【AI落語】オナガ鳥の友達(新作落語)
鳥の名前というのは、時として人を困惑させるものでございます。
特に親となりますと、息子の交友関係には敏感になるもので、変な名前が出てくると心配になってしまいます。
今日はそんな親の心配から生まれる騒動を一席。
私も鳥には詳しくございませんが、人の心配なら得意でございます。
息子の新しい友達
大阪に住む田中、大学生の息子健太郎との会話。
健太郎「お父さん、今度オナガの友達と出かけるわ」
田中「オナガ?」
健太郎「珍しい友達やねん」
田中「珍しいって…どんな?」
健太郎「名前がちょっと変わってるんや」
田中「名前が…」
田中が首をかしげる。
田中「オナガって、どんな字書くんや?」
健太郎「鳥のオナガや」
田中「鳥の…?」
健太郎「きれいな鳥やで。尾が長いからオナガ」
田中が混乱する。
田中「友達の名前が鳥の名前なんか?」
健太郎「あだ名みたいなもんやな」
妻への相談
田中が妻に相談する。
田中「健太郎の友達でオナガって子がおるらしいわ」
妻「オナガ?変わった名前やね」
田中「鳥の名前やって言うとった」
妻「あだ名かしら?」
田中「尾が長い鳥やからオナガやって」
妻「どんな子なんやろ?」
田中「健太郎は珍しい友達やって言うとった」
妻「どう珍しいんやろ?」
田中「気になるなあ」
妻「今度紹介してもらいましょか」
近所での相談
田中が近所の佐藤に相談する。
田中「うちの息子の友達でオナガって子がおるねん」
佐藤「オナガ?聞いたことない名前やな」
田中「鳥の名前らしいわ」
佐藤「あだ名ちゃうの?」
田中「尾が長いからオナガやって」
佐藤「面白いあだ名やな」
田中「どんな子やろ?」
佐藤「鳥好きな子なんちゃう?」
田中「そうかもしれんなあ」
佐藤「自然が好きなええ子かもしれんで」
息子への質問
田中が息子にもっと詳しく聞く。
田中「そのオナガって友達、どんな子や?」
健太郎「活発な子やで」
田中「活発って?」
健太郎「朝早くから活動してるねん」
田中「朝早くから?何時ぐらい?」
健太郎「6時にはもう動いてる」
田中「6時?早起きやなあ」
健太郎「自然相手やから時間が大事やねん」
田中「自然相手?」
健太郎「外での活動が多いねん」
田中「どんな活動?」
健太郎「観察とか記録とか」
友人への聞き込み
田中が息子の友人に会った時に聞いてみる。
友人A「おじさん、オナガちゃんのこと?」
田中「オナガちゃんって女の子なんか?」
友人A「そうです。すごく詳しい子ですよ」
田中「何に詳しいんや?」
友人A「鳥類にめっちゃ詳しいんです」
田中「鳥類?」
友人B「バードウォッチングのエキスパートですよ」
田中「バードウォッチング?」
友人B「どんな鳥でもすぐ分かるんです」
田中「鳥博士みたいな子なんか」
友人A「オナガっていうのも、好きな鳥の名前なんです」
田中「好きな鳥…」
大学での目撃
田中が大学の様子を見に行く。
健太郎と女の子が双眼鏡を持って話している。
田中「あの子がオナガちゃんか」
女の子「あそこにカラスがおるで」
健太郎「本当や。でかいなあ」
女の子「カラスの仲間でもオナガはもっと美しいねん」
健太郎「青い色がきれいやもんな」
田中「鳥の話してるやないか」
女の子「尾っぽが長くて、飛ぶ姿が優雅やねん」
健太郎「だからオナガって名前なんやな」
田中「本当に鳥好きの子なんやな」
サークル活動の発覚
田中が大学の掲示板で気になるポスターを発見。
「鳥類研究サークルメンバー募集」
「バードウォッチングを一緒に楽しみませんか」
田中「鳥類研究サークル…」
ポスターを読み続ける。
「毎週末、自然観察に出かけます」
「初心者大歓迎」
田中「健太郎もこのサークルに?」
さらに読むと。
「サークル長:長尾美羽(オナガ)」
「鳥類観察歴10年のベテランです」
田中「長尾美羽…オナガ」
真相の理解
田中が息子に確認する。
田中「健太郎、オナガちゃんって長尾美羽ちゃんのことか?」
健太郎「そうやで。なんで知ってるん?」
田中「鳥類研究サークルのポスター見た」
健太郎「サークル長やねん。めっちゃ詳しいで」
田中「長尾やからオナガ?」
健太郎「そうそう。本人もオナガって鳥が好きやからピッタリやねん」
田中「あだ名と本名が両方かかってるんか」
健太郎「面白いやろ?偶然やけど運命的や」
田中「鳥類研究って真面目な活動やな」
健太郎「毎週末、山とか川とか行くねん」
サークル活動の詳細
健太郎がサークルの活動を説明する。
健太郎「今度の日曜、奈良公園にバードウォッチング行くねん」
田中「奈良公園?」
健太郎「オナガちゃんが案内してくれるねん」
田中「どんな鳥がおるんや?」
健太郎「カラス、スズメ、ハトとか基本的なのから」
田中「基本的な…」
健太郎「オナガも運が良かったら見れるかもしれん」
田中「本物のオナガが?」
健太郎「青い羽と長い尾が美しいねん」
田中「一度見てみたいもんやな」
健太郎「お父さんも一緒に行く?」
田中「邪魔にならんか?」
健太郎「大丈夫やで。オナガちゃんも歓迎してくれると思う」
妻への報告
田中が妻に事情を説明する。
田中「オナガの正体分かったで」
妻「どんな子やった?」
田中「鳥類研究サークルのサークル長や」
妻「鳥類研究?真面目な子やないの」
田中「本名が長尾美羽で、オナガって鳥が好きやからあだ名がオナガ」
妻「洒落てるわね」
田中「毎週末、バードウォッチングしてるらしい」
妻「自然が好きなええ子やね」
田中「健全な趣味で安心した」
妻「息子もいい友達作ったのね」
バードウォッチング参加
翌週末、田中も一緒にバードウォッチングに参加。
オナガちゃん「田中のお父さんですね。よろしくお願いします」
田中「こちらこそ。息子がお世話になってます」
オナガちゃん「今日はオナガが見れるかもしれません」
田中「本物ですか?楽しみです」
健太郎「オナガちゃんの説明、分かりやすいねん」
オナガちゃん「鳥の魅力を伝えたいんです」
田中「立派な趣味ですね」
オナガちゃん「自然観察って勉強にもなるんですよ」
田中「息子もいい影響受けてます」
オナガちゃん「一緒に学べる仲間がいて楽しいです」
本物のオナガ発見
バードウォッチング中、本物のオナガを発見。
オナガちゃん「あっ!あそこ!オナガです!」
健太郎「本当や!青い!美しい!」
田中「尾が長いなあ」
オナガちゃん「この美しさが名前の由来です」
健太郎「オナガちゃんと同じ名前の鳥や」
オナガちゃん「私も嬉しいです」
田中「偶然にしてはできすぎですね」
オナガちゃん「運命だと思ってます」
健太郎「いい名前やと思うで」
田中「本当にそうですね」
近所への訂正
田中が佐藤に事情を説明する。
田中「オナガの件、分かったで」
佐藤「どんな子やった?」
田中「鳥類研究サークルの真面目な女の子や」
佐藤「鳥類研究?学術的やな」
田中「本名が長尾美羽で、オナガって鳥が好きやからあだ名がオナガ」
佐藤「粋な名前やないか」
田中「バードウォッチングとか自然観察してる健全な趣味や」
佐藤「ええ子やないか」
田中「息子もいい友達作ったと思うで」
佐藤「自然が好きな子は心が優しいもんや」
最後の会話
田中と健太郎の最後の会話。
田中「オナガちゃん、いい子やな」
健太郎「優しくて、知識豊富で尊敬してるねん」
田中「バードウォッチングも面白かったわ」
健太郎「お父さんも気に入った?」
田中「自然観察って奥が深いんやな」
健太郎「季節によって違う鳥が見れるねん」
田中「また一緒に行ってもええか?」
健太郎「大歓迎やで。オナガちゃんも喜ぶと思う」
田中「オナガって名前、最初は戸惑ったけどいい名前やな」
健太郎「鳥も人も美しいもんな」
田中「ところで、他にも変わった名前の友達おるんか?」
健太郎「ウグイスちゃんとかツバメくんとか…」
田中「また心配になってきた…」
健太郎「全部鳥類研究サークルやって!安心し!」
田中「鳥類研究って、何人おるんや?」
健太郎「50人くらいかな。あ、そうそう、来週はコックさんも入会するねん」
田中「コック?料理人?」
健太郎「コッコやで。ニワトリの鳴き声から取ったあだ名や」
田中「結局、まだまだ紛らわしい名前だらけやないか!」
まとめ
というわけで、オナガの友達の正体は鳥類研究サークルの真面目な女の子だったという、親の取り越し苦労だった考えオチでございました。
名前一つでいろんな想像をしてしまう親の心境、よく分かりますね。
でも結果的に息子がいい友達を作っていて、田中も安心したことでしょう。
鳥の名前は美しいものが多いですが、人の名前として聞くと最初は戸惑うもんです。


