山姥のレストラン
最近はグルメブームで、珍しい料理を提供するレストランが人気ですね。
今回は、そんな中でも特に珍しい、山姥が開業するレストランの話をお届けします。
山姥の料理となると、一体どんなものが出てくるのか、想像しただけでも恐ろしいですが、案の定という展開になりました。
山姥の料理への情熱
山奥で長年暮らしてきた山姥が、人間相手にレストランを開業するお話です。
あらすじ
山奥で長年暮らしてきた山姥が、人間の世界に興味を持ち、レストランを開業した。
山姥「俺の料理で、人間どもを唸らせてやる」
第一号のお客さんがやってきた。
客「あの、お料理をお願いします」
山姥「へぇ、いらっしゃい。何がお好みだい?」
客「普通の定食をお願いします」
山姥「よし、任せな」
山姥が厨房に入ると、ごそごそと何かを準備し始めた。
しばらくして、料理が運ばれてきた。
山姥「お待ちどう。山の幸たっぷりの定食だ」
客「これは…何ですか?」
山姥「メインは熊肉の煮込み、副菜は山菜の天ぷら、それに毒茸のスープだ」
客「毒茸?」
山姥「大丈夫だ。俺が毒抜きしてある」
客「いえ、結構です」
そのお客さんは、料理に手をつけずに帰ってしまった。
次のお客さんは、カップルだった。
客「デートコースをお願いします」
山姥「デート?何だそりゃ」
客「恋人同士で食事することです」
山姥「なるほど、特別な料理を出せばいいんだな」
山姥が持ってきたのは、巨大な肉の塊だった。
山姥「これは特別だ。俺が素手で仕留めた猪の丸焼きだ」
客「大きすぎます」
山姥「二人で食べるんだろう?これくらいないと」
客「普通の量でお願いします」
山姥「普通って、どのくらいだい?」
客「一人前ずつで」
山姥「そうか、人間は少食なんだな」
今度は小分けにして持ってきたが、やはり量が多すぎる。
客「まだ多いです」
山姥「難しいなぁ。俺の感覚だと、これでも少ないくらいなんだが」
結局、そのカップルも帰ってしまった。
山姥「人間の食事って、よくわからねぇ」
そこへ、食べ盛りの力士がやってきた。
力士「腹が減って死にそうです。たくさん食べられるものをください」
山姥「それなら任せな」
山姥が持ってきた料理を見て、力士は驚いた。
力士「これは…すごい量ですね」
山姥「どうだい?」
力士「でも、これは山(やま)ほど(ばんば)ありますね」
まとめ
いかがでしたでしょうか。
山姥の料理に対する常識と一般人の感覚の違いを、江戸言葉で表現してみました。
オチの「山ほど」と「山婆(やまんば)」をかけた言葉遊びは、ちょっと苦しかったかもしれませんが、山姥のレストラン開業という発想が面白かったでしょうか。
今回は63点くらいでしょうか。


