【AI落語】寿限無旅行のツアー名(新作落語)
旅行代理店のパンフレットを見ていると、ツアー名がやたらと長くて魅力的ですよね。
「沖縄旅行」じゃ物足りなくて、「美ら海と感動の出会い!沖縄本島・石垣島・宮古島を巡る3島周遊・絶景ビーチと琉球文化体験・グルメ満喫4日間の旅」なんて感じで。
そんな現代観光業界の魅力的すぎるツアー名を「寿限無」に絡めて落語にしてみました。旅行業界の皆様、お疲れ様です。
情熱的すぎる旅行代理店企画担当
大手旅行会社で国内旅行の企画を担当する中堅社員の田中さん。
観光学部を卒業後、お客様に最高の旅の思い出を提供することに情熱を注いでいます。
ところが、この田中さんのツアー名へのこだわりが、旅行業界を大混乱に陥れることに。
あらすじ
企画会議での提案
部長「田中君、新しい沖縄ツアーの企画はどうなってる?」
田中「はい、決まりました」
そして田中が発表したツアー名がこれです。
美ら海と感動の出会い!沖縄本島・石垣島・宮古島を巡る3島周遊・絶景ビーチと琉球文化体験・グルメ満喫4日間の旅・思い出づくり
部長「え…これがツアー名かね?」
田中「はい。略して『チュラウミ』と呼んでます」
パンフレット制作の苦労
印刷業者「ツアー名がパンフレットの表紙に入りきりません…」
田中「『美ら海と感動の出会い!沖縄本島・石垣島・宮古島を巡る3島周遊・絶景ビーチと琉球文化体験・グルメ満喫4日間の旅・思い出づくり』です」
印刷業者「文字サイズを最小にしても三行になります」
田中「見開きページにしてください」
お客様からの問い合わせ
お客「沖縄のツアーについて教えてください」
田中「『美ら海と感動の出会い!沖縄本島・石垣島・宮古島を巡る3島周遊・絶景ビーチと琉球文化体験・グルメ満喫4日間の旅・思い出づくり』はいかがでしょうか」
お客「…すみません、もう一度」
田中「チュラウミツアーです」
お客「正式名称が知りたいです」
予約システムでの混乱
IT担当「ツアー名がシステムに入りきりません」
田中「美ら海と感動の出会い!沖縄本島・石垣島・宮古島を巡る3島周遊・絶景ビーチと琉球文化体験・グルメ満喫4日間の旅・思い出づくりです」
IT担当「データベースがエラーを起こします」
田中「システムを拡張してください」
旅行雑誌への広告出稿
広告担当「誌面にツアー名が入りきりません」
田中「『美ら海と感動の出会い!沖縄本島・石垣島・宮古島を巡る3島周遊・絶景ビーチと琉球文化体験・グルメ満喫4日間の旅・思い出づくり』は当社の看板商品なので」
広告担当「他の情報が入らなくなります」
テレビCMでの紹介
ナレーター「『美ら海と感動の出会い!沖縄本島・石垣島・宮古島を巡る3島周遊・絶景ビーチと琉球文化体験・グルメ満喫4日間の旅・思い出づくり』のご案内です」
視聴者「ツアー名だけで15秒終わっちゃった」
現地ガイドへの説明
沖縄ガイド「どちらのツアーでしょうか?」
田中「『美ら海と感動の出会い!沖縄本島・石垣島・宮古島を巡る3島周遊・絶景ビーチと琉球文化体験・グルメ満喫4日間の旅・思い出づくり』のお客様です」
ガイド「長すぎて覚えられません…」
田中「チュラウミで通じませんか?」
空港での集合案内
空港スタッフ「『美ら海と感動の出会い!沖縄本島・石垣島・宮古島を巡る3島周遊・絶景ビーチと琉球文化体験・グルメ満喫4日間の旅・思い出づくり』のお客様、集合してください」
お客A「何のツアーか分からない…」
お客B「まだアナウンス続いてるの?」
旅行保険の手続き
保険会社「ツアー名が長すぎて保険証券に印刷できません」
田中「美ら海と感動の出会い!沖縄本島・石垣島・宮古島を巡る3島周遊・絶景ビーチと琉球文化体験・グルメ満喫4日間の旅・思い出づくりです」
保険会社「用紙が足りません」
お客様アンケートの回答
参加者「ツアー名を書く欄に収まりません」
アンケート「ご参加いただいたツアー名:美ら海と感動の出会い!沖縄本島・石垣島・宮古島を巡る3島周遊・絶景ビーチと琉球文化体験・グルメ満喫4日間の旅・思い出づくり」
参加者「記入欄からはみ出てます」
競合他社からの指摘
同業者「田中さん、ツアー名が長すぎて業界で話題になってますよ」
田中「お客様に魅力を伝えたくて」
同業者「パンフレットが作りにくくないですか?」
田中「魅力が伝わればそれでいいんです」
部長からの最終勧告
部長「田中君、もう少し簡潔なツアー名にできないかね?」
田中「わかりました。『美ら海と感動の出会い!沖縄本島・石垣島・宮古島を巡る3島周遊・絶景ビーチと琉球文化体験・グルメ満喫4日間の旅・思い出づくり・プレミアム』はいかがでしょう?」
部長「もう『沖縄3島ツアー』でいいじゃないか!」
まとめ
旅行業界では、ツアーの魅力や特色を最大限に伝えるために、どうしてもツアー名が長くなりがちですよね。
でも、お客様にとっては覚えやすさや親しみやすさも大切。
この新作では、情熱が空回りしてしまった旅行代理店スタッフの田中さんを通して、そんな観光業界の一面を「寿限無」の構造で描いてみました。
旅への愛が裏目に出てしまった田中さん、いかがでしたでしょうか。
旅行業界の皆様、お疲れ様です。


