【AI落語】未来こわい(新作落語)
未来のことを考えるのが怖いという人、いますよね。どうなるか分からない将来に不安を感じるとか、計画を立てるのが苦手だとか。江戸時代の人も、先行きの見えない将来に悩むことはあったでしょう。
今回は、そんな未来の話を嫌がる男の話です。
まくら
江戸時代にも、未来を予測する文化がありました。易占い、天候の予測、商売の見通しなど、様々な分野で将来を読むことが重要でした。
現代のように科学的な予測方法はありませんでしたが、経験と勘に基づいた予測は、生活に欠かせないものでした。ただし、中には未来の話を嫌がる人もいまして…
あらすじ
来吉「最近、将来のことが気になるんだ。みんなはどう思う?」
明次「俺も先のことを考えることが多いよ。一緒に話し合おうじゃないか」
先蔵「未来について語り合うのも面白いかもしれないな」
そこに、不安そうな顔をした暗公がやってきた。
来吉「暗公も一緒に将来の話をしないか?」
暗公「え?未来?」
暗公の顔が青ざめる。
暗公「と、とんでもねえ!俺は将来のことを考えるのが大の苦手なんだ」
明次「なんでだよ?」
暗公「あの先の見えない話を聞くと、不安で眠れなくなるんだ。それに、予測なんて当たるわけがないと思うと絶望的になる」
暗公「未来ほど恐ろしいものはねえよ」
翌日、三人は暗公と一緒に将来について語り合おうと誘った。
来吉「暗公、簡単な将来の話から始めてみないか?」
暗公「うわああああ!」
ところが、三人の将来予測を聞いて、暗公はつい的確な指摘をしてしまう。
暗公「その予測は甘すぎる。もっと慎重に考えないと失敗するぞ」
明次「詳しいじゃないか」
暗公「商売の流れを見れば、来年は不作になる。今から準備した方がいい」
気がつくと、暗公は見事な未来予測を展開していた。
来吉「占い師みたいだ…」
暗公「実は俺、元は商人の相場師をやってたんだ。でも、予測が当たりすぎて、俺の読みに頼る人ばかりになっちまう。それで他の相場師を困らせるのが怖いんだよ」
まとめ
未来恐怖症を装った暗公は、実は元相場師でした。予測が当たりすぎて同業者に迷惑をかけるのを恐れていたとは、相場師らしい理由でしたね。
確かに、あまりに当たる予測をする人がいると、他の相場師の立場がなくなってしまうかもしれません。暗公の気遣いも理解できます。
これからは適度な予測で、みんなで将来を語り合えるといいですね。


