お化け病気見舞い其の二
前回透明になった源助が、今度は幽霊の友人たちに病気見舞いに行くことに。
でも、生きた人間が幽霊の世界に行くと、立場が逆転してしまいます。
あの世とこの世の常識の違いを描いた、続編の物語です。
生きた人間があの世へ病気見舞い
前回の縁で幽霊の友人ができた源助。
でも、あの世では生きた人間の方が珍しい存在になってしまいます。
あらすじ
前回透明になった経験のある源助のもとに、幽霊の権兵衛がやってきた。
権兵衛:「源助、実は頼みがある」
源助:「なんだい、権兵衛」
権兵衛:「あの世の友人が病気なんだ」
源助:「あの世の友人が病気?」
権兵衛:「そうだ、見舞いに行ってもらえないか」
源助:「俺が?」
権兵衛:「お前は一度透明になったから、あの世に行けるはずだ」
源助:「そんなことあるのか?」
権兵衛:「試してみよう」
—
権兵衛は源助をあの世に案内した。
権兵衛:「ここがあの世だ」
源助:「あの世?普通の町みたいだな」
権兵衛:「あの世も普通の生活をしてる」
源助:「そうなのか」
権兵衛:「でも、お前は目立つな」
源助:「目立つ?」
権兵衛:「生きた人間は珍しいから」
源助:「珍しい?」
—
あの世の住人たちが源助を見つけた。
幽霊 A:「あれ、生きた人間がいる」
幽霊 B:「本当だ、生きてる」
幽霊 C:「珍しい、生きた人間なんて初めて見た」
源助:「え、俺の方が珍しいのか」
権兵衛:「あの世では生きた人間の方が珍しい」
源助:「なるほど」
幽霊 A:「触らせてもらえませんか」
源助:「触る?」
幽霊 B:「生きた人間の体温を感じたい」
—
源助は幽霊たちに囲まれてしまった。
幽霊 C:「暖かい」
幽霊 D:「本当に生きてる」
幽霊 E:「脈も打ってる」
源助:「みんな、興味津々だな」
権兵衛:「生きた人間は珍しいから」
源助:「病気見舞いはどうなった?」
権兵衛:「そうだった、友人のところに行こう」
—
病気の幽霊のもとに着いた。
病気の幽霊:「権兵衛、来てくれたか」
権兵衛:「友人を連れてきた」
病気の幽霊:「友人?あ、生きた人間だ」
源助:「具合はどうです?」
病気の幽霊:「実は、生きた人間に会いたかったんだ」
源助:「会いたかった?」
病気の幽霊:「生きた人間を見ると、元気になるって言うから」
源助:「そんな効果があるのか」
—
病気の幽霊:「本当に元気になった」
権兵衛:「良かった」
病気の幽霊:「ありがとう、もう病気が治った」
源助:「治った?」
病気の幽霊:「生きた人間のパワーをもらった」
源助:「パワー?」
病気の幽霊:「生命力というか、活力というか」
源助:「よくわからないが、治って良かった」
—
噂が広まって、他の病気の幽霊たちもやってきた。
病気の幽霊 A:「生きた人間に会いたい」
病気の幽霊 B:「元気になりたい」
病気の幽霊 C:「お願いします」
源助:「みんな病気なのか」
権兵衛:「あの世でも病気はある」
源助:「大変だな」
権兵衛:「でも、お前のおかげで治るかもしれない」
—
源助は病気の幽霊たちを次々と治していった。
源助:「みんな元気になった」
権兵衛:「お前はあの世の名医だ」
源助:「名医?」
権兵衛:「生きた人間のパワーで病気を治す」
源助:「不思議な治療法だな」
あの世の医者:「素晴らしい治療法だ」
源助:「あの世にも医者がいるのか」
あの世の医者:「います、でも限界がある」
—
結局、源助は「あの世の名医」として有名になった。
源助:「病気見舞いに行ったら、名医になってしまった」
権兵衛:「でも、みんな喜んでる」
源助:「定期的にあの世に来てほしいって言われた」
権兵衛:「それは光栄だ」
源助:「でも、生きた人間があの世に通うのは変だな」
権兵衛:「変でも、需要があるから仕方ない」
あの世の住人:「今日も治療お願いします」
源助:「はい、生きた人間パワーで治療します」
あの世の住人:「ありがとうございます」
権兵衛:「あの世とこの世の架け橋になったな」
まとめ
生きた人間があの世で病気見舞いをしたら、逆に珍しがられて名医になってしまいました。
この世とあの世では、常識が逆転するという面白い設定。
友情に国境はないし、世界の境界もないという話でした。


