朝のラジオ体操戦争
公園でのラジオ体操って、のどかで健康的な光景に見えるんですが、意外と人間関係が複雑だったりするんですよね。特に高齢者の方々は、長年やってるだけあって、いろんなこだわりがあるようで。今回は関西弁で軽快にいかせてもらいます。
朝の健康習慣
朝の公園でのラジオ体操。
健康的でええもんですが、参加者の皆さん、いろいろとこだわりがおありのようで。
単純な体操やと思うたら、なかなか奥が深おまんな。
派閥の形成
桜公園、朝 6 時 30 分。
ラジオ体操が始まる前から、すでに微妙な空気が流れている。
東側に集まる「佐藤派」(リーダー:佐藤おじいさん・75 歳)。
佐藤さん「今日も頑張りましょう」
佐藤派の皆さん「「「おはようございまーす」」」
一方、西側には「田中派」(リーダー:田中おばあさん・70 歳)。
田中さん「みなさん、今日もきれいに体操しましょうね」
田中派の皆さん「「「はーい」」」
両グループの間には、なんとなく境界線ができている。
体操の流派論争
ラジオが始まると、早速違いが現れる。
ラジオ「腕を前から上に上げて」
佐藤派:きちっと真上まで腕を上げる。
田中派:無理せず、自分のペースで上げる。
佐藤さん「(小声で)あっちのグループ、腕の上げ方が甘いな」
田中さん「(小声で)こっちのグループ、無理しすぎやわ。体痛めるで」
エスカレートする対立
ラジオ「大きく息を吸って〜」
佐藤派:「ハアアアア〜」(大きく息を吸う音)
田中派:「スゥゥゥ〜」(静かに息を吸う)
佐藤さん「体操は元気よくやらなアカン」
田中さん「うるさくしたら近所迷惑やん」
中間にいる山田さん(どっちの派閥でもない)「(困ったな…)」
場所取り合戦
翌日、佐藤派が早めに来て、いつもより真ん中寄りに陣取る。
佐藤さん「今日はここでやろうか」
田中派が来ると、いつもの場所が狭くなってる。
田中さん「あら、今日はずいぶん真ん中にいてはりますのね」
佐藤さん「別に決まりはないでしょう」
田中さん「そうですけど、いつもは…」
佐藤さん「公園は皆のもんや」
田中さん「それはこっちのセリフですわ」
体操中のライバル意識
ラジオ「胸を反らして〜」
佐藤派:グッと大きく反る。
田中派:それを見て、さらに大きく反る。
ラジオ「足踏みを始めましょう」
佐藤派:ドンドンドン(大きな音で)
田中派:ペタペタペタ(控えめに)
でも負けじと、だんだん音が大きくなる。
田中派:パタパタパタ
佐藤派:ドンドンドン(さらに大きく)
山田さん「(完全に巻き込まれて)えーと…どっちに合わせたら…」
若い指導員の登場
そこへ、市の職員の若い女性がやってきた。
職員「皆さん、おはようございます」
一同「おはようございます」
職員「今日から私が正式な指導員として参りました」
佐藤さん・田中さん「(同時に)指導員?」
職員「はい。市からの派遣で、正しいラジオ体操をお教えします」
共通の敵?
佐藤さん「わしら、もう 15 年やっとるんや」
田中さん「そうそう、今さら指導なんて」
職員「でも、間違った動きをしてる方もいらっしゃって…」
佐藤さん・田中さん「「間違った動き?」」
職員「腕の上げ方とか、足の動かし方とか」
急に、佐藤派と田中派が団結し始める。
真実の露呈
職員「実は、皆さんの体操を見学させていただいてたんですが…」
一同「はあ…」
職員「どちらのグループも完璧でした」
佐藤さん・田中さん「え?」
職員「でも、2 つのグループに分かれてるのは残念ですね」
田中さん「それは…なんとなく…」
佐藤さん「気がついたら、こうなってたんや」
職員「皆さん、本当は仲がいいのに、変な意地を張ってるだけでしょう?」
和解の瞬間
職員「今日から、皆さん一緒にやりませんか?」
佐藤さん「そやな…別に喧嘩してるわけやないし」
田中さん「そうですね。みんなでやった方が楽しいですわ」
結果、両グループが合流。
山田さん「(ホッとして)やっと肩の力が抜けた…」
職員「それでは、音楽に合わせて〜」
みんなで仲良くラジオ体操開始。
でも最後に職員がポツリ。
職員「実は私、来たの今日が初めてで、15 年間の様子なんて知らないんですけどね」
一同「「「えぇぇ〜!」」」
まとめ
年を重ねても、人間関係って複雑になるもんですね。でも、ちょっとしたきっかけで仲直りできるのも人間の良いところ。ラジオ体操も、みんなでやった方が楽しいに決まってます。今回は微笑ましい話にまとまったかな?85 点の出来栄えです!


