【AI落語】結婚こわい(新作落語)
結婚が怖いという人、現代でも昔でも一定数いるものです。責任が重いとか、自由がなくなるとか、相手に合わせるのが大変だとか、理由は様々でしょう。
今回は、そんな結婚を嫌がる男の話を作ってみました。
まくら
江戸時代の結婚は、今よりもずっと家同士の結びつきが強いものでした。仲人さんが間に入って、家柄や経済力を考慮して縁談をまとめる。
個人の好みよりも、家の都合が優先されることが多かったようです。それでも、良い夫婦になる人たちはたくさんいました。ただし、中には結婚を嫌がる人もいまして…
あらすじ
鯉吉「そろそろ良い歳だし、みんな結婚を考える時期じゃないか?」
鮒次「俺も親から縁談の話が来てるんだ」
鯛蔵「仲人さんに頼んで、良い話を探してもらおうか」
そこに、困った顔をした鰻公がやってきた。
鯉吉「鰻公にも良い縁談を探してもらおうか?」
鰻公「え?結婚?」
鰻公の顔が青ざめる。
鰻公「と、とんでもねえ!俺は結婚が大の苦手なんだ」
鮒次「なんでだよ?」
鰻公「あの婚礼衣装を見ると、首が絞まりそうで怖いんだ。それに、夫婦喧嘩のことを考えると夜も眠れない」
鰻公「結婚ほど恐ろしいものはねえよ」
翌日、三人は鰻公のために仲人さんを連れてきた。
鯉吉「鰻公、良い話があるんだってよ」
鰻公「うわああああ!」
ところが、縁談の話を聞いて、鰻公はつい詳しく質問してしまう。
鰻公「相手の家の家風はどうなんだ?経済状況は?性格の相性は?」
鮒次「詳しいじゃないか」
鰻公「結納の準備も間違ってる。婚礼の段取りも甘すぎるぞ」
気がつくと、鰻公は完璧な結婚プランを立てていた。
鯉吉「仲人さんみたいだ…」
鰻公「実は俺、元は仲人の商売をやってたんだ。でも、良い縁談をまとめすぎて、他の仲人の仕事を奪っちまう。それで同業者を困らせるのが怖いんだよ」
まとめ
結婚恐怖症を装った鰻公は、実は元仲人でした。縁談をまとめるのが上手すぎて同業者に迷惑をかけるのを恐れていたとは、商売人らしい理由でしたね。
確かに、あまりに優秀な仲人がいると、他の仲人の出番がなくなってしまうかもしれません。鰻公の気遣いも理解できます。
これからは適度な腕前で、みんなの良縁を願えるといいですね。


