【AI落語】寿限無大学の学部学科(新作落語)
大学のパンフレットを見ていると、学部学科の名前がやたらと長くて専門的ですよね。昔は「文学部」「理学部」で済んでいたのに、今は「国際文化コミュニケーション学部・多文化共生社会創造学科・グローバル人材育成コース」なんて感じで。そんな現代高等教育界の複雑な学部名を「寿限無」に絡めて落語にしてみました。教育関係者の皆様、お疲れ様です。
完璧主義の大学企画担当職員
私立大学で学部学科の企画を担当する中堅職員の田中さん。
教育学部を卒業後、学生に最適な学習環境を提供することに情熱を注いでいます。
ところが、この田中さんの学部名へのこだわりが、高等教育界を大混乱に陥れることに。
あらすじ
学部設置委員会
学長「田中君、新学部の名称が決まったら教えてくれ」
田中「はい、決まりました」
そして田中が発表した学部学科名がこれです。
国際文化コミュニケーション学部・多文化共生社会創造学科・グローバル人材育成コース・持続可能社会実現プログラム専攻
学長「え…これが学部名かね?」
田中「はい。略して『コクサイブンカ』と呼んでます」
大学案内パンフレット制作
印刷業者「学部名がパンフレットに入りきりません…」
田中「『国際文化コミュニケーション学部・多文化共生社会創造学科・グローバル人材育成コース・持続可能社会実現プログラム専攻』です」
印刷業者「文字サイズを最小にしても四行になります」
田中「見開きページにしてください」
入学願書への記入
受験生「志望学部を書く欄が小さすぎます…」
事務「『国際文化コミュニケーション学部・多文化共生社会創造学科・グローバル人材育成コース・持続可能社会実現プログラム専攻』ですね」
受験生「欄からはみ出ます」
事務「略してコクサイブンカで」
受験生「正式名称が必要です」
入学試験の面接
面接官「志望学部を教えてください」
受験生「国際文化コミュニケーション学部・多文化共生社会創造学科・グローバル人材育成コース・持続可能社会実現プログラム専攻です」
面接官「…もう一度お願いします」
受験生「国際文化コミュニケーション学部・多文化共生社会創造学科・グローバル人材育成コース・持続可能社会実現プログラム専攻!」
面接官「面接時間が足りません」
学生証の作成
学務課「学部名が学生証に入りきりません」
田中「国際文化コミュニケーション学部・多文化共生社会創造学科・グローバル人材育成コース・持続可能社会実現プログラム専攻は正式名称なので」
学務課「文字が見えません」
卒業証書の印刷
卒業生「卒業証書の学部名が読めません…」
事務「『国際文化コミュニケーション学部・多文化共生社会創造学科・グローバル人材育成コース・持続可能社会実現プログラム専攻』と記載されています」
卒業生「虫眼鏡が必要です」
就職活動での苦労
学生「履歴書の学部名欄に入りきりません」
キャリアセンター「国際文化コミュニケーション学部・多文化共生社会創造学科・グローバル人材育成コース・持続可能社会実現プログラム専攻ですね」
学生「企業の人事が読めるでしょうか?」
文部科学省への届出
文科省「学部設置届の用紙に学部名が入りません」
田中「国際文化コミュニケーション学部・多文化共生社会創造学科・グローバル人材育成コース・持続可能社会実現プログラム専攻です」
文科省「様式の変更が必要です」
他大学からの反応
他大学職員「田中さんの大学の学部名、長すぎて話題になってますね」
田中「教育内容を正確に表現したかったんです」
他大学職員「学生は覚えられるんですか?」
田中「正確性が重要です」
大学受験雑誌での紹介
編集者「学部紹介記事ですが、学部名だけで半ページ使っちゃいます」
田中「『国際文化コミュニケーション学部・多文化共生社会創造学科・グローバル人材育成コース・持続可能社会実現プログラム専攻』は当大学の看板学部なので」
編集者「内容説明が入りません」
保護者説明会
保護者「うちの子はどちらの学部ですか?」
教員「国際文化コミュニケーション学部・多文化共生社会創造学科・グローバル人材育成コース・持続可能社会実現プログラム専攻です」
保護者「近所の人に説明できません…」
大学ホームページでの表示
ウェブ担当「学部名がスマホ画面で表示しきれません」
田中「国際文化コミュニケーション学部・多文化共生社会創造学科・グローバル人材育成コース・持続可能社会実現プログラム専攻です」
ウェブ担当「横スクロールが必要になります」
学長からの最終指導
学長「田中君、もう少し簡潔な学部名にできないかね?」
田中「わかりました。『国際文化コミュニケーション学部・多文化共生社会創造学科・グローバル人材育成コース・持続可能社会実現プログラム専攻・アドバンスト』はいかがでしょう?」
学長「もう『国際学部』でいいじゃないか!」
まとめ
高等教育の世界では、学部学科の特色や教育内容を表現するために、どうしても名称が長く複雑になりがちですよね。でも、学生や保護者にとっては分かりやすさも大切。この新作では、完璧主義が空回りしてしまった大学職員の田中さんを通して、そんな教育業界の一面を「寿限無」の構造で描いてみました。教育への情熱が裏目に出てしまった田中さん、いかがでしたでしょうか。教育関係者の皆様、お疲れ様です。


