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【AI落語】孝行息子の大誤算

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孝行息子の大誤算
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孝行息子の大誤算

いやはや、最近は親孝行ってのも難しいもんですな。
昔は親の面倒見るのが当たり前だったけど、今じゃ老人ホームだのデイサービスだの、選択肢が多すぎて何が正解かわからない。
そんな中、一人の息子が久しぶりに父親に会いに行った話をしてみましょうか。
まあ、聞いてやってください。

まくら

親孝行したいときには親はなし、なんて言葉もありますが、最近じゃ親孝行したくても忙しくて時間がない、なんて人も多いでしょう。
仕事だ、家庭だ、付き合いだってんで、気がつけば一年も顔を見せてない。
そんな罪悪感を抱えた息子が、重い腰を上げて老人ホームへ向かったわけです。

あらすじ

「すみません、田中太郎の息子ですが」

受付で名乗ると、職員さんがニコニコしながら案内してくれる。

職員「ああ、田中さんの息子さん!お久しぶりですね。お父様、きっと喜びますよ」

息子「そうですかね…実は一年ぶりで」

職員「大丈夫ですよ。田中さん、いつも息子さんの話をされてますから」

廊下を歩きながら、息子は緊張で手が震えてきた。
一年も放っておいて、怒られるんじゃないか
そんな不安を抱えながら、父親の部屋の前に立つ。

息子「お、親父…久しぶり」

父親「ん?どちら様?」

息子「え?俺だよ、息子の次郎だよ」

父親「ほう、息子さんね。で、どちらの?」

まさか、認知症が進んでしまったのか
息子は青ざめた。

息子「親父、俺のこと忘れちゃったの?次郎だよ、お前の息子の」

父親「ああ、そうですか。で、ご用件は?」

息子「用件って…会いに来たんだよ」

父親「そりゃどうも。でも私、今忙しいんですよ」

意外な展開

息子が呆然としていると、隣のベッドから声がかかった。

隣の爺さん「おい田中、息子さんが来てるのに冷たいじゃないか」

父親「うるせえな、俺の勝手だろ」

隣の爺さん「まったく、せっかく来てくれたのに」

息子は職員を呼んで事情を聞いた。

息子「あの、親父の認知症、かなり進んでるんですか?」

職員「え?田中さんは全然ボケてませんよ。むしろ頭はしっかりしてます」

息子「でも、俺のこと分からないみたいで」

職員「ああ…実は田中さん、最近こういうことがあったんです」

衝撃の真相

職員の話によると、一ヶ月前から父親の態度が変わったという。

職員「実は、田中さんのお孫さんが来られまして」

息子「孫?俺、まだ結婚してないんですが」

職員「いえ、お嬢さんのお子さんです」

息子「姉貴に子供が!?

聞けば、息子の姉が子供を連れて毎週のように訪問しているという。
しかも、その子供がじいちゃんっ子で、べったりなんだとか。

息子「それで、なんで俺には冷たいんです?」

職員「田中さん、お孫さんに言われたそうです。『じいちゃん、パパは忙しいから来れないの。でも私が毎週来るから寂しくないでしょ?』って」

息子「それが何か?」

職員「で、田中さんが『息子は一年も来ない』ってぼやいたら、お孫さんが言ったんです」

息子は身構えた。
きっと「ひどいパパね」とか言われたんだろう。

職員「『じいちゃん、パパは養子だから実の親じゃないんだよ』って」

息子「はあ!?

なんと姉の子供が、父親を慰めるために嘘をついたのだ。
「本当の息子じゃないから来ないのは仕方ない」と。
そして純粋な父親は、それを真に受けてしまった。

息子「ちょっと待ってください、俺、正真正銘の実の息子ですよ!」

職員「私たちもそう説明したんですが、田中さん、頑として聞かなくて」

息子「なんで!?」

職員「『孫が嘘つくわけない』の一点張りで」

慌てて息子は父親の部屋に戻った。

息子「親父!俺は本当の息子だって!」

父親「へえ、養子のくせに図々しいね」

息子「だから違うって!姉貴に電話して確認してくれよ!」

父親「娘も気を使ってるんだろ。養子だってバレたら気まずいもんな」

どんなに説明しても、父親は孫の言葉を信じて疑わない。
仕方なく、息子は姉に電話した。

姉「あー、ごめん。うちの子、じいちゃんが寂しがってたから、つい変なこと言っちゃって」

息子「つい、で済む話か!」

姉「でもさ、おかげで父さん、『養子でも毎年お小遣いくれる俺は良い父親だ』って自信持っちゃって」

息子「は?お小遣い?」

姉「知らないの?父さん、あんたに毎年お年玉用意してるよ。『養子でも差別しない』って」

息子は頭を抱えた。
そういえば、ここ数年お年玉なんてもらってない。
いや、そもそも正月の挨拶にも行ってない。

父親「おい、養子」

息子「だから実の息子だって」

父親「まあいい。お前も大変だろ。これ、今年のお年玉だ」

父親が差し出したポチ袋には「養子へ」と書かれていた。

息子「…ありがとう」

父親「来年からは無理して来なくていいぞ。実の親のところへ行け」

息子、今年から毎週通うことを心に誓った。養子と呼ばれながら。

まとめ

いやあ、現代の家族関係ってのは複雑ですな。
昔なら親不孝で済んだ話も、今じゃ養子にされちまう。
でもまあ、これをきっかけに親子の距離が縮まったんなら、孫の嘘も悪くないかもしれません。
それにしても「実の親のところへ行け」って言われた息子の気持ちを思うと、ちょっと気の毒で…
いや、自業自得か。

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