借金無駄遣い其の二
前回、借金で失敗した弥助が、またまた懲りずに新しいことを始めました。
今度は無駄遣いを学問として研究するという、突拍子もないアイデア。
でも、どんなことでも極めれば学問になるのかもしれません。
無駄遣いを学問にする男
失敗を糧に、無駄遣いを研究対象にする発想の転換。
これも一つの才能なのかもしれませんね。
あらすじ
前回借金で失敗した弥助が、また新しいことを思いついた。
弥助:「今度は失敗しない方法を見つけた」
熊:「また何か始めるのか」
弥助:「無駄遣いを学問にするんだ」
熊:「学問?」
弥助:「そうだ、無駄遣いの研究をする」
熊:「無駄遣いを研究してどうするんだ」
弥助:「無駄遣いの専門家になる」
熊:「専門家?」
弥助:「そうすれば、無駄遣いも商売になる」
—
弥助は借金をして「無駄遣い研究所」を開設した。
弥助:「ここで無駄遣いの研究をする」
熊:「また借金したのか」
弥助:「研究には金が必要だ」
熊:「でも、無駄遣いの研究って」
弥助:「立派な学問だ」
熊:「どんな研究をするんだ」
弥助:「まず、無駄遣いの分類から始める」
熊:「分類?」
弥助:「衝動買い、見栄買い、ついで買い」
—
弥助:「次に、無駄遣いの心理を研究する」
熊:「心理?」
弥助:「なぜ人は無駄遣いをするのか」
熊:「それは確かに興味深い」
弥助:「でしょう?」
熊:「で、どうやって研究するんだ」
弥助:「実際に無駄遣いをしてみる」
熊:「実際に?」
弥助:「研究のためだ」
熊:「それは無駄遣いじゃないか」
—
弥助は「研究のため」と言って、様々な無駄遣いを始めた。
弥助:「これは高価な筆だ」
熊:「何に使うんだ」
弥助:「研究ノートを書く」
熊:「普通の筆でいいだろ」
弥助:「研究には良い道具が必要だ」
熊:「それは無駄遣いだ」
弥助:「研究だ」
—
弥助:「この高い硯も買った」
熊:「また?」
弥助:「良い硯でないと、良い研究ができない」
熊:「本当か?」
弥助:「それから、高価な墨も」
熊:「全部高いものばかり」
弥助:「研究には金がかかる」
熊:「研究という名の無駄遣いだ」
弥助:「これも研究の一環だ」
—
数ヶ月後、弥助は「無駄遣いの研究論文」を書き上げた。
弥助:「ついに完成した」
熊:「何が完成したんだ」
弥助:「『無駄遣いの心理学』という論文だ」
熊:「論文?」
弥助:「そうだ、これで無駄遣いの博士になる」
熊:「博士?」
弥助:「無駄遣い博士だ」
熊:「そんな博士があるのか」
—
弥助の論文が評判になった。
学者:「これは面白い研究だ」
弥助:「ありがとうございます」
学者:「実体験に基づいた研究は貴重だ」
弥助:「はい、全部経験しました」
学者:「大学で講義してもらえませんか」
弥助:「講義?」
学者:「無駄遣いの心理について」
弥助:「喜んで」
—
弥助は大学で「無駄遣い学」の講義を始めた。
弥助:「無駄遣いには三つの種類があります」
学生:「三つ?」
弥助:「衝動買い、見栄買い、ついで買いです」
学生:「なるほど」
弥助:「私は全部経験しました」
学生:「実体験ですか」
弥助:「はい、研究のために借金もしました」
学生:「すごい研究熱心だ」
—
弥助は講義料をもらった。
弥助:「講義料をもらった」
熊:「それは良かった」
弥助:「これで借金も返せる」
熊:「やっと借金から解放されるな」
弥助:「でも、この講義料で新しい研究を始める」
熊:「新しい研究?」
弥助:「『講義料の無駄遣い研究』だ」
熊:「また無駄遣いするのか」
弥助:「研究です」
熊:「結局、無駄遣いは治らないんだな」
弥助:「治らないからこそ、研究し続けられる」
熊:「それも一理ある」
まとめ
無駄遣いを学問にして、無駄遣い博士になってしまいました。
でも、講義料も無駄遣いしてしまうあたり、本質は変わらない。
無駄遣いも極めれば専門分野になるという、現代的な話でした。


