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【AI落語】旅行こわい(新作落語)

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【AI落語】旅行こわい(新作落語)
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【AI落語】旅行こわい(新作落語)

旅行好きな人は多いですが、中には旅行が苦手という人もいますね。知らない土地への不安、準備の面倒さ、乗り物酔いなど、理由は人それぞれです。

今回は、そんな旅行嫌いを公言する男の話を作ってみました。果たして、その理由は本当なのでしょうか。

まくら

江戸時代の旅といえば、徒歩が基本でした。お伊勢参りや温泉湯治など、庶民も旅を楽しんでいたそうですが、当時の旅は今とは比べ物にならないほど大変だったでしょう。

それでも人々は旅に憧れ、旅の話に耳を傾けたものです。ただし、中には旅を嫌がる人もいたようで…

あらすじ

ある夏の日、長屋の連中が集まって、近々予定している小旅行の話をしていた。

鹿吉「来月の祭りが終わったら、みんなで隣町の温泉に行かねえか?」

猿次「いいねえ。久しぶりに羽を伸ばしたいもんだ」

猫蔵「俺も賛成だ。美味い酒と温泉で、日頃の疲れを癒したいぜ」

そこへ、浮かない顔をした熊公がやってきた。

鹿吉「おう、熊公。今、旅行の相談をしてたんだ。一緒に来ないか?」

熊公「え?旅行?」

熊公の顔が急に青ざめる。

熊公「と、とんでもねえ!俺は旅行が大の苦手なんだ」

猿次「旅行が苦手?なんでだよ?」

熊公「知らない土地に行くと、道に迷って帰れなくなりそうで怖いんだ。それに宿屋で寝るのも苦手で、枕が変わると眠れねえ」

熊公は大げさに震えて見せる。

熊公「考えただけでも寒気がする。旅行ほど恐ろしいものはねえよ」

猫蔵「そんなに嫌なのか?」

熊公「ああ、俺は絶対に長屋から出ねえ。今日はもう帰らせてもらうぜ」

熊公は慌てたように帰っていった。

仲間たちの親切

猿次「あいつ、本当に旅行が嫌いなんだな」

猫蔵「そんなに怖がることもないのに」

鹿吉「よし、熊公のために旅支度を整えてやろうじゃねえか。慣れれば怖くなくなるかもしれねえ」

猿次「どうやって?」

鹿吉「旅に必要な道具を全部揃えて、熊公の部屋に置いてやるんだ」

猫蔵「親切だな。きっと熊公も喜ぶぜ」

三人は早速、旅用品を買いに出かけた。

旅支度の準備

翌朝、三人は熊公の部屋に旅行用品を運び込んだ。草鞋、手ぬぐい、道中差、路銀、弁当箱、水筒…まさに完璧な旅支度だった。

鹿吉「熊公、起きてるか?」

熊公「なんだい、朝っぱらから」

部屋を開けた熊公は、山のような旅用品を見て驚いた。

猿次「驚かせちまって悪いな。でも、これで旅行の準備は万端だぞ」

猫蔵「みんなで金を出し合って買ったんだ」

熊公「こ、これは…」

ところが、熊公の表情が急に変わった。

熊公「ちょっと待てよ、この草鞋じゃ長距離は無理だ。紐の結び方も違うし、底の作りが薄すぎる」

鹿吉「え?」

熊公「この道中差も、刃の手入れが悪い。旅先で使い物にならねえぞ」

猿次「そ、そんなことまで分かるのか?」

熊公「当たり前だ。それに、この路銀の分け方も素人だな。盗賊に狙われやすい包み方をしてる」

熊公は次々と旅用品の問題点を指摘し、見事な手つきで全てを整え直した。

猫蔵「す、すげえ…」

熊公「実は俺、旅行が大好きでたまらねえんだ。でも、いつも一人で旅してるから、みんなと一緒だと自分の旅慣れた姿がバレちまう。素人のふりをしてるんだよ」

まとめ

旅行恐怖症を装った熊公の正体は、実は旅の達人だったという展開でした。「旅行が怖い」のではなく「旅慣れすぎているのがバレるのが怖い」というのは、意外な理由でしたね。

確かに、グループ旅行で一人だけ妙に手慣れていると、「いつも旅行してるの?」と突っ込まれそうです。熊公の気持ちも分からなくはありません。

結果的に仲間たちは熊公の旅の知識を得ることができて、今度の旅行はより充実したものになりそうですね。

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