【AI落語】寿限無火山版(新作落語)
最近、火山の噴火がニュースになることが多いですが、火山学者の方々は噴火の種類にも細かい分類があるそうです。ストロンボリ式だのブルカノ式だの、まるで料理のレシピのような名前がついています。
そんな火山の噴火様式に異常な愛着を持つ火山学者が、息子に世界中の火山の名前と噴火様式を全部付けてしまったという、まさに爆発的な騒動を古典落語「寿限無」風にアレンジしてみました。
まくら
火山学者という学者さんは、火山の名前と噴火の様式に異常なほど詳しいものでございます。普通の人が「噴火」とひとくくりにするところを、「プリニー式大規模爆発的噴火」だの「ハワイ式溶岩流出型噴火」だのと、細かく分類する。
ある大学の火山研究所に勤める田村教授、これが筋金入りの火山マニアでして、世界各地の活火山を調査して回っておりました。そんな田村教授に待望の息子が生まれまして、「この子には世界の美しい火山の名前を全部付けてやろう」と考えたのが、今日のお話でございます。
あらすじ
火山への情熱
田村「おい、かあちゃん。息子の名前が決まったぞ」
奥さん「どんな名前なの?」
田村「世界の名火山と噴火様式を全部入れてな」
そこで考えに考え抜いて付けた名前が、これがもう火山のように壮大。
「富士山成層火山完全形状美観抜群プリニー式大規模噴火潜在能力内蔵将来活動再開可能性検討要桜島昭和火口継続的ストロンボリ式噴火活動中火山灰放出機能常時稼働住民避難訓練実施推奨エトナ山欧州最高活火山標高三千三百二十九メートル溶岩流観光資源化成功事例ベスビオ山ポンペイ遺跡保存貢献古代文明研究価値絶大プリニー式噴火命名由来地キラウエア火山ハワイ式溶岩流出型噴火代表格観光地化先進事例研究対象ストロンボリ火山地中海燈台機能二千年継続中夜間航海安全確保装置天然設置済クラカタウ火山一八八三年大噴火世界規模気候変動引起歴史的大事件記録保持者セントヘレンズ山側面大崩壊伴う大規模噴火山体破壊型災害研究重要資料提供者タンボラ山一八一五年超大規模噴火全球規模寒冷化現象発生装置作動実績保有者コセギナ火山中米地域代表格爆発的噴火様式多様性展示機能搭載地域防災教育資料館併設希望」
奥さん「あんた、それ噴火しそうな名前ね」
田村「大丈夫、火山学会なら皆覚える」
保育園での爆発
その子が五歳になって保育園に入園。砂場で山を作って遊んでいる時のこと。
保育士「お名前は何ですか?」
田村Jr.「富士山成層火山完全形状美観抜群プリニー式大規模噴火潜在能力内蔵将来活動再開可能性検討要桜島昭和火口継続的ストロンボリ式噴火活動中火山灰放出機能常時稼働住民避難訓練実施推奨エトナ山欧州最高活火山標高三千三百二十九メートル溶岩流観光資源化成功事例ベスビオ山ポンペイ遺跡保存貢献古代文明研究価値絶大プリニー式噴火命名由来地キラウエア火山ハワイ式溶岩流出型噴火代表格観光地化先進事例研究対象ストロンボリ火山地中海燈台機能二千年継続中夜間航海安全確保装置天然設置済クラカタウ火山一八八三年大噴火世界規模気候変動引起歴史的大事件記録保持者セントヘレンズ山側面大崩壊伴う大規模噴火山体破壊型災害研究重要資料提供者タンボラ山一八一五年超大規模噴火全球規模寒冷化現象発生装置作動実績保有者コセギナ火山中米地域代表格爆発的噴火様式多様性展示機能搭載地域防災教育資料館併設希望です」
保育士「ちょっと、マグマが上がってきそう」
名前を言い終わる頃には、まるで噴火を見学したような迫力満点。他の園児たちは圧倒されて静まり返っておりました。
小学校での理科実験
小学校の理科の授業で火山の実験。
先生「今日は重曹とお酢で火山の噴火実験をします」
田村Jr.が例の長い名前で自己紹介すると、先生「君は火山の専門家みたいね」
実験が始まると、重曹火山の噴火様式を詳しく解説し始めて、「これはストロンボリ式に近い噴火ですが、粘性が低いのでハワイ式の要素も…」
友達からは「火山博士」と呼ばれ、理科の実験は毎回彼の解説付きになってしまいました。
温泉での事故
夏休み、家族で温泉旅行に行った時のこと。この子が温泉の成分を調べようと、あまり深いところまで入って行って、熱いお湯で倒れてしまいました。
友達「大変だ!富士山成層火山完全形状美観抜群プリニー式大規模噴火潜在能力内蔵将来活動再開可能性検討要桜島昭和火口継続的ストロンボリ式噴火活動中火山灰放出機能常時稼働住民避難訓練実施推奨エトナ山欧州最高活火山標高三千三百二十九メートル溶岩流観光資源化成功事例ベスビオ山ポンペイ遺跡保存貢献古代文明研究価値絶大プリニー式噴火命名由来地キラウエア火山ハワイ式溶岩流出型噴火代表格観光地化先進事例研究対象ストロンボリ火山地中海燈台機能二千年継続中夜間航海安全確保装置天然設置済クラカタウ火山一八八三年大噴火世界規模気候変動引起歴史的大事件記録保持者セントヘレンズ山側面大崩壊伴う大規模噴火山体破壊型災害研究重要資料提供者タンボラ山一八一五年超大規模噴火全球規模寒冷化現象発生装置作動実績保有者コセギナ火山中米地域代表格爆発的噴火様式多様性展示機能搭載地域防災教育資料館併設希望が温泉で倒れた!」
宿の人が救急車を呼ぼうとしましたが、名前を言っている間に、この子は自分で目を覚まして、ぬるい温泉に移動しておりました。
改名への決意
とうとう父親も諦めました。
田村「やはり短くしよう。『火山』でどうだ」
奥さん「それなら分かりやすいわね」
そして数年後、『火山』と名前を変えた息子が、また温泉で熱くなりすぎて倒れてしまいました。
友達「『火山』が噴火した!」
温泉の番頭「火山が噴火って、ここは温泉地だから当たり前だろう!何を騒いでるんだ!」
まとめ
火山の名前を使った寿限無、いかがでしたでしょうか。火山学の専門用語は確かに迫力がありますが、やはり日常生活では爆発的すぎますね。
学問への情熱は素晴らしいものですが、時には冷静な判断も必要だということを改めて感じました。しかし改名後も混乱が続くあたり、まさに火山のような根深い問題があります。
火山のように熱い情熱も、時には温泉のような穏やかさが必要かもしれませんね。他の寿限無シリーズもお楽しみください。
この作品はフィクションであり、実在の火山学者や研究機関とは一切関係ございません。**


