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【AI落語】ホログラムアイドルコンサート(新作落語)

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【AI落語】ホログラムアイドルコンサート(新作落語)
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【AI落語】ホログラムアイドルコンサート(新作落語)

最近はホログラム技術が発達して、亡くなったスターでも3Dで復活させてコンサートができるっていうんです。

確かに昔の名歌手が目の前で歌ってくれるなんて夢のようですが…果たしてそれは本物のコンサートなんでしょうか。

まくら

昔のアイドルファンは、握手会だのサイン会だので、直接触れ合うのが楽しみでした。

でも、ホログラムのアイドルとは握手もできない。それでもファンは満足するんでしょうかね。

本編

『ホログラム・エンターテイメント・ホール』で開催される、伝説のアイドル「ユキちゃん」の復活コンサート。

ユキちゃんは10年前に引退した国民的アイドルで、今回ホログラム技術で蘇りました。

熱狂的ファン登場

開演前、30代のファン田中が最前列で待機。

田中「ついにユキちゃんに会える!」

隣の席の佐藤「10年ぶりだなあ」

田中「俺、全てのコンサートに行ったんだ」

佐藤「俺も!握手会56回参加した」

田中「俺は78回だ」

佐藤「負けた…でも今回はホログラムだから握手はできないよね」

田中「それでもユキちゃんはユキちゃんだ」

ホログラム登場

ついに開演。ステージに光の粒が集まって、ユキちゃんが出現。

ホログラム・ユキ『みんなー、久しぶり!』

観客「「「ユキちゃーん!」」」

田中「完璧に再現されてる!」

佐藤「10年前のままだ!」

ホログラム・ユキ『今日は最新曲を歌うよ!』

田中「え?最新曲?引退後の曲?」

佐藤「AIが作ったのかな?」

違和感の始まり

1曲目が始まると、観客に微妙な違和感が。

ホログラム・ユキ『♪みんなで一緒に〜歌いましょう〜♪』

田中「なんか歌詞が違うような…」

佐藤「メロディーも微妙にアレンジされてる」

後ろの客「昔の方が良かったな」

田中「でもユキちゃんが歌ってるんだからいいじゃないか」

佐藤「ホログラムだけどね…」

ファンとの「交流」

MCタイム。

ホログラム・ユキ『今日は田中さん、来てくれてるのね』

田中「え?俺の名前を?」

ホログラム・ユキ『いつも応援ありがとう』

田中「ユキちゃんが俺の名前を…」

佐藤「すごいな、個人認識してる」

でも、よく聞いてみると…

ホログラム・ユキ『佐藤さんも来てくれて嬉しいです』

佐藤「俺も?」

ホログラム・ユキ『山田さん鈴木さん高橋さんも…』

田中「…全員の名前呼んでる」

佐藤「データベースから適当に選んでるだけじゃない?」

リアルさへの疑問

コンサートが進むにつれ、不自然な点が目立ってきます。

ホログラム・ユキ『汗かいちゃった』

と言いながら、汗は出ていない

田中「汗かかないよね、ホログラムは」

佐藤「でもかわいいから許す」

ホログラム・ユキ『のど渇いた〜』

と、透明な水を飲む仕草。

観客「水もホログラム?」

田中「全部演技なのか?」

ファン同士の議論

休憩時間、ファン同士で議論が始まります。

田中「これって本物のコンサートなのかな?」

佐藤「ユキちゃんの映像だから本物でしょ」

観客C「でも10年前の録画を3Dにしただけじゃない?」

観客D「新しい歌もあったから、AI合成かも」

田中「AI?ユキちゃんじゃないの?」

観客E「本人は引退してるんだから、データしかないでしょ」

佐藤「データでもユキちゃんはユキちゃんだ!」

スタッフの本音

そのとき、会場スタッフが本音をポロリ。

スタッフ「実は、声はAI合成で、動きは過去の映像の組み合わせなんですよ」

ファン「え?」

スタッフ「本人の許可は取ってますが、新しく収録はしてません」

田中「じゃあ偽物?」

スタッフ「公式な偽物です」

佐藤「公式な偽物って何だよ」

スタッフ「著作権はクリアしてるので、合法な偽物です」

ファン「合法でも心は複雑だな…」

本物登場

そのとき、ステージにサプライズゲストが!

司会者「特別ゲスト、本物のユキちゃんです!」

実物のユキ(40歳)が登場。

本物のユキ「みなさん、お久しぶりです」

観客は大混乱

田中「本物だ!

佐藤「でも…ちょっと老けた?」

田中「10年経ってるんだから当然だろ」

本物のユキ「ホログラムの私、どうでしたか?」

観客「良かった!でも本物の方がいい!」

本物 vs ホログラム

本物のユキとホログラムのユキが同時にステージに。

本物のユキ「私の方が本物よ」

ホログラム・ユキ『私の方が若くてかわいいです』

本物のユキ「でも実在してるのは私」

ホログラム・ユキ『でも理想的なのは私』

観客はどちらを応援していいかわからない状態。

田中「両方ともユキちゃんだ!」

佐藤「贅沢な悩みだな」

ファンの結論

最終的に、ファンたちが出した結論。

田中「本物は経験と歴史がある」

佐藤「ホログラムは永遠の若さがある」

観客C「どっちも必要じゃない?」

観客D「使い分けすればいいんだよ」

本物のユキ「どういうこと?」

田中「懐かしい時はホログラムリアルな交流は本物

佐藤「理想と現実の使い分けだ」

ホログラム・ユキ『共存ですね』

本物のユキ「面白いアイデアね」

新しいエンターテイメント

結局、『ホログラム×本物コラボ』が新しいエンターテイメントとして定着。

本物のユキ「毎回は無理だけど、月1回なら出演できます」

ホログラム・ユキ『残りの日は私が担当します』

田中「毎月会えるのか!」

佐藤「本物に会える特別感も残るし」

観客E「一石二鳥だね」

スタッフ「画期的なビジネスモデルです」

オチ

コンサート終了後、握手会が開催。

本物のユキと握手する田中。

田中「ユキちゃん、本物の手だ!」

本物のユキ「当たり前でしょ」

次に、ホログラムのユキとの握手会。

ホログラム・ユキ『握手しましょう』

田中が手を伸ばすと…すり抜ける

田中「やっぱり握手はできないのか」

ホログラム・ユキ『でも心の握手はできます』

田中「心の握手?」

ホログラム・ユキ『想いを込めて手を合わせてください』

田中が手を合わせると、ホログラムがきらめいた

田中「おお!反応した!」

佐藤「テクノロジーの握手だ」

でも、帰り道で田中がつぶやいた。

田中「結局、どっちも楽しかったな」

佐藤「アイドルを愛する気持ちは変わらないってことか」

田中「そういうことだ。形は違っても、愛は同じ

佐藤「深い話だな」

田中「でも来月の本物の握手会は絶対行くぞ」

佐藤「結局そこかよ」

まとめ

というわけで、技術が進歩しても、人を愛する気持ちは変わらないという話でした。

ホログラムも楽しいですが、やっぱり本物との交流には特別な価値があるのかもしれません。

ただし、心の握手で満足できるファンは、なかなか悟りが深いと言えるでしょうね。

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