将棋相撲其の二
懲りずに将棋と相撲の組み合わせで、また新作を作ってしまいました。
前回は将棋盤で相撲を取ろうとして失敗しましたが、今度は逆の発想です。
どうせ失敗するんでしょうけど、まあ付き合ってください。
私の創作も、詰みが見えてきた気がしますが。
升目で戦う力士たち
あらすじ
前回将棋盤を割ってしまった清七が、新しいアイデアを持ってきた。
清七:「八っつぁん、今度こそいい考えがある」
八:「まだ懲りてないのか」
清七:「前回は将棋盤が小さすぎた。今度は土俵を将棋盤にする」
八:「土俵を?」
清七:「そうだ。土俵に升目を書いて、俺たちが駒になる」
八:「人間将棋ってやつか」
清七:「いや、人間将棋相撲だ」
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清七は土俵に九 × 九の升目を書いた。
清七:「よし、俺が王将で、お前が飛車だ」
八:「なんで俺が飛車なんだ」
清七:「お前、足が速いだろ」
八:「将棋に足の速さは関係ないだろ」
清七:「いいから、やってみよう」
二人は土俵の上で、升目に従って動き始めた。
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清七:「王将は一マスずつ進む」
八:「飛車は縦横に動けるんだな」
清七:「そうだ。さあ、勝負開始だ」
八:「でも、これじゃ相撲じゃなくて将棋だろ」
清七:「ここからが違う。相手の駒にぶつかったら、押し出すんだ」
八:「なるほど、そこで相撲になるのか」
二人は升目を移動しながら、ぶつかり合った。
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見物人が集まってきた。
見物人 A:「なんだこりゃ」
見物人 B:「将棋なのか相撲なのか」
清七:「これが新しい競技、将棋相撲だ!」
八:「おい清七、角はどう動くんだ」
清七:「斜めに…って、人間が斜めに動くのは難しいな」
八:「だから無理があるんだよ」
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それでも二人は続けた。
清七:「よし、王手だ!」
八:「王手?相撲に王手があるのか」
清七:「土俵の端に追い詰めたら王手だ」
八:「じゃあ、どうやって勝つんだ」
清七:「王手して、相手が動けなくなったら詰みだ」
八:「詰み?押し出しじゃないのか」
清七:「押し出しは野蛮だ。頭を使って詰ませるんだ」
—
八:「わけわからん。でも、面白いかも」
見物人たちも盛り上がってきた。
見物人 C:「次は俺が金将でやりたい」
見物人 D:「じゃあ俺は銀将だ」
清七:「みんなでやれば、本当の人間将棋相撲になる」
結局、土俵の上で大人数が升目に従って動き回る奇妙な競技が生まれた。
審判:「東の王将、西の飛車を詰ませて勝利!」
清七:「やった!これで将棋相撲の横綱だ」
八:「横綱制度まで作ったのか」
清七:「ついでに段位制も導入する。俺は九段だ」
八:「もう将棋なのか相撲なのか分からねえ」
まとめ
結局、将棋でも相撲でもない謎の競技を発明してしまった清七。
でも「頭脳と肉体を使う新スポーツ」として、意外と流行るかもしれません。
令和の時代なら、e スポーツとして認められそうな気もしますね。


