けちん坊転職
けちん坊が転職活動をしたら、どんなことになるか。
面接でも節約の話ばかりして、採用担当者を困らせそうです。
でも、時代が変われば、節約も立派な技術になるかもしれません。
節約自慢で面接に挑むけちん坊
何でも節約で解決しようとするけちん坊の転職活動。
でも、節約も極めれば専門技術になるのかもしれません。
あらすじ
けちん坊で有名な清吉が、転職活動を始めた。
清吉:「今の給料じゃ、やっていけない」
友人:「転職するのか」
清吉:「そうだ、もっと給料のいい仕事を探す」
友人:「でも、お前の節約術があれば、給料が少なくても」
清吉:「それでも、もっと稼ぎたい」
友人:「なんで?」
清吉:「節約できる金額を増やしたいんだ」
友人:「節約のために転職?」
—
清吉は面接を受けることになった。
面接官:「志望動機を教えてください」
清吉:「節約のためです」
面接官:「節約?」
清吉:「はい、給料が上がれば、節約できる金額も増えます」
面接官:「それは…変わった動機ですね」
清吉:「私は節約の専門家です」
面接官:「専門家?」
清吉:「一日三文で生活できます」
—
面接官:「三文?」
清吉:「はい、朝は井戸水、昼は残り物、夜は知り合いの家で」
面接官:「それは節約というより」
清吉:「工夫です」
面接官:「でも、お客様にそんな節約は勧められません」
清吉:「なんで?」
面接官:「商売になりませんから」
清吉:「節約は立派な技術です」
面接官:「技術かもしれませんが」
—
清吉は次々と面接を受けたが、全て落ちた。
清吉:「どこも採用してくれない」
友人:「当たり前だ、節約自慢ばかりしてるから」
清吉:「節約の何が悪い」
友人:「悪くないが、仕事と関係ない」
清吉:「関係ある。経費削減だ」
友人:「でも、売り上げを上げることも大事だろ」
清吉:「売り上げより、支出を減らす方が確実だ」
—
そんな時、新しい会社から面接の誘いが来た。
面接官:「清吉さんですね」
清吉:「はい」
面接官:「節約に詳しいと聞きました」
清吉:「はい、一日三文で生活できます」
面接官:「素晴らしい」
清吉:「え?」
面接官:「うちの会社は、節約コンサルタントを探していたんです」
清吉:「節約コンサルタント?」
—
面接官:「はい、企業の経費削減を指導する仕事です」
清吉:「経費削減?」
面接官:「そうです、あなたの節約技術を教えてください」
清吉:「喜んで」
面接官:「給料は月に三十両です」
清吉:「三十両!」
面接官:「どうですか」
清吉:「ありがたくお受けします」
—
清吉は節約アドバイザーとして働き始めた。
清吉:「この経費は削減できます」
企業:「どうやって?」
清吉:「まず、紙の使用量を半分にします」
企業:「半分?」
清吉:「両面使えば、半分で済みます」
企業:「なるほど」
清吉:「それから、蝋燭の使用時間を短くします」
企業:「それは」
清吉:「早寝早起きすれば、蝋燭は要りません」
—
清吉の指導で、企業の経費は大幅に削減された。
企業:「おかげで、利益が倍になりました」
清吉:「それは良かった」
企業:「給料を上げさせてください」
清吉:「え?」
企業:「月に五十両でどうですか」
清吉:「五十両?」
企業:「あなたの節約技術は貴重です」
清吉:「ありがとうございます」
—
結局、清吉は町で一番の高給取りになった。
清吉:「節約のおかげで、高給取りになった」
友人:「皮肉だな」
清吉:「でも、給料が上がっても、生活費は三文のまま」
友人:「じゃあ、ほとんど貯金?」
清吉:「そうだ、これが究極の節約だ」
友人:「もはや、けちん坊じゃなくて、節約王だな」
清吉:「節約王?気に入った」
企業:「清吉さん、今度は他の会社の指導もお願いできますか」
清吉:「喜んで。節約は世の中のためになります」
まとめ
けちん坊の節約自慢が、最後は高給取りの専門職になってしまいました。
時代が変われば、けちん坊も立派な技術者になるという話。
でも、高給取りになっても節約癖は変わらないのが、らしいですね。


