【AI落語】寿限無俳句(新作落語)
こんにちは、またまたAI落語の時間がやってまいりました。今回は寿限無シリーズの818番目ということで、そろそろネタ切れ感も漂ってきましたが、まだまだ頑張って参ります。今度は俳句をテーマにした寿限無を作ってみました。文学的な香りを漂わせつつ、相変わらずのドタバタ劇をお楽しみください。
まくら
さて皆さん、俳句はお好きですか。五七五の短い詩に季節の移ろいや人生の機微を込める、日本が誇る文学の粋でございますね。松尾芭蕉に始まって、与謝蕪村、小林一茶、正岡子規と、名だたる俳人たちが数々の名句を残しております。
ところで最近の若い方は俳句なんて古臭いと思われるかもしれませんが、実は現代でも俳句人口は意外と多いんです。句会なんてものもあちこちで開かれておりまして、季語歳時記を片手に一生懸命五七五を数えている方々がたくさんいらっしゃいます。
まあ、そんな俳句の世界にも変わった人がいるもので、今日はそんなお話を一つ。
あらすじ
俳句一家の命名騒動
これは江戸の下町、本所あたりでのお話でございます。
とある長屋に、俳句が大好きな夫婦が住んでおりました。亭主の方は松風庵一葉と号しており、女房の方も花鳥亭みどりなんて俳号を持っております。まあ、夫婦揃って俳句馬鹿でございまして、朝から晩まで五七五のことしか頭にありません。
そんな二人に、めでたく男の子が生まれました。
松風庵「みどり、名前はどうしようか」
花鳥亭「そうですねえ、せっかくですから俳句にちなんだ立派な名前をつけましょうよ」
松風庵「うむ、それがいい。俳句の美しさを全て込めた、素晴らしい名前にしよう」
長い名前の誕生
そして二人で相談した結果、こんな名前になりました。
「松尾芭蕉与謝蕪村小林一茶正岡子規高浜虚子河東碧梧桐山口誓子水原秋櫻子中村草田男加藤楸邨石田波郷森澄雄金子兜太古池蛙飛込水音山路来花咲山吹散桜閑寂古雅幽玄詫寂風雅季語歳時記春夏秋冬梅桜紅葉雪月花鳥風月朝露夕霧雲雀鶯蝉虫鈴虫松虫蟋蟀蝶螢雷雨時雨木枯朧月朝顔向日葵菊萩桔梗女郎花尾花葛藤袴薄芒秋草七草餅花見月見雪見露骨切身摘草野遊山桜狩紅葉狩茸狩虫聞蛍狩蝉取雁猟鮎釣川開き納涼夕涼朝涼晩涼夜涼炬燵蒲団湯豆腐鍋物新年元旦初日出初詣初夢初売七草粥鏡開餅花小僧」
もう、何が何だか分からない長さでございます。
近所の困惑
当然、近所の人たちは大変でございます。
大家「おい松風庵、お前んとこの坊主の名前、なんて言うんだっけ」
松風庵「ああ、『松尾芭蕉与謝蛍村…』」
大家「ちょっと待て、もういい、もういい!短くしてくれ」
松風庵「それでは『俳句の坊主』とでもお呼びください」
子供の成長と事件
さて、この俳句の坊主、すくすくと育ちまして、近所の子供たちとも仲良く遊んでおりました。
ある日のこと、子供たちが長屋の前の古い井戸で遊んでおりました。その井戸は深くて、底が見えないほどでございます。
「わあ、深いなあ」
「石を投げてみようか」
そんなことをしているうちに、俳句の坊主が井戸の縁に腰掛けて、
俳句坊主「古池や、蛙飛び込む、水の音」
なんて一句詠んでいるうちに、バランスを崩して井戸に落ちてしまいました。
「大変だ!俳句の坊主が井戸に落ちた!」
救助の混乱
子供たちは慌てて大人を呼びに行きました。
子供「大変です!俳句の坊主が井戸に落ちました!」
近所の人「俳句の坊主って誰だ?」
子供「えーっと、松尾芭蕉与謝蛍村小林一茶…」
近所の人「ああ、もういい!松風庵の息子だな!すぐに助けに行こう!」
必死の救出作業
大工の金太郎、魚屋の銀次、豆腐屋の鉄、みんなで井戸端に集まって、長い縄を垂らして必死に救出作業です。
金太郎「おーい、松尾芭蕉与謝蛍村小林一茶正岡子規高浜虚子河東碧梧桐…」
銀次「金太郎、そんな長い名前呼んでる暇があったら、早く引っ張り上げろ!」
鉄「そうだそうだ、俳句坊主でいいじゃないか!」
時間の経過
ところが、この名前が長すぎるものですから、みんなが代わる代わる名前を呼んでいるうちに、とんでもない時間が経ってしまいました。
最初は春の暖かい日だったのに、名前を呼んでいるうちに夏になり、秋になり、冬になり、また春が来て…。
一年が過ぎてしまいました。
一年後の再会
翌年の春、同じ日に同じ井戸端で、また子供たちが遊んでおりました。
そこへ、井戸の中から声が聞こえてきます。
井戸の中「おーい、みんなー」
子供たち「あ!俳句坊主の声だ!」
井戸の中「やっと聞こえた!長い間呼んでくれてありがとう!」
子供たち「俳句坊主、一年間も井戸の中にいて大丈夫だったの?」
井戸の中「うん、大丈夫だった。この一年で俳句を三千六百五十句作ったよ」
子供たち「すごいなあ、さすが俳句坊主だ」
井戸の中「それでね、みんなに聞きたいことがあるんだ」
子供たち「何?」
俳句坊主「一年前から呼んでくれてる僕の名前、まだ途中なの?」
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は俳句をテーマにした寿限無でございました。俳人の名前から季語まで、俳句に関する言葉を可能な限り詰め込んでみました。それにしても俳句の世界は奥が深くて、調べれば調べるほど面白い発見がありますね。
古典の寿限無の「時間経過オチ」を大事にしつつ、現代的な要素も加えてみましたが、やはりこの手の話は名前の長さが勝負ですね。今回は俳句関連の用語だけで相当な長さになりました。落ちた子供が一年間で三千六百五十句(一日十句)も俳句を作ったという設定も、なかなか俳句らしくて気に入っております。
それにしても、寿限無シリーズもここまで来ると、もはや何でもありな感じになってきましたが、まだまだネタは尽きません。古典落語の良さを現代に伝えつつ、新しい笑いも提供していけたらと思います。
ぜひ他のAI落語もご覧になってみてください。きっとお気に入りの一席が見つかることでしょう。
※この作品はAI落語として創作されたフィクションです。実在の俳人や俳句作品に対する敬意を込めて作成しており、パロディとしてお楽しみください。


