デジタル断食の大騒動
最近はスマホがないと生きていけない人が多いですな。
電車の中を見れば、みんな下向いてスマホとにらめっこ。
歩きながらでも、食事中でも、お風呂でも。
そんな現代人の一人が、ある日スマホ依存から脱却しようと決意した話をしてみましょう。
まあ、聞いてやってください。
まくら
スマホ依存って、本人が一番気づいてるもんなんです。
「ヤバい、これじゃダメだ」と思いながらも、ついつい手が伸びてしまう。
通知音が鳴れば条件反射で見ちゃうし、電池が切れればパニックになる。
そんな自分を変えようと、思い切った行動に出た男性がいました。
あらすじ
会社員の佐藤さん、32歳。
スマホの使用時間を見て愕然とした。
一日8時間。
仕事時間と同じだけスマホを触っている。
佐藤「これはヤバい…完全に依存症だ」
妻「あなた、食事中もスマホ見てるものね」
佐藤「子供の運動会でも、ビデオ撮りながらSNS見てたし」
妻「本末転倒よ」
佐藤「よし!決めた。明日からスマホ断食する」
妻「え?」
佐藤「一週間、スマホを全く使わない」
決意の朝
翌朝、佐藤さんはスマホを金庫にしまった。
暗証番号は妻にだけ教えて、絶対に開けないよう頼んだ。
佐藤「じゃあ、行ってくる」
妻「気をつけてね」
佐藤「スマホなしの通勤、何年ぶりだろう」
電車に乗ると、周りの人は全員スマホを見ている。
佐藤さんだけが車窓を眺めている。
佐藤「なんか、新鮮だな」
しかし、会社に着いて最初の問題が発生。
受付「佐藤さん、今日の会議の資料、スマホに送りましたよ」
佐藤「あ…スマホ、持ってないんです」
受付「え?壊れたんですか?」
佐藤「いや、断食してて」
受付「断食?食べ物ですか?」
仕事での困難
会議が始まったが、佐藤さんは資料が見れない。
上司「佐藤、資料見えないのか?」
佐藤「すみません、スマホを持参してなくて」
上司「なんで?」
佐藤「デジタル断食中でして」
同僚「デジタル断食って何?」
佐藤「スマホを使わない生活です」
上司「仕事中だぞ」
結局、同僚にスマホを借りて資料を見ることに。
しかし、ログインできない。
佐藤「パスワードが…」
同僚「覚えてないの?」
佐藤「いつもスマホで自動入力してたから」
同僚「困ったもんだな」
昼休みの悲劇
お昼になって、同僚と食事に行こうとしたが…
同僚「どこ行く?」
佐藤「何か美味しい店、知りませんか?」
同僚「グルメアプリで調べるよ」
佐藤「あ、僕はスマホ断食中なので」
同僚「じゃあ、どうやって決める?」
佐藤「歩いて探しましょう」
30分歩いても、良い店が見つからない。
同僚「もう時間ないよ」
佐藤「すみません」
同僚「コンビニ弁当でいいや」
佐藤「申し訳ない」
帰り道での混乱
帰宅時、いつもと違う駅で降りてしまった。
地図アプリが使えないので、道がわからない。
佐藤「すみません、○○駅はどちらですか?」
通行人「えーっと…スマホで調べますね」
佐藤「あ、僕はスマホ断食中なので」
通行人「断食?何それ」
佐藤「スマホを使わない生活実験です」
通行人「変わった人ですね」
結局、1時間かけて家にたどり着いた。
妻「遅いじゃない。心配したわ」
佐藤「道に迷って」
妻「なんで連絡しないの?」
佐藤「スマホないから連絡できない」
妻「そういえばそうね」
二日目の朝
翌朝、目覚まし時計が壊れていて寝坊。
佐藤「しまった!何時だ?」
妻「8時よ。会議は?」
佐藤「9時から!」
妻「急いで」
慌てて家を出たが、電車が遅延している。
遅延情報がわからないので、どうしていいかわからない。
駅員「電車、30分遅れです」
佐藤「30分も?」
駅員「事故の影響で」
佐藤「会議に間に合わない」
駅員「タクシーを使われては?」
佐藤「タクシーアプリが…あ、スマホないんだった」
会社での大混乱
会議に1時間遅刻して到着。
上司「佐藤!どうしたんだ?」
佐藤「電車が遅延して、連絡手段がなくて」
上司「なんで電話しない?」
佐藤「スマホ断食中なので」
上司「仕事に支障が出てるじゃないか」
佐藤「すみません」
上司「いい加減にしろ」
午後、取引先から電話があったが、佐藤さんの携帯には出られない。
受付「佐藤さん、緊急の電話です」
佐藤「僕のスマホじゃないんですか?」
受付「スマホ断食中でしたね。忘れてました」
三日目の決断
三日目の夜、妻と話し合い。
妻「あなた、仕事に支障出てるじゃない」
佐藤「でも、依存症を治さないと」
妻「程度問題よ」
佐藤「でも…」
妻「現代社会で完全にスマホなしは無理よ」
佐藤「そうかな」
妻「ルールを決めて使えばいいじゃない」
新しいルール
佐藤さんは新しいルールを作った。
佐藤「食事中は見ない」
妻「いいわね」
佐藤「寝る前1時間は触らない」
妻「それも大事」
佐藤「休日は午前中だけ使わない」
妻「段階的ね」
スマホを金庫から出して、久しぶりに起動。
すると、未読の通知が300件。
佐藤「うわあ…」
妻「すごい数ね」
佐藤「ほとんどどうでもいい通知だ」
妻「だったら、通知設定を変えれば?」
一週間後
佐藤さんは通知をほとんどオフにして、必要な機能だけ使うようになった。
スマホ使用時間も1日2時間まで減った。
同僚「佐藤、最近スマホ見てないね」
佐藤「依存症治療中なんです」
同僚「どうやって?」
佐藤「完全断食は無理だったので、節制することにしました」
同僚「なるほど」
佐藤「現代社会でスマホなしは生きていけませんからね」
意外な発見
佐藤「でも、断食中に気づいたことがあります」
同僚「何?」
佐藤「スマホがなくても、案外何とかなる」
同僚「そう?」
佐藤「人に道を聞いたり、時計を見たり、本を読んだり」
同僚「昔の生活だね」
佐藤「たまにはアナログな時間も必要ですね」
そんな佐藤さんに、妻が新しい提案をした。
妻「今度の週末、家族でスマホ断食してみない?」
佐藤「え?」
妻「私も子供も、スマホ漬けだから」
佐藤「それはいいアイデアですね」
子供「やだー!ゲームできないじゃん」
妻「たまにはいいでしょう」
週末の実験
週末、家族でスマホを金庫にしまった。
最初はみんな落ち着かない。
子供「暇だ」
妻「何しよう」
佐藤「久しぶりにトランプでもする?」
家族「トランプ?」
トランプを始めると、意外に盛り上がった。
子供「面白い!」
妻「久しぶりに家族で遊んだわね」
佐藤「たまにはこういうのもいいですね」
そして日曜の夜、スマホを取り出した時…
佐藤「あれ?スマホ見たいと思わない」
妻「私も」
子供「ゲームより、トランプの方が面白かった」
家族、毎週日曜は「アナログの日」にすることを決めた。スマホより家族の時間の方が依存性が高いことを発見して。
まとめ
いやあ、現代人のスマホ依存ってのは深刻ですが、完全に断つ必要もないってことですな。
大事なのは、スマホに使われるんじゃなくて、スマホを使うこと。
佐藤さん一家みたいに、たまにはアナログな時間を作るのも大切かもしれません。
それにしても、家族の時間の方が依存性が高いなんて、いい発見しましたね。


