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【AI落語】夜伽の作法(新作落語)

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夜伽の作法
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夜伽の作法

武家の女性教育ってのは、表に出ない部分もいろいろありまして。
今回は、そんな秘密の教育係になった女中の話を新作落語にしてみました。
恥ずかしい話ですが、まあ人生勉強ってことで。

まくら

教える立場になったものの、自分も知らないってのは困ったもんで。

あらすじ

加賀藩の江戸屋敷に、お嬢様が輿入れすることになりました。
女中頭は、世間知らずのお嬢様を心配して。

女中頭「お菊、お前に大事な役目を頼む」

お菊「はい、なんでございましょう」

女中頭「お嬢様に、夜伽の作法を教えてもらいたい」

お菊「や、夜伽の…作法?

お菊も二十歳の未婚女性。
まったく経験がありません。

困惑

お菊「で、でも私、そのようなこと…」

女中頭「お前が一番お嬢様に近い年だから」

お菊「知識がございません」

女中頭「勉強して教えるのだ

仕方なく引き受けるお菊。

資料集め

お菊は密かに資料を集め始めました。

古本屋「夜伽の作法書?そんなもの女性が買って…」

お菊「あ、あの…勉強のため…」

古本屋「まあ、いいでしょう」

恥ずかしい思いをして、何冊か購入。

予習

お菊は夜中に一人で勉強しました。

お菊「えーと…『男女の和合は天地の理なり』」

お菊「『まず心の準備から始めよ』」

お菊「心の準備って、何をするんだろう?

頭の中が混乱するばかり。

初回講義

ついにお嬢様への指導が始まりました。

お嬢様「お菊、夜伽とは何ですの?」

お菊「あ、あの…その…」

お嬢様「?」

お菊「と、殿様とご一緒に寝ることでございます

お嬢様「一緒に寝るだけですの?」

教科書通り

お菊は本の通りに説明しようとしますが…

お菊「まず、心身を清めて…」

お嬢様「お風呂に入るのですか?」

お菊「そ、そうです。それから…」

本をめくるお菊。

お菊「『甘い言葉を交わし』…だそうです

お嬢様「甘い言葉?」

実演指導

お嬢様「具体的にはどのような?」

お菊「え、えーと…」

慌てて本を見るお菊。

お菊「『あなた様』とか『お慕いしております』とか…」

お嬢様「練習してみましょう

まさかの実演要求に困るお菊。

ロールプレイ

お嬢様「お菊が殿様の役をして」

お菊「え!?私が殿様!?」

お嬢様「お願いします」

お菊「わ、分かりました…

お菊は男性の真似をして。

お菊「あー…姫様…」

お嬢様「はい」

お菊「今夜は…その…」

大混乱

お菊の説明は支離滅裂に。

お菊「殿様が近づいてきて…」

お嬢様「はい」

お菊「そして…その…手を…」

お嬢様「手をどうするの?」

お菊「わ、わかりません!

ついに本音が出てしまいました。

白状

お嬢様「お菊、本当は知らないのね?」

お菊「申し訳ございません」

お嬢様「私も同じよ」

お菊「お嬢様も?

お嬢様「一緒に勉強しましょう」

二人で本を読み始めました。

先輩登場

そこへ、経験豊富な年上の女中が。

年上女中「何をしてるんです?」

お菊「実は…」

事情を話すと。

年上女中「まあ、そんな本で勉強してたの?

正しい指導

年上女中「そんなもの、自然に覚えるものよ」

お嬢様「でも、作法が…」

年上女中「作法なんて大げさなもんじゃない」

お菊「じゃあ、どうすれば?

年上女中「愛があれば大丈夫」

結婚式当日

お嬢様の結婚式の日。

お嬢様「お菊、ありがとう」

お菊「お役に立てませんで…」

お嬢様「でも、一緒に勉強できて楽しかった」

お菊「それは良かったです

その夜、お菊は心配で眠れません。

翌朝

翌朝、お嬢様の様子を見に行くと。

お嬢様「お菊!」

お菊「お嬢様、大丈夫でしたか?」

お嬢様「とても優しい殿様で」

お菊「良かった…

お嬢様「でも、お菊の教えた通りにしようとしたら…」

お菊「え?」

お嬢様「殿様に笑われちゃった

お菊「なぜですか?」

お嬢様「『そんな堅苦しいものじゃない』って」

まとめ

未経験者が未経験者に教えようとした結果、みんな混乱しちゃった話でした。
でも、最後は愛があれば大丈夫ってことで。
自己採点は80点。教育の難しさと、愛の大切さが伝わったかな?

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