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【AI落語】お好み焼きこわい(新作落語)

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【AI落語】お好み焼きこわい(新作落語)

大学生の頃って、深夜まで友達とくだらない話で盛り上がったりしましたよね。

今回は大学のお化け研究サークルを舞台にした「まんじゅうこわい」の現代版です。夏の夜、肝試しの準備をしながら繰り広げられる怖い話。でも一人だけ変わった恐怖症を持つ学生がいて…

さあ、関西の大学生たちのやり取りを聞いてみてください。

まくら

関西の大学生って、ほんまに個性豊かですよね。

特にサークル活動となると、みんな思い思いの趣味を持ち寄って、わいわい楽しんでる。中でもお化け研究サークルなんてのがあったりして、真夏の夜に肝試しの企画を立てたりするんです。

そんなサークルでの出来事を、ちょっと聞いてもらいましょう。

あらすじ

夏の夜のサークル室

関西の私立大学にある「心霊現象研究サークル」の部室。

夜の10時過ぎ、明日の肝試し企画の準備をしている4人の学生たち。川口西田松本森田が、懐中電灯や地図を準備しながら雑談している。

扇風機がゆっくりと回る蒸し暑い部屋で、缶コーヒーを飲みながらの作業だった。

川口「明日の肝試し、ほんまに怖い場所選んだなあ。廃病院やろ?」

西田「せやで。先輩から聞いた話やと、夜中に看護師の霊が出るらしいわ」

松本「うわあ、想像しただけで背筋が寒いな」

森田「ところでみんな、肝試し前に怖いもんの話でもせえへん? 気分を盛り上げる言うか」

それぞれの恐怖

川口「ええやん。俺から言うわ。俺はが一番あかん。特にゴキブリとかムカデとか」

松本「分かる分かる。この前も部屋でゴキブリ見つけて、隣の部屋の友達呼んだもん」

川口「そやろ? あの足の動きとか、想像しただけでもぞわぞわするわ」

西田「俺は高所恐怖症やねん。ビルの屋上とか、足がすくんで動けへん」

森田「へえ、意外やな。体育会系っぽいのに」

西田「見た目と恐怖心は関係あらへんて。スカイダイビングとか絶対無理や」

松本「俺は閉所恐怖症やねん。狭いところにおったら息苦しなってくる」

川口「それは明日の肝試し、大丈夫なん?」

松本「廃病院やったら大丈夫やと思うけど…エレベーターとかはあかんねん」

三人の視線が森田に向かう。

森田の告白

西田「森田、お前は何が怖いねん?」

森田は少し照れ臭そうに手を頭に回しながら答えた。

森田「俺は…その…お好み焼きが怖いねん」

一瞬、部屋の中に静寂が流れる。扇風機の音だけがゆっくりと響いている。

川口「は? お好み焼きって…あの、お好み焼き?」

森田「そや。鉄板の上でジュージュー焼けてるやつや」

松本「ちょっと待てや。お好み焼きがなんで怖いねん。関西人として恥ずかしないか?」

森田「いや、だってほら、あの形とか、ソースが垂れてるところとか…」

西田「アホか。お好み焼きは関西の魂やで。それが怖いなんて」

松本「そんなん聞いたことあらへんわ。病院行った方がええんちゃう?」

みんなの反応と退場

川口「もう無理や。お好み焼き恐怖症なんて、付き合いきれへん」

西田「俺も帰るわ。明日の肝試し、そんな奴と一緒にいたら足引っ張られそうや」

松本「森田、ちょっと精神科で診てもらいや。それは普通やあらへん」

三人は呆れたような顔をして、荷物をまとめて部室から出て行った。

一人残された森田は、周りを見回してから、そっとスマホを取り出した。

森田の本音

森田「もしもし、母ちゃん? うん、今日もうまいこといったで」

森田は嬉しそうに続ける。

森田「そやそや、みんな帰ってもうた。ほんでな、例のやつを頼むわ」

電話の向こうの母親と何やら相談している。

森田「うん、特大サイズで。それとモダン焼きも追加で頼むわ」

森田「あ、それとねぎ焼きも忘れんといてや。腹ペコやねん」

電話を切った森田は、満足そうに椅子に座り直した。

森田「ふふふ、毎回この手に引っかかりよって。ほんまちょろいわ」

配達到着

40分後、部室のドアがノックされる。

配達員「お好み焼きの配達です」

森田「はいはい、お疲れさまです」

入ってきたのは、近所で有名なお好み焼き屋の配達スタッフ。手には大きな保温バッグを持っている。

配達員「豚玉特大3枚モダン焼き2枚ねぎ焼き2枚イカ玉1枚でよろしいですか?」

森田の目がキラキラと輝く。

森田「完璧や! ありがとうございます」

配達員「毎度おおきに。アツアツのうちにどうぞ」

配達員が去った後、森田は保温バッグを開けて、湯気の立つお好み焼きを見つめながらつぶやいた。

森田「ああ、やっぱりお好み焼きは最高やなあ。これで今夜も幸せや」

そこへ、懐中電灯を忘れて取りに戻ってきた川口が部室のドアを開ける。

川口「森田、懐中電灯忘れて…って、なんやそれ!」

テーブルの上には、まだ湯気の立つお好み焼きが山のように並んでいる。森田は口の周りにソースを付けながら、慌てたような顔をした。

森田「あ、あかん…バレてもうた」

川口「お好み焼きが怖いんちゃうかったんかい!」

森田「これは…慣らし療法っちゅうやつや! 少しずつ慣れるために食べてるんや!

まとめ

今回は大学生を主人公にしてみましたが、やっぱり関西弁の掛け合いは面白いですね。

お好み焼きを怖がる関西人という設定も、地域性を考えると相当無理がある話で、それがまた落語らしい荒唐無稽さを演出できたかなと思います。

「慣らし療法」という言い訳も、なかなか現代的で、森田の苦し紛れ感がよく出ていたでしょうか。実際に8枚ものお好み焼きを一人で食べるのは、大学生でもかなりきついと思いますが、そこは落語の世界ということで。

関西人としては、お好み焼きへの愛情を込めて書かせていただきました。

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