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【AI落語】公共サービス(新作落語)

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公共サービス

まくら

公共施設のシステムって、どんどん変わりますよね。

便利になったはずなのに、使い方がわからない。

特に年配の人には、新しいシステムは難しいものです。

あらすじ

久しぶりに図書館に行った山田。

山田「図書館に行こう」

奥さん「そうね」

山田「本を借りたい」

奥さん「そうね」

山田「久しぶりだな」

奥さん「そうね」

山田「変わってるかな」

奥さん「そうね」

山田「行ってくる」

奥さん「いってらっしゃい」

図書館に着きました。

山田「あれ、様子が違う」

司書「いらっしゃいませ」

山田「ずいぶん変わりましたね」

司書「そうですね」

山田「システムが新しくなったんですか?」

司書「はい」

山田「使い方がわからないんですが」

司書「ご説明します」

山田「お願いします」

司書「こちらが検索端末です」

山田「検索端末?」

司書「本を探すための機械です」

山田「そうなんですか」

司書「タイトルや著者名を入力してください」

山田「入力?」

司書「キーボードで打ってください」

山田「キーボード?」

司書「はい」

山田「パソコンみたいですね」

司書「そうです」

山田「使えるかな」

司書「大丈夫です」

山田「やってみます」

司書「はい」

でも、キーボードを使うのが大変でした。

山田「キーがたくさんある」

司書「そうですね」

山田「どこを押せばいいのかな」

司書「文字を打ってください」

山田「文字?」

司書「探したい本のタイトルを」

山田「『太郎物語』を探したい」

司書「『た』から打ってください」

山田「『た』はどこ?」

司書「ここです」

山田「これ?」

司書「はい」

山田「押してみる」

司書「はい」

でも、『た』ではなく、『t』が出ました。

山田「『t』が出た」

司書「あ、日本語モードにしてください」

山田「日本語モード?」

司書「このボタンです」

山田「これ?」

司書「はい」

山田「押してみる」

司書「はい」

今度は、日本語が打てました。

山田「今度は『た』が出た」

司書「よかったです」

山田「次は『ろ』」

司書「はい」

山田「『ろ』はどこ?」

司書「ここです」

山田「これ?」

司書「はい」

山田「一文字ずつ探すんですか?」

司書「慣れれば早くなります」

山田「そうですか」

司書「がんばってください」

山田「はい」

やっと、『太郎物語』を入力しました。

山田「できた」

司書「よかったです」

山田「次は?」

司書「検索ボタンを押してください」

山田「検索ボタン?」

司書「ここです」

山田「これ?」

司書「はい」

山田「押してみる」

司書「はい」

検索結果が出ました。

山田「出た」

司書「ありましたね」

山田「どこにあるんですか?」

司書「ここに書いてあります」

山田「3階の文学コーナー」

司書「そうです」

山田「行ってみます」

司書「はい」

でも、3階に行っても、本が見つかりません。

山田「見つからない」

司書「どうされましたか?」

山田「『太郎物語』がない」

司書「貸出中かもしれません」

山田「貸出中?」

司書「他の人が借りてるんです」

山田「そうなんですか」

司書「予約できますよ」

山田「予約?」

司書「はい」

山田「どうやって?」

司書「また、検索端末で」

山田「また?」

司書「はい」

山田「また、キーボードですか?」

司書「はい」

山田「疲れるな」

司書「すみません」

山田「でも、がんばります」

司書「はい」

でも、予約の操作も複雑でした。

山田「予約のボタンはどこ?」

司書「ここです」

山田「これ?」

司書「はい」

山田「利用者番号を入力してください」

司書「利用者番号?」

山田「図書館カードの番号です」

司書「カードは?」

山田「持ってません」

司書「作りますか?」

山田「はい」

司書「また、手続きが必要です」

山田「またですか」

司書「はい」

山田「疲れました」

司書「すみません」

山田「でも、司書さん」

司書「はい」

山田「一つ聞きたいことがあるんです」

司書「何ですか?」

山田「なんで図書館がこんなに複雑になったんですか?」

司書「便利になったんです」

山田「便利?」

司書「システムが自動化されて」

山田「でも、使えない人には不便です」

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