【AI落語】寿限無作曲家のオペラ(新作落語)
オペラのタイトルって、最初から長いものが多いですよね。「フィガロの結婚」「魔笛」みたいにシンプルなのもありますが、「ニュルンベルクのマイスタージンガー」とか「さまよえるオランダ人」とか。でも現代の作曲家が作ると、さらに長くなりそうな気がして。そんな想像を「寿限無」に絡めて落語にしてみました。クラシックファンの皆様、笑って聞いてくださいね。
芸術家気質の現代オペラ作曲家
国立音楽大学で教鞭をとる作曲家の田村先生。
ヨーロッパ留学経験もある本格派で、現代的なテーマのオペラ作曲に情熱を注いでいます。
ところが、この田村先生の作品タイトルへのこだわりが、音楽界を大混乱に陥れました。
あらすじ
音楽大学での発表会
学部長「田村先生、新作オペラのタイトルが決まったら教えてください」
田村先生「はい、決まりました」
そして田村先生が発表したオペラのタイトルがこれです。
現代都市に生きる孤独な人々が愛と絶望の狭間で人生の意味を問い続ける三幕からなる現代的叙情歌劇
学部長「え…これがオペラのタイトルですか?」
田村先生「はい。略して『ゲンダイトシ』と呼んでます」
演奏会プログラム制作の苦労
印刷業者「プログラムに曲目が入りきりません…」
田村先生「『現代都市に生きる孤独な人々が愛と絶望の狭間で人生の意味を問い続ける三幕からなる現代的叙情歌劇』です」
印刷業者「文字サイズを最小にしても二行になります」
田村先生「見開きページにしてください」
歌手への楽譜配布
ソプラノ歌手「先生、この作品について教えてください」
田村先生「『現代都市に生きる孤独な人々が愛と絶望の狭間で人生の意味を問い続ける三幕からなる現代的叙情歌劇』です」
ソプラノ「楽譜の表紙に書ききれません…」
田村先生「縦書きにしてください」
音楽評論家からの取材
評論家「この新作オペラについて教えてください」
田村先生「『現代都市に生きる孤独な人々が愛と絶望の狭間で人生の意味を問い続ける三幕からなる現代的叙情歌劇』は現代人の心の叫びを…」
評論家「記事の見出しに入りきりません」
オペラハウスでの上演打診
劇場支配人「この作品の上演を検討していますが、タイトルが…」
田村先生「現代都市に生きる孤独な人々が愛と絶望の狭間で人生の意味を問い続ける三幕からなる現代的叙情歌劇です」
支配人「チケットに印刷できません」
指揮者との打ち合わせ
指揮者「楽団員にこの作品を紹介したいのですが…」
田村先生「『現代都市に生きる孤独な人々が愛と絶望の狭間で人生の意味を問い続ける三幕からなる現代的叙情歌劇』をお願いします」
指揮者「タイトルを言うだけでリハーサル時間が削られます」
音楽祭での演奏
司会者「次の演目は『現代都市に生きる孤独な人々が愛と絶望の狭間で人生の意味を問い続ける三幕からなる現代的叙情歌劇』です」
観客「まだ続くの?」
司会者「作曲は田村先生です」
観客「やっと終わった」
CDリリースの際
レコード会社「ジャケットにタイトルが入りません」
田村先生「現代都市に生きる孤独な人々が愛と絶望の狭間で人生の意味を問い続ける三幕からなる現代的叙情歌劇は重要な作品なので」
レコード会社「作曲者名が見えなくなります」
国際音楽コンクールへの応募
事務局「応募作品名をお聞かせください」
田村先生「『現代都市に生きる孤独な人々が愛と絶望の狭間で人生の意味を問い続ける三幕からなる現代的叙情歌劇』です」
事務局「応募用紙からはみ出ています」
テレビ番組での紹介
司会者「本日は『現代都市に生きる孤独な人々が愛と絶望の狭間で人生の意味を問い続ける三幕からなる現代的叙情歌劇』の作曲者…」
田村先生「よろしくお願いします」
司会者「タイトル紹介だけで番組時間の半分使っちゃいました」
海外公演の打診
海外プロモーター「英訳したタイトルが5行になりました」
田村先生「『A Modern Lyrical Opera in Three Acts About Lonely People Living in Contemporary Cities Continuously Questioning the Meaning of Life Between Love and Despair』ですね」
プロモーター「ポスターが縦長になってしまいます」
音楽大学での講義
学生「先生の代表作について教えてください」
田村先生「『現代都市に生きる孤独な人々が愛と絶望の狭間で人生の意味を問い続ける三幕からなる現代的叙情歌劇』ですね」
学生「レポートのタイトル欄に入りきりません」
田村先生「続編として『現代都市に生きる孤独な人々が愛と絶望の狭間で人生の意味を問い続ける三幕からなる現代的叙情歌劇・第二部』を構想中です」
学生「もう『現代オペラ』でいいです!」
まとめ
クラシック音楽の世界では、作品に込めた深い思想や哲学を表現するために、どうしてもタイトルが長くなりがちですよね。でも、演奏者や聴衆にとっては親しみやすさも大切。この新作では、芸術家気質すぎる作曲家の田村先生を通して、そんな音楽界の一面を「寿限無」の構造で描いてみました。音楽への深い愛が空回りしてしまった田村先生、いかがでしたでしょうか。クラシック音楽関係者の皆様、お聞き流しください。


