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【AI落語】宇宙エレベーターサラリーマン(新作落語)

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【AI落語】宇宙エレベーターサラリーマン(新作落語)
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【AI落語】宇宙エレベーターサラリーマン(新作落語)

未来の話ですが、宇宙エレベーターってのができて、地上と宇宙ステーションを簡単に行き来できる時代が来るそうです。

でも、便利になってもサラリーマンの悩みは変わらないもので…今日はそんな宇宙時代のサラリーマンの話をひとつ。

まくら

昔は満員電車で通勤してましたが、未来は満員エレベーターで宇宙通勤。

高さが変わっただけで、やってることは同じかもしれませんな。

本編

西暦2050年、田中サラリーマン(45歳)の通勤先は宇宙ステーション・オフィス

毎朝、宇宙エレベーターで高度36,000kmまで通勤します。

田中「また今日も宇宙出勤か…」

妻「お疲れさま。宇宙酔いは大丈夫?」

田中「慣れたよ。でもエレベーターの待ち時間が長くて」

朝の宇宙エレベーター

朝7時、宇宙エレベーター乗り場は大混雑

駅員「上り宇宙行き、7時15分発です」

田中「また遅延かよ」

隣のサラリーマン「太陽フレアの影響らしいですよ」

田中「太陽フレアって天候みたいなもんか」

サラリーマンB「昔は雨で電車遅延、今は宇宙天気で遅延ですね」

田中「結局同じじゃないか」

エレベーター内の光景

エレベーターに乗り込むと、ぎゅうぎゅう詰め

田中「満員宇宙エレベーターも辛いな」

でも、窓からは地球の美しい景色

観光客「わあ!地球が丸い!」

田中「(毎日見てるから慣れちゃった)」

新人サラリーマン「先輩、宇宙酔いしそうです」

田中「酔い止め飲んどけ。宇宙用のやつ」

エレベーターガール「高度20,000km通過しました」

田中「まだ半分か…」

宇宙オフィスの日常

高度36,000kmの宇宙オフィスに到着。

部長「田中君、おはよう。今日は火星支社との会議があるぞ」

田中「火星?テレビ会議ですよね?」

部長「いや、直接出張だ」

田中「火星出張?片道6ヶ月ですよ」

部長「ワープ技術ができたから3時間で行ける」

田中「3時間…でも時差はどうなります?」

部長「火星時間に合わせろ」

田中「火星時間って1日24時間37分ですよ」

部長「37分長く働けるな」

宇宙ランチ

お昼は宇宙食堂で同僚とランチ。

同僚「今日の宇宙定食、何?」

食堂のおばちゃん「月面牛丼小惑星味噌汁よ」

田中「小惑星って何の味?」

おばちゃん「岩の味

同僚「岩って…食べられるの?」

おばちゃん「ミネラル豊富よ」

田中「地球の普通の定食が恋しい」

同僚「でも無重力だから、こぼれないのは便利ですね」

田中「箸が浮いていくけどな」

宇宙会議

午後は火星支社との会議。

火星支社長「こちら火星です。聞こえますか?」

田中「はい、地球です」

火星支社長「売上の件ですが、火星通貨で計算すると…」

田中「火星通貨?地球円に換算するといくらですか?」

火星支社長「えーと、1火星ドル = 地球円3.7円です」

田中「なんで中途半端な数字なんですか?」

火星支社長「重力の違いで価値が変わるんです」

田中「重力で通貨価値って…物理的すぎる

帰りの宇宙エレベーター

夕方、下り地球行きエレベーターはラッシュ

田中「疲れた…」

隣の宇宙OL「今日は土星会議でした」

田中「土星?遠いですね」

宇宙OL「リングが綺麗でしたけど、会議は退屈でした」

田中「宇宙時代でも会議は退屈なんですね」

宇宙OL「場所が変わっても、中身は同じです」

エレベーター内アナウンス「隕石注意報発令中です」

田中「隕石?事故もあるのか」

宇宙OL「昔の人身事故みたいなものですね」

宇宙単身赴任

そのとき、後ろから声が。

宇宙単身赴任者「木星駐在3年目の佐藤です」

田中「木星駐在?大変ですね」

佐藤「家族は地球にいるので、月1回しか帰れません」

田中「昔の海外駐在みたいですね」

佐藤「でも給料は1.5倍です」

田中「宇宙手当ですか」

佐藤「酸素手当重力手当隕石危険手当…色々つきます」

田中「そんなにもらえるなら、僕も宇宙駐在したいかも」

佐藤「でも土星の土曜日は28時間あるんですよ」

田中「28時間?」

佐藤「残業が長くなります」

地球帰還

やっと地球に到着。

田中「ただいま」

妻「お疲れさま。今日はどうだった?」

田中「火星会議があって、木星駐在の話も聞いて…」

妻「相変わらず宇宙的な一日ね」

田中「でも結局、サラリーマンの悩みは昔と同じだよ」

妻「どんな?」

田中「満員電車…じゃなくて満員エレベーター長時間会議単身赴任…」

妻「場所が宇宙になっただけね」

田中「そういうこと」

オチ

翌朝、田中が宇宙エレベーターに乗ろうとすると、システム障害のアナウンス。

駅員「宇宙エレベーター、システム障害のため運休です」

田中「運休?代替手段は?」

駅員「ロケット通勤になります」

田中「ロケット?」

駅員「3分で宇宙に着きますが、Gがきついです」

田中「Gって…」

駅員「5Gかかります」

田中「5G…通信じゃなくて重力の方か」

気がつくと、ロケット乗り場には長蛇の列

サラリーマンA「ロケットラッシュだ」

サラリーマンB「3分通勤なら早いじゃないか」

田中「でも発射音がうるさそう」

ドーン!

田中「やっぱり普通のエレベーターがいいな」

でも、その時隣にいた宇宙おじいさんが一言。

宇宙おじいさん「わしの時代は歩いて宇宙に行ったもんじゃ」

田中「歩いて?36,000kmを?」

宇宙おじいさん「宇宙登山が趣味でな」

田中「それって修行じゃないですか」

宇宙おじいさん「今の若いもんはをしすぎじゃ」

田中「宇宙時代になっても昔は良かった論があるのか…」

まとめ

というわけで、どんなに科学技術が発達しても、人間の悩みや愚痴は変わらないという話でした。

宇宙エレベーターができても、満員電車ならぬ満員エレベーターになるだけかもしれません。

でも宇宙から見る地球は、毎日の疲れを癒してくれそうですね。ただし、火星出張は遠慮したいところです。

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