当たらない占い師の災難
占いって不思議なもので、当たると神様のように崇められるけど、外れると詐欺師扱いされちゃいますよね。そんな占い師の悲哀を描いてみました。今度は関西弁でテンポよくいきます。まあ、私も占いは信じる方じゃないんですけど、エンターテイメントとしては面白いですよね。
神秘のベールに包まれた商売
占い師っちゅう商売は、なかなか難しいもんでっせ。
当たれば神様、外れれば詐欺師。
そんなハイリスクな仕事を選んだ人の話でございます。
「未来が見える」先生の現実
新宿の占いの館「ミラクル未来」にて。
占い師のマダム花子(本名:田中花子・45 歳)が、今日も水晶玉の前に座っている。
客「先生、私の恋愛運を見てください」
マダム花子「はい、水晶に聞いてみまひょ…あ、見えてきました」
客「何が見えますか?」
マダム花子「来月、運命の人に出会いまっせ」
客「本当ですか!?」
マダム花子「間違いおまへん。背の高い男性で…」
予言の結果
1 ヶ月後、同じ客がやってきた。
客「先生、全然出会いがありませんでした」
マダム花子「あら?そんなはずは…」
客「それどころか、彼氏にフラれました」
マダム花子「え?彼氏おったんですか?」
客「言ってませんでしたっけ?2 年付き合ってた人に」
マダム花子「(汗)そ、それは…一時的な別れで、きっと復縁できまっせ」
客「もう他の女性と結婚するって言ってましたけど」
マダム花子「そんなアホな…」
当たらない予言の連続
別の日、別の客。
サラリーマン「転職の時期を見てもらいたいんです」
マダム花子「今年中に良い話がおまっせ」
サラリーマン「ありがとうございます!」
結果:会社が倒産してリストラされた。
また別の日。
主婦「宝くじ、買う日を教えて」
マダム花子「来週の火曜日が大吉でっせ」
主婦「ありがとうございます!」
結果:10 枚買って全部外れ。
占い師の自己嫌悪
マダム花子「(独り言)なんで全然当たらへんのや…」
同僚の占い師(マダム桜子)「花子ちゃん、調子悪いみたいやな」
マダム花子「もう限界や。自分の将来も見えへんのに、人の未来なんて分かるわけない」
マダム桜子「そんなこと言うたらあかん。占いは心の支えやねん」
マダム花子「でも嘘つくのは嫌や」
マダム桜子「嘘やないで。可能性を示してるだけや」
転職を考える占い師
マダム花子「もう占い師やめよかな…」
マダム桜子「何するつもりや?」
マダム花子「普通の事務員にでもなろかな」
マダム桜子「事務員?花子ちゃんにできるん?」
マダム花子「パソコンは苦手やけど…」
マダム桜子「営業は?」
マダム花子「人と話すのは好きやけど、物売るのは…」
マダム桜子「結局、占い師が一番向いてるんちゃう?」
まさかの的中
その時、常連客の山田さんが飛び込んできた。
山田さん「先生!大変です!」
マダム花子「どうしましたん?」
山田さん「先生の予言、当たりました!」
マダム花子「え?」
山田さん「先月、『近いうちに大きな変化がある』って言わはったでしょ?」
マダム花子「あ、そんなこと言いましたっけ…」
山田さん「宝くじで 100 万円当たったんです!」
マダム花子「え!?本当ですか!?」
山田さん「それに、前に『健康に気をつけろ』って言わはった通り、病院行ったら初期のガンが見つかって、手術で治りました」
マダム花子「(驚愕)そんな…」
山田さん「先生の占い、本物です!」
皮肉な真実
山田さんが帰った後。
マダム桜子「すごいやん、花子ちゃん!」
マダム花子「でも、あれ全部適当に言っただけやねん…」
マダム桜子「適当でも当たるんやったら、それが才能やん」
マダム花子「そんなもんかな…」
マダム桜子「自分を信じることから始まるんや、占いは」
翌日、マダム花子は自分の未来を占ってみた。
マダム花子「(水晶を見つめて)わたしの将来は…」
キラーン
水晶が光った気がした。
マダム花子「見える!わたし、このまま占い師を続ける!そして、いつか本物の占い師になる!」
でも実は、水晶が光ったのは隣の電気スタンドの反射だった。
まとめ
占いって結局、言葉の力と偶然の一致なのかもしれませんね。でも、それで人が救われるなら、それはそれで価値があるのかも。マダム花子のように、適当に言ったことが当たることもあるし、信じることから始まるというのも案外深い話です。今回は 80 点!占い師の心境をうまく表現できたかな?


