【AI落語】夢こわい(新作落語)
夢を見るのが怖いという人、たまにいますよね。悪夢にうなされるとか、現実と夢の区別がつかなくなるとか。江戸時代にも、夢に悩まされる人はいたでしょう。
今回は、そんな夢を嫌がる男の話です。
まくら
江戸時代の人々も、夢には特別な意味があると考えていました。初夢、正夢、逆夢など、様々な種類があるとされていました。夢占いも盛んで、夢の内容で将来を占うこともあったようです。
現代とは違って、夢はもっと神秘的なものとして扱われていました。ただし、中には夢を嫌がる人もいまして…
あらすじ
初吉「昨夜、不思議な夢を見たんだ。みんなはどんな夢を見る?」
正次「俺は楽しい夢をよく見るぞ。夢の話をしようじゃないか」
逆蔵「夢占いなんかも面白いかもしれないな」
そこに、寝不足そうな顔をした幻公がやってきた。
初吉「幻公も一緒に夢の話をしないか?」
幻公「え?夢?」
幻公の顔が青ざめる。
幻公「と、とんでもねえ!俺は夢を見るのが大の苦手なんだ」
正次「なんでだよ?」
幻公「あの不思議な映像を見ると、現実と区別がつかなくなって混乱するんだ。それに、夢の内容を考えると眠れなくなる」
幻公「夢ほど恐ろしいものはねえよ」
翌日、三人は幻公と一緒に夢の話をしようと誘った。
初吉「幻公、簡単な夢の話から始めてみないか?」
幻公「うわああああ!」
ところが、三人の夢の話を聞いて、幻公はつい詳しく解釈してしまう。
幻公「その夢は吉夢だな。近いうちに良いことがあるぞ」
正次「詳しいじゃないか」
幻公「そっちの夢は警告夢だ。気をつけた方がいい」
気がつくと、幻公は見事な夢占いを披露していた。
初吉「夢占い師みたいだ…」
幻公「実は俺、元は夢占いを商売にしてたんだ。でも、当たりすぎて、俺の占いに頼る人ばかりになっちまう。それで他の占い師を困らせるのが怖いんだよ」
まとめ
夢恐怖症を装った幻公は、実は夢占いの専門家でした。占いが当たりすぎて同業者に迷惑をかけるのを恐れていたとは、占い師らしい理由でしたね。
確かに、あまりに当たる占い師がいると、他の占い師の商売が成り立たなくなってしまうかもしれません。幻公の気遣いも理解できます。
これからは適度な占いで、みんなで夢を楽しめるといいですね。


