【AI落語】偽物先生の証明問題(新作落語)
導入
みなさん、こんにちは。今回も時事ネタ落語をお届けします。
福岡県の中学校で、60代の男性が偽造した教員免許を使って数学を教えていたというニュースがありました。このニュースを元に、「もしも学校全体が偽造だらけだったら?」という架空の設定で落語を創作してみました。
もちろん、これから語る話は完全なフィクションです。実際の事件とは関係ありません。現代の教育制度や資格社会への風刺を込めた創作落語として、お楽しみください。
まくら
えー、毎度おなじみのお笑いを一席。
最近は何でも「資格」「免許」の時代でございますな。
昔は「腕一本」で勝負してた職人さんも、今じゃ資格がないと仕事できまへん。
「わし、50年大工やってます」
「資格は?」
「腕が資格や!」
「それじゃダメです」
「ほな、この腕に免許証貼っときますわ」
なんてことになりかねまへんな。
あらすじ
さて、大阪の南の方にある中学校の話でございます。
山田先生という60歳の数学の先生がおりました。生徒からは「ヤマセン」と呼ばれて、まあまあ人気のある先生でしてな。
山田「はい、今日は証明問題やで。三角形の合同条件、覚えてるか?」
生徒A「先生、三辺相等!」
山田「よっしゃ!ちゃんと勉強してるな」
授業も分かりやすいし、生徒の面倒見もええ。ところが、ある日のPTA会議で…
保護者「山田先生って、ほんまに教員免許持ってるんですか?」
校長「え?当然持ってますよ。採用時に確認してますから」
保護者「いや、うちの子が言うには、先生が『俺も昔は勉強嫌いやったから、教員免許なんか…』って言いかけて、慌てて話題変えたらしいんです」
校長「まさか…念のため、もう一度確認してみます」
校長が山田先生を呼び出しました。
校長「山田先生、教員免許証、もう一度見せてもらえますか?」
山田「え?今ですか?家に置いてきましたわ」
校長「明日持ってきてください」
山田「あの…実は…」
校長「実は?」
山田「免許証、犬に噛まれてボロボロになってしもて…」
校長「犬に?教員免許証を?」
山田「はい、うちの犬、紙が好きで…」
翌日、山田先生は免許証のコピーを持ってきました。
校長「これ、なんかおかしくないですか?発行年月日が…」
山田「あ、それは…コピー機の調子が悪くて…」
調べてみると、その免許証、見事に偽造でした。
校長「山田先生!これは偽造じゃないですか!」
山田「す、すんません…でも、ちゃんと教えてましたやん」
校長「それとこれとは別問題です!」
山田「数学的に考えたら、結果が正しければ過程は…」
校長「数学じゃないんです、これは!」
生徒たちも騒然。
生徒B「え!ヤマセン、偽物やったん?」
生徒C「でも、教え方上手かったで」
生徒A「偽物でも、ちゃんと合格点取れたし」
山田先生は最後の授業で生徒たちに言いました。
山田「みんな、最後に一つ証明問題や。『良い先生である』ことを証明せえ」
生徒A「免許を持っている!」
山田「それは必要条件やけど、十分条件やないな」
生徒B「生徒のことを考えてる!」
山田「それも大事やけど、証明になってへん」
生徒C「じゃあ、どうやって証明するんですか?」
山田「それはな…証明でけへんねん。人の価値は紙切れ一枚では測れへん。でも、社会のルールは守らなあかん。これが、わしが最後に教える、一番大事な方程式や」
教育委員会の人間も来て、山田先生は職員室に呼ばれました。
教育委員会「山田先生、重大な規則違反です。厳正に対処します」
山田「すみません…」
すると、校長が立ち上がりました。
校長「ちょっと待ってください。山田先生、実は…」
山田「なんですか、校長?」
校長「私も偽造なんです」
山田「えぇ!?」
教頭「実は私も…」
進路指導「私も偽造です…」
体育教師「俺も…」
次々と先生たちが手を挙げる。
山田「この学校、どないなってんねん!」
校長「だから山田君だけ責められません。みんなで一緒に頑張りましょう」
山田「いや、それはそれで問題やろ!」
教育委員会「全員偽造!?これは…前代未聞や…」
校長「でも生徒の成績は県内トップクラスです」
山田「余計あかんやないですか!偽物だらけで成績良かったら、本物の立場ないやん!」
まとめ
というわけで、教員免許偽造事件をヒントに、架空の落語を創作してみました。
もちろん「学校全体が偽造だらけ」なんていうのは、完全な創作です。実際にはあり得ない話ですが、こんな極端な設定にすることで、現代の資格社会の矛盾が見えてくるかもしれません。
「資格がなくても実力がある」のと「資格があっても実力がない」のと、どちらがマシなのか。フィクションだからこそ、こんな問いかけができるのかもしれませんね。
※この物語は完全なフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係ありません。
今日の教訓: 落語の世界では、一人の偽造が学校全体の偽造に発展しても許されます(フィクションだから)。でも現実では、資格は正当に取得しましょう。創作と現実の境界線、それが落語の面白さです。


