温泉混浴騒動
温泉って気持ちいいですが、混浴となるとちょっと緊張しますよね。
まくら
皆さん、温泉はお好きですか?
私も時々行くんですが、最近は混浴の温泉って少なくなりましたね。
昔は結構あったらしいんですが、今は男女別々が普通になってます。
でも、たまに秘湯なんかで混浴に出会うと、ちょっとドキドキしてしまうものです。
今日はそんな混浴温泉での珍事件の話でございます。
あらすじ
独身サラリーマンの吉田太郎、30歳。一人旅で山奥の温泉宿を訪れました。
秘湯発見
宿の主人「お客さん、うちの自慢は露天風呂でして」
吉田「露天風呂ですか、いいですね」
主人「ただ、一つだけ…」
吉田「はい?」
主人「混浴なんです。古い作りでして、申し訳ありません」
吉田「混浴!?」
主人「もちろん、女性のお客さんがいる時は配慮していただいて」
吉田「は、はい…」
内心ドキドキの吉田さん。
初回入浴
夜、恐る恐る露天風呂へ向かいます。
吉田「(誰もいませんように…)」
幸い、誰もいませんでした。
吉田「ふぅ、良かった…あ、気持ちいい」
一人で温泉を満喫していると…
女性の声「あら、入ってる人がいるのね」
吉田「ひぃぃぃ!」
気まずい対面
慌てて隠す吉田さん。
女性「すみません、混浴だと聞いてたので」
吉田「あ、はい、大丈夫です」
女性「じゃあ、失礼します」
吉田「(見ちゃダメだ、見ちゃダメだ…)」
でも、ちらっと見てしまう吉田さん。
その女性、なかなかの美人でした。
女性「いい湯ですね」
吉田「そ、そうですね」
女性「お一人でいらしたんですか?」
吉田「はい」
女性「私も一人旅なんです」
会話が弾む
だんだん話が弾んできました。
女性「お仕事は何を?」
吉田「サラリーマンです。システムエンジニアを」
女性「へぇ、大変そうですね」
吉田「まあ、それなりに。あなたは?」
女性「私はフリーのライターをしてます」
吉田「素敵なお仕事ですね」
お互い、湯船の中で適度な距離を保ちながら会話を続けます。
翌朝の再会
翌朝、また露天風呂で再会。
女性「おはようございます」
吉田「おはようございます」
女性「今日もいい天気ですね」
吉田「本当に。こんなに清々しい朝は久しぶりです」
女性「昨日はありがとうございました。久しぶりに楽しくお話しできました」
吉田「こちらこそ」
食事処で
朝食の食事処で、また偶然隣の席に。
女性「あら、また一緒ですね」
吉田「本当ですね」
女性「よろしかったら、一緒に食事しませんか?」
吉田「是非、お願いします」
朝食を一緒に食べながら、さらに親しくなる二人。
女性「もしよろしければ、連絡先を…」
吉田「僕の方からお聞きしたかったんです」
帰り際の衝撃
チェックアウトの時間。フロントで再会です。
女性「それでは、また連絡しますね」
吉田「楽しみにしています」
宿の主人「お二人さん、お疲れさまでした」
吉田「ありがとうございました」
女性「素敵な宿でした」
主人「ところで、お客さん」
吉田「はい?」
主人「昨夜と今朝、露天風呂で女性とお話しされてましたね?」
吉田「はい、一緒に泊まっていた方と」
主人「あの…実は、うちの露天風呂」
吉田「はい?」
主人「男湯と女湯の間に仕切りがあるんです」
吉田「え?」
主人「昨日からその仕切りの工事をしてまして、声だけ聞こえる状態だったんです」
吉田「ということは…」
主人「お二人とも、お互いの姿は一度も見てないんです」
まとめ
混浴だと思い込んで、ドキドキしながら会話していた二人でしたが、実は仕切りがあって、声だけでやり取りしていたという話でした。
でも、これはこれで素敵な出会いだったかもしれませんね。
お互いの外見に惑わされず、純粋に人格で惹かれ合ったということですから。
現代にはない、風流な恋の始まりと言えるでしょう。
ただし、吉田さんが想像していた美人が実際はどうだったかは、また別の話ということで…


