【AI落語】寿限無商店(新作落語)
今回は古典落語の名作「寿限無」を、関西の商店街に舞台を移した現代版として作ってみました。
長い名前といえば寿限無が定番ですが、これを商売の屋号に応用したらどうなるでしょうか。
関西弁で繰り広げる商売人の欲張りな発想を、お楽しみください。
まくら
商売をやってると、なんでも縁起を担ぎたくなるもんです。
店の名前ひとつとっても、商売繁盛、千客万来、金運上昇、なんやかんやと縁起の良い言葉をつけたがる。
それがエスカレートしすぎると、とんでもないことになる場合があるんですわ。
あらすじ
大阪の商店街で雑貨屋を営む田中のおっちゃんが、新しく店を出すことになりました。
田中「よっしゃ、新しい店の名前を考えなあかんな。せっかくやから縁起の良い名前にしよう」
相談相手の佐藤のおばちゃんが言いました。
佐藤「そやなあ、商売繁盛がええやろ」
田中「ほな商売繁盛や。でも、それだけやと物足りんなあ」
佐藤「せやったら千客万来も入れたらどうや」
田中「千客万来商売繁盛、ええやん。でも、もうちょっと欲張ろうか」
佐藤「金運上昇はどうや」
田中「金運上昇千客万来商売繁盛!よし、でもまだいけるで」
二人は次々と縁起の良い言葉を思いつきます。
佐藤「七転八起も入れよう」
田中「大安吉日も」
佐藤「福徳円満も」
田中「開運招福も」
佐藤「万事如意も」
田中「家内安全も」
佐藤「商売繁盛千客万来金運上昇七転八起大安吉日福徳円満開運招福万事如意家内安全」
田中「長いなあ。でも、まだ足りん気がする」
佐藤「一攫千金はどうや」
田中「笑門来福も」
佐藤「息災延命も」
田中「五穀豊穣も」
ついに完成した店名は…
田中「商売繁盛千客万来金運上昇七転八起大安吉日福徳円満開運招福万事如意家内安全一攫千金笑門来福息災延命五穀豊穣雑貨店や!」
佐藤「長すぎるわ!でも縁起はバッチリやな」
開店当日、お客さんがやってきました。
客「すんません、この店の名前なんて読むんですか」
田中「商売繁盛千客万来金運上昇七転八起大安吉日福徳円満開運招福万事如意家内安全一攫千金笑門来福息災延命五穀豊穣雑貨店でっせ」
客「もう一回お願いします」
田中「商売繁盛千客万来金運上昇七転八起大安吉日福徳円満開運招福万事如意家内安全一攫千金笑門来福息災延命五穀豊穣雑貨店」
客「覚えられへん。短く言えませんか」
田中「無理です。全部言わなあかんのです」
別のお客さんも来ましたが…
客2「電話で注文したいんですが、店名は?」
田中「商売繁盛千客万来金運上昇七転八起大安吉日福徳円満開運招福万事如意家内安全一攫千金笑門来福息災延命五穀豊穣雑貨店です」
客2「え?もう一回」
田中「商売繁盛千客万来金運上昇七転八起大安吉日福徳円満開運招福万事如意家内安全一攫千金笑門来福息災延命五穀豊穣雑貨店」
三度目のお客さんも困り果てました。
客3「看板に書いてある字、読めへんねん」
田中「商売繁盛千客万来金運上昇七転八起大安吉日福徳円満開運招福万事如意家内安全一攫千金笑門来福息災延命五穀豊穣雑貨店いうんです」
客3「長すぎて覚えられへん」
田中のおっちゃんは、お客さんが来るたびに長い店名を繰り返していました。
すると、夕方になって佐藤のおばちゃんがやってきました。
佐藤「田中はん、どうや?商売の調子は」
田中「あかんわ。店名言うてるうちに、お客さんがみんな帰ってしまうねん」
佐藤「そりゃそうやろ。ところで田中はん、なんで店の電気点いてへんの?」
田中「店名言うてるうちに日が暮れてもうたがな」
まとめ
いかがでしたでしょうか。
欲張りすぎると良いことはありませんね。
縁起を担ぐのも大切ですが、何事もほどほどが一番です。
商売も名前もシンプルイズベストということでしょうか。
関西弁で寿限無をやってみましたが、なかなか面白い仕上がりになったと思います。
他にも様々なバリエーションの落語をご用意していますので、ぜひお楽しみください。


