【AI落語】仕事こわい(新作落語)
働くのが嫌いという人、現代には結構いるかもしれませんね。でも江戸時代は働かなければ食べていけない時代。それでも中には、仕事を嫌がる人もいたようです。
今回は、そんな仕事嫌いを公言する男の話を作ってみました。果たして、その本心はいかに。
まくら
江戸時代の職人さんは、朝から晩まで手を動かして働いていました。大工、左官、鍛冶屋、桶屋など、それぞれが自分の技術を磨いて生計を立てていたものです。
「働かざる者食うべからず」という言葉もありますが、中には働くのを嫌がる変わり者もいたようで…
あらすじ
ある春の日、長屋の連中が集まって、仕事の話をしていた。
虎吉「最近、大工の仕事が忙しくてな。人手が足りないくらいだ」
龍次「俺の左官業も同じだよ。みんな家の修繕を頼んでくる」
鳳蔵「それなら、みんなで協力して大きな仕事を受けようじゃないか」
そこへ、ぼんやりした顔をした鶴公がやってきた。
虎吉「おう、鶴公。今、仕事の話をしてたんだ。お前も手伝わないか?」
鶴公「え?仕事?」
鶴公の顔が青ざめる。
鶴公「と、とんでもねえ!俺は仕事が大の苦手なんだ」
龍次「仕事が苦手?なんでだよ?」
鶴公「あの道具を見ると、手が震えて使えなくなるんだ。それに、汗をかいて体を動かすなんて、考えただけでも気が遠くなる」
鶴公は大げさに震えて見せる。
鶴公「仕事ほど恐ろしいものはねえよ。今日はもう寝るぜ」
鶴公は慌てたように帰っていった。
翌日、三人は鶴公のために簡単な大工道具を持参した。
虎吉「鶴公、これなら簡単だから一緒にやってみないか?」
鶴公「うわああああ!」
部屋から飛び出してきた鶴公だったが、足元の板が腐って危険なのに気づき、反射的に修理を始めた。
龍次「その手つき、只者じゃないぞ」
鳳蔵「道具の使い方が完璧だ」
あっという間に見事な修理を終えた鶴公は、慌てて道具を放り出した。
鶴公「し、しまった…」
虎吉「鶴公、お前、職人じゃないか」
観念した鶴公は深いため息をついた。
鶴公「実は俺、仕事が好きでたまらねえんだ。でも、完璧に仕上げすぎて他の職人に嫌われるから、下手な振りをして るんだよ」
まとめ
仕事嫌いを装った鶴公の正体は、実は超一流の職人だったという展開でした。あまりに腕が良すぎて同業者に嫌われるのを恐れていたとは、意外な理由でしたね。
確かに、職人の世界は横のつながりが大切。一人だけ飛び抜けて上手だと、仲間外れにされてしまうかもしれません。鶴公の気持ちも理解できます。
これからは適度に手を抜いて、みんなで協力しながら仕事ができるといいですね。能ある鷹は爪を隠すということでしょうか。


