スポーツ談義
飲み屋でのスポーツ談義は盛り上がるものですが、応援するチームが違うとトラブルになることもあります。
今回は、スポーツの応援チームを巡る客同士の喧嘩をお届けします。
お酒が入ると、普段は冷静な人でも熱くなってしまうものですね。
スポーツの応援で始まる争い
飲み屋でスポーツの話から始まった客同士の喧嘩のお話です。
あらすじ
江戸の飲み屋で、二人の客が隣り合わせで飲んでいた。
客A「今日の相撲、見たか?」
客B「見たよ」
客A「いい勝負だったな」
客B「そうだな」
客A「俺は○○山を応援してるんだ」
客B「○○山?」
客A「そうだ、強いだろ?」
客B「強い?」
客A「強いよ」
客B「俺は△△海の方が強いと思うがな」
客A「△△海?」
客B「そうだ」
客A「△△海なんて、○○山に比べたら弱いじゃねぇか」
客B「弱い?」
客A「弱いよ」
客B「弱くない」
客A「弱い」
客B「弱くないって言ってるだろ」
客A「弱いって言ってるだろ」
客B「○○山の方が弱いよ」
客A「○○山が弱い?」
客B「そうだ」
客A「バカなこと言うな」
客B「バカなこと言ってない」
客A「言ってるじゃないか」
客B「言ってない」
親父「お二人とも、どうしました?」
客A「親父、こいつが○○山を弱いって言うんだ」
親父「○○山?」
客B「○○山は弱いよ」
親父「でも、○○山は強い力士じゃないですか」
客A「だろ?」
客B「強くない」
親父「強いでしょう」
客B「強くない」
親父「今場所も勝ち越してますよ」
客A「だから強いんだ」
客B「勝ち越してるだけじゃ強いとは言えない」
客A「言える」
客B「言えない」
客A「言えるって言ってるだろ」
客B「言えないって言ってるだろ」
客A「じゃあ、何をもって強いって言うんだ?」
客B「横綱になることだ」
客A「横綱?」
客B「そうだ」
客A「○○山は来場所横綱昇進だ」
客B「まだ横綱じゃない」
客A「でも、昇進確実だ」
客B「確実じゃない」
客A「確実だ」
客B「確実じゃない」
客A「確実だって言ってるだろ」
客B「確実じゃないって言ってるだろ」
二人は立ち上がった。
親父「お二人とも、そんなに興奮しなくても」
客A「興奮してない」
客B「俺も興奮してない」
親父「でも、立ち上がってるじゃないですか」
客A「立ち上がってるだけだ」
客B「そうだ」
親父「なんで立ち上がったんですか?」
客A「こいつが○○山を馬鹿にするからだ」
客B「馬鹿にしてない」
客A「してるじゃないか」
客B「してない」
親父「お二人とも、相撲の話でしょう?」
客A「そうだ」
客B「そうだ」
親父「相撲の話で喧嘩することないじゃないですか」
客A「喧嘩してない」
客B「俺も喧嘩してない」
親父「でも、怒ってるじゃないですか」
客A「怒ってない」
客B「俺も怒ってない」
親父「じゃあ、なんで声を荒げてるんですか?」
客A「声を荒げてない」
客B「俺も荒げてない」
親父「荒げてるでしょう」
客A「荒げてない」
客B「荒げてない」
親父「お二人とも、相撲の話で力が入りすぎですよ」
客A「力?」
親父「はい、力士の話だけに、力が入りすぎて」
客B「力が入りすぎ?」
親父「はい、すもう(相撲)の話ですもう(争う)なんて、力士も困りますよ」
客A「すもう?」
親父「はい、相撲で争うなんて、本末転倒です」
まとめ
いかがでしたでしょうか。
飲み屋での客同士の喧嘩を、スポーツの応援チームを巡る争いとして江戸言葉で表現してみました。
オチの「相撲」と「争う」をかけた言葉遊びです。
スポーツの応援で熱くなりすぎる人間の性質と、些細なことで喧嘩になってしまう様子が面白く描けたでしょうか。
今回は69点くらいでしょうか。


