【AI落語】寿限無寿司(新作落語)
古典落語の「寿限無」を現代の寿司屋に移してみました。
長い名前の定番といえば寿限無ですが、これを寿司の品書きに応用してみたらどうでしょう。
下町の粋な寿司屋の大将が繰り広げる、ちょっと欲張りすぎた品書き騒動をお楽しみください。
まくら
寿司屋の品書きっていうのは、見てるだけで楽しいもんです。
まぐろ、はまち、えび、いか…と並んでると、どれも食べたくなっちゃう。
でも、全部入りのセットなんてのを作ったら、どんなことになるんでしょうかね。
あらすじ
浅草の老舗寿司屋「松竹」の大将吉田が、新しいセットメニューを考えていました。
吉田「よし、お客さんに喜んでもらう特別なセットを作ろう」
常連客の田中が口を出しました。
田中「大将、まぐろは外せないでしょう」
吉田「そうだな、まぐろ入りだ」
田中「はまちも人気だし」
吉田「まぐろはまち、いいね。でも、もっと豪華にしようか」
田中「えびも入れましょうよ」
吉田「まぐろはまちえび。うん、でももうちょっと」
二人は次々とネタを追加していきます。
田中「いかも定番だし」
吉田「たいも縁起がいい」
田中「うにも高級感がある」
吉田「いくらも人気だ」
田中「あなごも江戸前の代表だ」
吉田「こはだも忘れちゃいけない」
田中「さばも美味しい」
吉田「あじも新鮮だ」
どんどん長くなっていく品書きの名前。
田中「まぐろはまちえびいかたいうにいくらあなごこはださばあじ」
吉田「まだまだいけるぞ。ひらめも」
田中「かんぱちも」
吉田「ぶりも」
田中「さんまも」
吉田「いわしも」
田中「あまえびも」
ついに完成したセットメニューの名前は…
吉田「まぐろはまちえびいかたいうにいくらあなごこはださばあじひらめかんぱちぶりさんまいわしあまえび握り詰め合わせだ!」
田中「長えなあ、でも豪華だ」
開店すると、お客さんがやってきました。
客「おすすめはなんですか」
吉田「まぐろはまちえびいかたいうにいくらあなごこはださばあじひらめかんぱちぶりさんまいわしあまえび握り詰め合わせでさあ」
客「え?もう一回お願いします」
吉田「まぐろはまちえびいかたいうにいくらあなごこはださばあじひらめかんぱちぶりさんまいわしあまえび握り詰め合わせ」
客「覚えられないよ。何か略せない?」
吉田「だめです。全部言わないと意味がない」
別のお客さんも困惑しました。
客2「その長いやつ、いくら?」
吉田「まぐろはまちえびいかたいうにいくらあなごこはださばあじひらめかんぱちぶりさんまいわしあまえび握り詰め合わせは三千円です」
客2「え?なんて?」
吉田「まぐろはまちえびいかたいうにいくらあなごこはださばあじひらめかんぱちぶりさんまいわしあまえび握り詰め合わせ」
三人目のお客さんも同じように…
客3「電話で予約したいんだけど、なんて言えばいい?」
吉田「まぐろはまちえびいかたいうにいくらあなごこはださばあじひらめかんぱちぶりさんまいわしあまえび握り詰め合わせでお願いしますって」
客3「長すぎて言えないよ」
吉田大将は、お客さんが来るたびに長いメニュー名を繰り返していました。
夕方、田中が様子を見に来ました。
田中「大将、どうだい?新メニューの調子は」
吉田「いやあ、困ったよ。メニュー名を言ってるうちに、お客さんが帰っちゃうんだ」
田中「そりゃそうだ。ところで大将、なんで電気点けないんだい?」
吉田「メニュー名言ってるうちに、ネタが売り切れちまったよ」
まとめ
お楽しみいただけましたでしょうか。
欲張りすぎるとろくなことがありませんね。
寿司も名前もシンプルが一番美味しいということでしょう。
江戸弁での寿限無落語、なかなか粋な仕上がりになったのではないでしょうか。
下町の寿司屋の雰囲気を感じていただけたら幸いです。
落語の世界は奥が深く、様々なアレンジが可能です。
ぜひ他の作品もお楽しみください。


