遺産お化け其の二
前に作った遺産お化けの続編を作ってみました。
幽霊になっても物忘れが治らない大旦那、今度は何を忘れたのでしょうか。
続編なんて作るから、ネタに困るんですよね。
でも、まあ聞いてやってください。
記憶喪失幽霊の宝探し
あらすじ
あれから一年、大旦那の幽霊がまた現れた。
大旦那の霊:「おお…ついに…思い出した…」
甥:「大旦那!また出た」
姪:「今度は何を思い出したの」
大旦那の霊:「遺産の…隠し場所を…」
一同:「本当か!」
大旦那の霊:「庭の…庭の…あれ?」
甥:「また忘れたのか」
—
大旦那の霊:「いや…確かに庭の何かの下に…」
姪:「何かって何よ」
大旦那の霊:「それが…思い出せん…」
番頭:「ヒントをください」
大旦那の霊:「緑色で…大きくて…」
甥:「木か?」
大旦那の霊:「そうだ!木だ!」
一同は庭に飛び出した。
—
姪:「でも、庭には木がたくさんあるわよ」
甥:「桜、梅、松、竹…」
大旦那の霊:「うーん…なんの木だったかな…」
番頭:「せめて、どの辺りか分かりませんか」
大旦那の霊:「東…いや西…北かな…」
甥:「全部じゃないか!」
大旦那の霊:「すまん…方向音痴でな…」
—
仕方なく、全員で庭中を掘り始めた。
甥:「ここか?」
姪:「違うわよ、何も出ない」
番頭:「こっちもダメです」
大旦那の霊:「あ!思い出した!」
一同:「何を!」
大旦那の霊:「朝飯がまだだった…」
甥:「幽霊が朝飯食うか!」
—
さらに掘り続けていると…
大旦那の霊:「そうだ!松だ!松の木の下だ!」
姪:「やっと思い出したのね」
番頭:「でも旦那様、庭に松の木は…」
全員で数えてみると、なんと百本以上あった。
甥:「こんなに松があったのか」
大旦那の霊:「ああ…松が好きでな…全部植えた…」
—
姪:「どの松か分かる?」
大旦那の霊:「えーと…太い松…」
甥:「半分は太いぞ」
大旦那の霊:「じゃあ…古い松…」
番頭:「全部古いです」
大旦那の霊:「困ったな…全部同じに見える…」
結局、親戚総出で百本の松の下を掘ることになった。
甥:「これじゃ庭が穴だらけだ」
姪:「まるで戦場ね」
大旦那の霊:「すまんな…でも必ずどこかに…」
番頭:「旦那様、もしかして松じゃなくて竹だったとか」
大旦那の霊:「あっ!」
一同:「ふざけんな!」
まとめ
思い出したと思ったら、また忘れる。松だと言ったら百本もある。
幽霊も大変ですが、掘らされる親戚はもっと大変。
来年はもう出てこないでほしいものです。たぶん出てきますけど。


