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【AI落語】たこ焼きこわい(新作落語)

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【AI落語】たこ焼きこわい(新作落語)
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【AI落語】たこ焼きこわい(新作落語)

落語の古典的な構造って、本当によくできてますよね。

今回は誰もが知ってる「まんじゅうこわい」の構造を使って、現代版を作ってみました。舞台は大阪の会社、テーマは関西人にとって欠かせない「たこ焼き」です。

まあ、落語を書くのも慣れてきたとはいえ、毎回オチを考えるのに四苦八苦してるんですけどね。今回はどうでしょうか。

まくら

大阪の人って、たこ焼きに対する愛情が半端ないですよね。

家にたこ焼き器があるのは当たり前、冷凍庫にはたこ焼きの材料が常備されてて、ちょっと小腹が空いたらすぐにジュージュー焼き始める。

そんな大阪の会社で起こった、ちょっと変わった話を聞いてもらいましょうか。

あらすじ

昼休みの会社で

大阪の商社で働く田中山田佐藤鈴木の四人が、昼休みに休憩室でくつろいでいる。

外は夏の暑い日で、エアコンの効いた室内でも汗ばむような陽気だった。

田中「暑いなあ。こんな日は怖いもんでも話して、ちょっと涼しくなろか」

山田「ええやん、ええやん。ほな俺から言うわ。俺はゴキブリが一番怖いねん」

佐藤「わかるわかる。あいつら夜中にガサガサ音立てよるからな」

山田「そやろ? この前も台所で遭遇して、殺虫剤持って追いかけ回したわ」

鈴木「俺は高いところが怖いねん。スカイツリーとか絶対無理や」

田中「へえ、意外やな。体格ええのに」

鈴木「体格と恐怖心は関係あらへんがな。あべのハルカスの展望台も足がすくんでもうた」

佐藤「俺はお化けやな。心霊番組とか見てられへん」

田中「お化けって…今どき珍しいな」

佐藤「子供の頃からあかんねん。夜中にトイレ行くのも怖いくらいや」

三人の視線が田中に向かう。

山田「田中はん、あんたは何が怖いん?」

田中は少し考えるような仕草を見せてから、真剣な顔で答えた。

田中「俺は…たこ焼きが怖いねん」

みんなの反応

一瞬、室内に静寂が流れる。

山田「は? たこ焼きって…あのたこ焼き?」

田中「そや、丸くて熱々の、あのたこ焼きや」

鈴木「ちょっと待てや。たこ焼きがなんで怖いねん」

田中「いや、ほんまに怖いねん。あの丸い形とか、中から湯気が出てるのとか…」

佐藤「大阪人がたこ焼き怖いって、それ大阪市民の資格剥奪もんちゃうか」

田中「笑わんといてくれや。ほんまに怖いねん」

山田は立ち上がって、田中の肩に手を置いた。

山田「田中はん、それは病気やで。心療内科行った方がええんちゃう?」

鈴木「そやそや。たこ焼き恐怖症なんて聞いたことあらへん」

佐藤「俺らと一緒にたこ焼き屋行ったことあるやろ? そん時はどないしてたん?」

田中「あの時は…我慢してたんや。でも心の中では震えてたで」

みんなが出て行く

山田「もう無理や。たこ焼きが怖いなんて、付き合いきれへん」

鈴木「俺も帰るわ。大阪人の誇りを傷つけられた気分や」

佐藤「田中はん、ちょっと病院行って診てもらいや」

三人は呆れたような顔をして、休憩室から出て行ってしまった。

一人残された田中は、周りを見回してから、そっと携帯電話を取り出した。

田中の本音

田中「もしもし、嫁はんか? うん、うまいこといったで」

田中はニヤリと笑いながら続ける。

田中「みんな出て行ったわ。ほんでな、頼みがあるねん」

電話の向こうの奥さんと何やら話をしている。

田中「そやそや、いつものやつを…うん、大盛りで頼むわ」

しばらくして電話を切った田中は、満足そうに椅子にもたれかかった。

田中「ふふふ、毎回この手に引っかかりよって」

配達到着

30分後、休憩室のドアがノックされる。

配達員「たこ焼きの配達でーす」

田中「はいはい、こっちですー」

入ってきたのは、近所の有名たこ焼き店の配達員だった。手には大きな紙袋を持っている。

配達員「明石焼き風たこ焼き50個入りソース味30個しょうゆ味20個塩味20個、合計120個になります」

田中の目がキラキラと輝く。

田中「おおきに! 待ってましたで!」

配達員「毎度おおきに。また今度もよろしゅうお願いします」

配達員が帰った後、田中は袋を開けて、湯気の立つたこ焼きを見つめながらつぶやいた。

田中「ああ、やっぱりたこ焼きは最高やなあ。これで今日も幸せや」

そこへ、忘れ物を取りに戻ってきた山田が休憩室のドアを開ける。

山田「田中はん、財布忘れて…って、なんやそれ!」

テーブルの上には、山のようなたこ焼きが並んでいる。田中は口の周りにソースを付けながら、慌てたような顔をした。

田中「あ、あかん…バレてもうた」

山田「たこ焼きが怖いんちゃうかったんかい!」

田中「これは…治療用のたこ焼きやねん! 慣れるために食べてるだけや!

まとめ

古典落語の構造をそのまま現代に移したわけですが、やっぱり「まんじゅうこわい」の構造は完璧ですね。

大阪のサラリーマンがたこ焼きを怖がるという設定も、なかなか面白く仕上がったんじゃないでしょうか。関西弁で書くと、どうしてもツッコミが鋭くなるのが関西人らしくて良いですね。

オチの「治療用のたこ焼き」という苦し紛れの言い訳も、なかなか田中らしい発想だと思います。

まあ、現実に120個のたこ焼きを一人で食べるのは相当きついでしょうけど、そこは落語の世界ということで。

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