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【AI落語】バーチャル銭湯リアリティ(新作落語)

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【AI落語】バーチャル銭湯リアリティ(新作落語)
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【AI落語】バーチャル銭湯リアリティ(新作落語)

最近はVRだのなんだので、現実じゃないものが現実みたいに体験できる時代になりました。

でも、昔懐かしい銭湯をVRで再現したらどうなるか…今日はそんな、ちょっと変わった話をひとつ。

まくら

昔は街のあちこちに銭湯があって、裸の付き合いってやつで、みんな仲良くしてたもんです。

でも今じゃほとんど無くなっちゃって、寂しいもんですな。そんな銭湯文化を最新技術で蘇らせようって人が現れまして…

本編

IT企業の社長、田中が思いついたのが『VR銭湯』

田中「昭和の銭湯体験をVRで再現するんだ!」

部下「社長、それって需要あるんですか?」

田中「絶対ある!昭和レトロブームだし、銭湯に憧れる若者だっているはずだ」

こうして渋谷に『バーチャル大衆浴場』がオープン。

初日の客

オープン初日、最初の客は70代の佐藤じいさん。

佐藤「VR銭湯?本物の銭湯じゃダメなのかい?」

スタッフ「こちらの方がハイテクで楽しいですよ」

佐藤「楽しい?銭湯は楽しむもんじゃないだろう」

VRゴーグルを装着する佐藤じいさん。

佐藤「おお!昔の番台があるじゃないか」

画面の中には、昭和30年代の銭湯が完全再現。

番台のおばさんと会話

VRの番台には、AIのおばさんがいます。

AIおばさん「いらっしゃい、450円よ」

佐藤「450円?昔は30円だったのに」

AIおばさん「インフレ調整済みの価格設定です」

佐藤「インフレ?おばさんがそんな難しいこと言うかよ」

AIおばさん「…いらっしゃい、お疲れさん

佐藤「そうそう、その方がそれらしい」

脱衣所での出会い

VRの脱衣所で、他の利用者のアバターと遭遇。

若者アバター「こんばんは」

佐藤「おお、若いの。VRでも挨拶するもんなんだな」

若者「実は僕、本物の銭湯に入ったことないんです」

佐藤「そうかい。じゃあ銭湯の作法を教えてやろう」

若者「お願いします!」

佐藤「まず、体を洗ってから湯船に入る」

若者「はい」

佐藤「他人の桶は使わない」

若者「勉強になります」

浴槽でのトラブル

いよいよVRの浴槽へ。

でも、VRだから実際にお湯はありません。

佐藤「あれ?お湯が熱くない

スタッフ「VRですので、実際の温度感覚はありません」

佐藤「温度がない銭湯って何だよ」

若者「でも、雰囲気は楽しめますよ」

佐藤「雰囲気だけで満足できるか!」

そのとき、システムにバグが発生。

『警告:湯温設定エラー』

突然、画面が真っ赤になって、

AIアナウンス『危険!高温注意!

佐藤「うわあ!やけどする!

スタッフ「VRですから実際には熱くありません」

佐藤「でも気持ち的に熱いんだよ!」

常連客の登場

そこへ、VR銭湯の常連客のアバターが登場。

常連「新顔さんかい?」

佐藤「ああ、初めてだよ」

常連「ここのVR銭湯は毎日通ってるんだ」

佐藤「毎日?本物の銭湯に行けばいいじゃないか」

常連「家から出るのが面倒でね」

佐藤「それじゃ家風呂と変わらないじゃないか」

常連「でも、ここなら人と話せるから」

佐藤「…それもそうか」

友情の芽生え

だんだん打ち解けてきた佐藤じいさんと若者と常連。

佐藤「君たち、今度本物の銭湯に行ってみないか?」

若者「本物ですか?」

常連「僕、外に出るの怖いんです」

佐藤「何が怖いんだ?」

常連「人と話すのが苦手で」

佐藤「でも今、俺たちと話してるじゃないか」

常連「これはVRだから…」

佐藤「中身は同じ人間だろ?」

若者「おじいさんの言う通りですね」

現実世界でのオフ会

1週間後、3人は実際の銭湯で待ち合わせ。

佐藤「おお、君たちか」

若者「本物の佐藤さんだ」

常連「緊張します」

でも、湯船に浸かってしまえば、VRと同じように自然に会話。

佐藤「どうだ、本物のお湯は」

若者「気持ちいいですね。温度を感じられるって素晴らしい」

常連「本物の人と話すのも、そんなに怖くないですね」

佐藤「裸の付き合いって言葉があるんだ。VRも悪くないが、やっぱり本物が一番だな」

意外な展開

その後、3人は毎週銭湯オフ会を開催。

他のVR銭湯利用者も参加するようになって、

若者「VRから始まった友情もありですね」

常連「僕、リアルコミュニケーションデビューできました」

佐藤「VRもきっかけとしては悪くないな」

田中社長も様子を見に来て、

田中「VR銭湯のおかげで、本物の銭湯が盛り上がってる…」

佐藤「社長さん、ありがとう。おかげで新しい友達ができたよ」

田中「でも、うちのVR銭湯の売上が下がってるんですが…」

佐藤「本物の方がいいに決まってるだろ」

田中「商売的には大失敗だな…」

常連「でも人助けには成功してますよ」

若者「VRは入り口、本物はゴールってことで」

田中「なんか哲学的になってきたな…」

まとめ

というわけで、最新技術も使いようで、人と人を繋ぐきっかけになるという話でした。

VRも楽しいですが、やっぱり本物の体験には敵わない。でも、一歩を踏み出すきっかけとしては有効なのかもしれません。

ただし、VR銭湯の経営が成り立つかどうかは別問題ですが。

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