ニュース誤解
まくら
ニュースって、複雑ですよね。
政治や経済の話は、特に難しい。
でも、勘違いしたまま人に話すと、恥ずかしいことになります。
あらすじ
夜のニュースを見ていた工藤。
工藤「ニュースでも見よう」
奥さん「そうね」
工藤「今日は何があったかな」
奥さん「そうね」
ニュースが始まりました。
アナウンサー「今日の主なニュースです」
工藤「はい」
アナウンサー「政府は新しい政策を発表しました」
工藤「政策?」
アナウンサー「消費税の軽減税率について」
工藤「消費税?」
アナウンサー「食品の税率を据え置きます」
工藤「据え置き?」
アナウンサー「現在の8%のままです」
工藤「8%?」
でも、工藤は内容をよく理解していませんでした。
工藤「よくわからない」
奥さん「そうね」
工藤「消費税が8%になるのかな」
奥さん「そうかしら」
工藤「今は何%だっけ」
奥さん「10%よ」
工藤「じゃあ、下がるのかな」
奥さん「そうかしら」
工藤「いいニュースだね」
奥さん「そうね」
翌日、会社で同僚に話しました。
工藤「いいニュースがあったよ」
同僚「何ですか?」
工藤「消費税が8%になるんだって」
同僚「え?」
工藤「昨日のニュースで言ってた」
同僚「本当ですか?」
工藤「本当だよ」
同僚「でも、今10%ですよね」
工藤「だから、下がるんじゃない」
同僚「そうなんですか」
工藤「テレビで言ってた」
同僚「すごいニュースですね」
工藤「そうでしょ」
同僚「でも、いつからですか?」
工藤「わからない」
同僚「詳しく教えて」
工藤「えーと」
同僚「どんな内容だったんですか?」
工藤「消費税の話で」
同僚「はい」
工藤「8%って言ってた」
同僚「それだけ?」
工藤「そうかな」
同僚「他に何か」
工藤「食品の話もあった」
同僚「食品?」
工藤「税率がどうとか」
同僚「もう少し詳しく」
工藤「よく覚えてない」
同僚「そうですか」
工藤「でも、8%って言ってた」
同僚「わかりました」
でも、同僚が他の人にも話しました。
同僚「工藤さんが言ってたんですが」
他の人「何ですか?」
同僚「消費税が8%になるって」
他の人「本当ですか?」
同僚「工藤さんがテレビで見たって」
他の人「そうなんですか」
同僚「でも、詳しくは知らないって」
他の人「そうですか」
同僚「でも、8%って言ってた」
他の人「いいニュースですね」
同僚「そうですね」
でも、他の人が家に帰って、ニュースを確認しました。
他の人「あれ?」
奥さん「どうしたの?」
他の人「消費税の話だけど」
奥さん「はい」
他の人「8%に下がるって聞いたんだけど」
奥さん「そうなの?」
他の人「でも、ニュースを見ると」
奥さん「はい」
他の人「食品だけが8%のままって」
奥さん「そうなの」
他の人「全部じゃないのね」
奥さん「そうね」
他の人「勘違いしてた」
奥さん「そうね」
翌日、会社で確認しました。
他の人「工藤さん」
工藤「はい」
他の人「昨日の消費税の話ですが」
工藤「はい」
他の人「食品だけが8%なんですね」
工藤「え?」
他の人「全部じゃないんですね」
工藤「そうなんですか」
他の人「軽減税率って言うんですよ」
工藤「そうなんですか」
他の人「勘違いしてました」
工藤「すみません」
他の人「いえいえ」
工藤「ニュースをよく見てなくて」
他の人「そうなんですね」
工藤「でも、工藤さん」
他の人「はい」
工藤「一つ聞きたいことがあるんです」
他の人「何ですか?」
工藤「なんで軽減税率って言うんですか?」
他の人「税率を軽減するから」
工藤「軽減って、重くするんじゃないんですか?」


