旅行金庫
旅行といえば身軽が一番。でも、心配性の商人が大きな金庫を担いで旅行したら。
そんな不思議な旅行の話を作ってみました。
現代でも、心配しすぎて荷物が多くなる人はいますが、さすがに金庫は持ちませんね。
金庫と一緒に旅をする商人
大事な金を手放したくない商人の、奇想天外な旅行スタイル。
でも、重い金庫を担いで旅行なんて、本末転倒な気がしますが。
あらすじ
大店の主人、万両屋の源兵衛が、久しぶりに旅行に行くことにした。
源兵衛:「たまには息抜きも必要だ」
番頭:「旅行ですか、それは良いですね」
源兵衛:「でも、金庫を空にして出かけるのは心配だ」
番頭:「金庫はちゃんと番をしますよ」
源兵衛:「いや、それでも心配だ」
番頭:「じゃあ、どうしますか」
源兵衛:「金庫を持って行く」
番頭:「金庫を?」
—
源兵衛は本当に金庫を持って旅行に出かけた。
源兵衛:「よし、これで安心だ」
しかし、金庫は非常に重い。
源兵衛:「うーん、重いな」
駕籠かき:「お客さん、それは何ですか」
源兵衛:「金庫だ」
駕籠かき:「金庫?旅行に金庫を持参?」
源兵衛:「大事な金が入ってるんだ」
駕籠かき:「でも、重すぎて駕籠が」
—
宿に着いても、金庫の扱いに困った。
宿の主人:「お客様、その重い箱は」
源兵衛:「金庫です」
宿の主人:「金庫?」
源兵衛:「部屋に運んでもらえますか」
宿の主人:「これは重い」
番頭:「男三人がかりでも持ち上がらない」
源兵衛:「そんなに重いか」
宿の主人:「一階の部屋にしていただけますか」
—
観光地でも金庫が話題になった。
観光客:「あの人、何を担いでるんだ」
源兵衛:「金庫です」
観光客:「金庫?観光に金庫?」
源兵衛:「大事な金が入ってるもので」
観光客:「変わった人だな」
源兵衛:「でも、これで安心して旅行できる」
観光客:「本当に?」
—
しかし、旅行が進むにつれて、金庫の中身が減っていく。
源兵衛:「宿代、食事代、駕籠代…」
旅行の費用で金がどんどん出ていく。
源兵衛:「あれ、金庫の中身が軽くなってる」
それでも金庫は重い。
源兵衛:「まだまだ重いから、金は残ってるな」
—
旅行の最後に、金庫の中身を確認した。
源兵衛:「さて、どれくらい残ってるか」
金庫を開けてみると、空っぽだった。
源兵衛:「なんと、空じゃないか」
番頭:「旅行代で全部使ったんでしょう」
源兵衛:「じゃあ、なんでこんなに重いんだ」
番頭:「金庫自体が重いんですよ」
源兵衛:「そうか、金庫の重さだったのか」
—
帰路についた源兵衛。
源兵衛:「空の金庫を担いで帰るのか」
番頭:「でも、金庫は大事でしょう」
源兵衛:「中身がなければ、ただの重い箱だ」
番頭:「そうですね」
源兵衛:「でも、せっかく持ってきたんだから」
番頭:「お土産を入れますか」
源兵衛:「それだ」
—
結局、源兵衛は金庫にお土産を詰めて帰った。
源兵衛:「金庫がお土産箱になった」
番頭:「でも、重いお土産箱ですね」
源兵衛:「まあ、丈夫だからいいか」
番頭:「次の旅行はどうしますか」
源兵衛:「今度は金庫を置いて行く」
番頭:「それが普通です」
源兵衛:「でも、ちょっと心配だな」
番頭:「また持って行くんですか」
源兵衛:「いや、今度は小さな金庫にする」
まとめ
重い金庫を担いで旅行した結果、中身は空になってしまいました。
でも、最後はお土産入れとして活用。
心配性も度が過ぎると、本末転倒になるという教訓でしょうか。
でも、丈夫なお土産箱として考えれば、悪くないかもしれません。


