鰻屋布団
鰻屋と布団屋の兼業なんて、匂いを考えると絶対に無理な組み合わせ。
でも、江戸時代なら何でもありかもしれません。
そんな奇想天外な商売の話を作ってみました。
鰻の匂いが染み付いた布団
鰻を焼く匂いというのは、食欲をそそる良い匂い。
でも、それが布団に染み付いたらどうなるか。
あらすじ
鰻屋の主人、源兵衛が新しい商売を始めようと考えていた。
源兵衛:「鰻屋だけじゃ、稼ぎが少ない」
女房:「何か他の商売もしますか」
源兵衛:「隣の空き店舗を借りて、布団屋をやろうと思う」
女房:「布団屋?」
源兵衛:「布団は毎日使うものだから、需要はある」
女房:「でも、鰻屋と布団屋じゃ、全然違うでしょ」
源兵衛:「商売は商売だ」
—
源兵衛は本当に布団屋を始めた。
源兵衛:「よし、布団もそろった」
女房:「でも、この布団、なんか鰻の匂いがしませんか」
源兵衛:「そんなことないだろ」
女房:「隣で鰻を焼いてるから、匂いが移ったんじゃ」
源兵衛:「ちょっとくらい匂いがしても、問題ない」
女房:「そうでしょうか」
—
初めての客がやってきた。
客:「布団を買いたいんですが」
源兵衛:「いらっしゃい、いい布団がありますよ」
客:「この布団、なんか食べ物の匂いがしますね」
源兵衛:「それは気のせいでしょう」
客:「でも、確かに鰻の匂いが」
源兵衛:「鰻?そんなはずは」
客:「隣で鰻を焼いてるからですね」
—
客:「でも、この匂い、なんか安心します」
源兵衛:「安心する?」
客:「鰻の匂いで、お腹が空いてきますが」
源兵衛:「それなら、隣の鰻屋もどうぞ」
客:「じゃあ、布団を買って、鰻も食べていきます」
源兵衛:「ありがとうございます」
—
翌日、その客がまた来た。
客:「あの布団、すごく良かったです」
源兵衛:「そうですか」
客:「鰻の夢を見ました」
源兵衛:「鰻の夢?」
客:「美味しそうな鰻重の夢で、とても幸せでした」
源兵衛:「それは良かった」
客:「友達にも勧めたいです」
—
噂が広まって、客が増えた。
客 A:「鰻の匂いがする布団があると聞いて」
客 B:「鰻の夢が見られるって本当ですか」
客 C:「面白そうですね」
源兵衛:「みなさん、鰻の夢を見たいんですか」
客 D:「はい、美味しい夢を見たいです」
源兵衛:「それなら、この布団がおすすめです」
—
結局、「鰻夢布団」として大繁盛した。
源兵衛:「まさか、鰻の匂いで布団が売れるとは」
女房:「でも、みんな喜んでますね」
源兵衛:「今じゃ、布団屋の方が忙しい」
女房:「鰻屋の方は?」
源兵衛:「布団の匂い付けのために、鰻を焼いてる」
客:「今日は布団を買いに来ました」
源兵衛:「ありがとうございます。鰻も食べていきませんか」
客:「もちろんです」
—
看板にも「鰻夢布団」と書かれた。
通行人:「変わった店だな」
源兵衛:「おかげで、両方の商売が繁盛してます」
女房:「でも、普通の布団が欲しい人は困るんじゃない」
源兵衛:「大丈夫、鰻の匂いがしない布団は他で買えるから」
女房:「それもそうですね」
源兵衛:「うちは鰻の匂いがする布団の専門店だ」
まとめ
鰻の匂いが染み付いた布団で、鰻の夢を見る。
これが意外に評判になって、専門店として成功してしまいました。
商売は発想の転換が大事という教訓でしょうか。
でも、毎晩鰻の夢を見るのも、ちょっと疲れそうですね。


