【AI落語】寿限無龍子(新作落語)
古典落語「寿限無」を、今度は古き良き中国の都に移してみました。
縁起の良い漢字を全て込めた、とても長い名前。
中国四千年の知恵と伝統が織りなす、東洋的な寿限無をお楽しみください。
漢字の持つ深い意味と美しさも感じていただけることでしょう。
まくら
中国では、子供の名前に特別な意味を込める文化があります。
龍、鳳、福、寿など、縁起の良い文字を選んで名前をつける。
でも、良い意味の文字を全部使ったら、どんなことになるでしょうか。
あらすじ
古代中国の都長安で、商人の李が生まれたばかりの息子に名前をつけようとしていました。
李「息子には、最高に縁起の良い名前をつけたい」
隣人の学者王が助言しました。
王「龍の字がよろしいでしょう。皇帝の象徴です」
李「龍、いいですね。でも、もっと縁起を担ぎたい」
王「鳳の字も吉祥です」
李「龍鳳、素晴らしい。でも、まだ足りません」
王「福の字はどうでしょう」
李「龍鳳福。でも、もっと」
二人は次々と縁起の良い漢字を選んでいきます。
王「寿の字も長寿を表します」
李「禄の字も富を意味します」
王「喜の字も幸せを表します」
李「吉の字も縁起が良い」
王「祥の字も吉兆です」
李「瑞の字も幸運を表します」
王「昌の字も繁栄を意味します」
李「盛の字も栄えることを表します」
どんどん長くなる子供の名前。
王「龍鳳福寿禄喜吉祥瑞昌盛」
李「まだまだです。金の字も入れましょう」
王「玉の字も美しい」
李「銀の字も貴重です」
王「珠の字も宝石を表します」
ついに完成した子供の名前は…
李「龍鳳福寿禄喜吉祥瑞昌盛金玉銀珠麒麟鶴亀松竹梅天地人和順栄華富貴だ!」
王「素晴らしい名前です。これ以上縁起の良い名前はありません」
子供が学校に入る年になりました。
先生「新入生の名前を呼び上げます」
先生「龍鳳福寿禄喜吉祥瑞昌盛金玉銀珠麒麟鶴亀松竹梅天地人和順栄華富貴君」
でも、あまりに長すぎて…
生徒A「先生、今なんと言いましたか?」
先生「龍鳳福寿禄喜吉祥瑞昌盛金玉銀珠麒麟鶴亀松竹梅天地人和順栄華富貴君です」
生徒B「長すぎて覚えられません」
科挙の試験の日がやってきました。
試験官「受験生の名前を確認します」
受験生「龍鳳福寿禄喜吉祥瑞昌盛金玉銀珠麒麟鶴亀松竹梅天地人和順栄華富貴です」
試験官「もう一度お願いします」
受験生「龍鳳福寿禄喜吉祥瑞昌盛金玉銀珠麒麟鶴亀松竹梅天地人和順栄華富貴」
試験官「長すぎて確認に時間がかかります」
結婚の申し込みの時も…
仲人「お嬢様に求婚したい男性がいます」
花嫁の父「その方の名前は?」
仲人「龍鳳福寿禄喜吉祥瑞昌盛金玉銀珠麒麟鶴亀松竹梅天地人和順栄華富貴さんです」
花嫁の父「え?」
仲人「龍鳳福寿禄喜吉祥瑞昌盛金玉銀珠麒麟鶴亀松竹梅天地人和順栄華富貴さん」
李が心配になって王に相談しました。
李「王さん、息子のことで困っています」
王「どうしました?」
李「名前を言っているうちに、皆逃げてしまうのです」
王「それは大変ですね。ところで、なぜ提灯を持っているのですか?」
李「名前を言っているうちに、年が変わってしまったのです」
まとめ
中国風寿限無、楽しんでいただけましたでしょうか。
どこの国でも、良いことを全部詰め込みすぎるのは考えものですね。
縁起を担ぐのも大切ですが、実用性も忘れてはいけません。
漢字の美しさと意味の深さを感じながらも、シンプルさの大切さを学べる話でした。
中国四千年の歴史も、時には笑いのネタになるものです。
東洋の知恵と西洋のユーモア、どちらも人生には必要なものかもしれませんね。


