スポンサーリンク

【AI落語】床屋さん(新作落語)

スポンサーリンク
床屋さん
スポンサーリンク

スポンサーリンク

床屋さん

まくら

床屋さんでの注文って、難しいですよね。

「短くしてください」って言っても、どれくらいが短いのか。

「さっぱりと」って言っても、人それぞれ。

でも、うまく伝わらないと、とんでもないことになります。

あらすじ

田中は久しぶりに床屋に行きました。

田中「すみません、散髪お願いします」

床屋「はい、いらっしゃいませ」

田中「短くしてください」

床屋「どれくらいに?」

田中「えーと、普通に」

床屋「普通というのは?」

田中「まあ、短すぎず、長すぎず」

床屋「具体的には?」

田中「こんな感じで」

手で示しましたが、うまく伝わりません。

床屋「このくらいですか?」

田中「もう少し短く」

床屋「こんな感じ?」

田中「もうちょっと」

床屋「これで?」

田中「うーん、やっぱり長めで」

床屋「どっちなんですか?」

田中「すみません、よくわからなくて」

床屋「写真とかありますか?」

田中「写真?」

床屋「理想の髪型の」

田中「そんなの持ってません」

床屋「雑誌見ますか?」

田中「はい」

雑誌をめくりました。

田中「これにしようかな」

床屋「これですね」

田中「はい」

床屋「でも、お客さんの髪質だと…」

田中「だめですか?」

床屋「できないことはないですが」

田中「じゃあ、お任せします」

床屋「本当に?」

田中「はい」

床屋「わかりました」

カットが始まりました。

田中「あ、そんなに短く…」

床屋「お任せでしたよね?」

田中「はい、でも…」

床屋「信頼してください」

田中「わかりました」

どんどん短くなっていきます。

田中「大丈夫でしょうか」

床屋「大丈夫です」

田中「でも、会社が…」

床屋「問題ありません」

最後に鏡を見せられました。

床屋「どうですか?」

田中「これは…」

床屋「お任せでしたからね」

田中「坊主じゃないですか」

床屋「短くって言ったでしょう」

田中「こんなに短いとは」

床屋「夏は涼しいですよ」

田中「まだ春なんですけど」

床屋「すぐ夏になりますよ」

田中「会社でなんて言えば…」

床屋「『さっぱりしました』って」

田中「さっぱりしすぎです」

床屋「でも、お客さんの注文通り」

田中「『普通に』って言ったのに」

床屋「普通の坊主です」

タイトルとURLをコピーしました