タイムスリップ布団
SFと落語を混ぜるなんて邪道かもしれませんが、まあ新作ってことで大目に見てください。
今回は、布団で時代を超えちゃう話を作ってみました。
タイムマシンが布団だなんて、我ながら変な発想です。
まくら
昔の物には不思議な力が宿るなんて
あらすじ
現代の東京。
フリーターの健太が、アルバイト代で骨董品屋に入りました。
健太「すみません、安い布団ありますか?」
店主「布団?骨董品屋で布団を買う人は珍しいね」
健太「引っ越したばかりで、金がなくて…」
店主「それなら、蔵にある古い布団でよければ、千円でいいよ」
健太「千円!?買います!」
初めての体験
その夜、健太は古い布団で寝ました。
健太「ボロいけど、意外と寝心地いいな…」
朝、目が覚めると…
健太「あれ?天井が…木造?」
外を見ると、江戸の町並みが広がっていました。
健太「嘘だろ!?江戸時代!?」
江戸での騒動
着物姿の人々が行き交う中、パジャマ姿の健太。
町人A「なんだ、あの格好は?」
町人B「異国の人か?」
健太「あ、あの…ここ、どこですか?」
町人A「ここは神田だ。お前、頭でも打ったか?」
健太はスマホを取り出しました。
健太「電波が…って、当たり前か」
町人たち「なんだ、その光る板は!?」
健太「これはスマートフォンで…」
町人A「妖術だ!」
町人B「化け物だ!」
騒動拡大
健太は逃げ回りながら、なんとか長屋に匿ってもらいました。
長屋の主人「お前、本当に未来から来たのか?」
健太「信じてもらえないと思いますが…」
主人「まあ、その変な服と光る板を見れば…」
健太「どうやったら戻れるんだ?」
主人「その布団で寝れば戻れるんじゃないか?」
健太「布団!そうだ、布団だ!」
布団探し
しかし、布団は健太が寝ていた場所から消えていました。
健太「ない!布団がない!」
主人「誰かが持っていったか?」
町中を探し回る健太。
古道具屋「布団?さっき侍が買っていったよ」
健太「侍!?」
侍との対決
健太は侍の屋敷へ。
侍「なんだ、お前は?」
健太「その布団、返してください!」
侍「断る。これは良い布団だ」
健太「それがないと、未来に帰れないんです!」
侍「未来?何を訳の分からんことを」
健太はスマホで写真を見せました。
健太「これが未来の江戸…東京です」
侍「!?これは…まことか?」
健太「だから、お願いします」
取引
侍「面白い。では、取引をしよう」
健太「取引?」
侍「未来の知識を教えてくれたら、布団を返そう」
健太「分かりました!」
健太は歴史の教科書レベルの知識を話しました。
健太「えーと、この後、黒船が来て…」
侍「黒船!?」
健太「それから明治維新で…」
侍「なるほど…では約束通り布団を返そう」
帰還
健太は布団を抱えて、元の場所へ。
長屋の主人「気をつけて帰れよ」
健太「ありがとうございました!」
布団に入って目を閉じる健太。
翌朝…
健太「戻った!俺の部屋だ!」
スマホを見ると、日付は変わっていませんでした。
健太「夢だったのか…?」
衝撃の結末
健太が布団をよく見ると、タグが付いていました。
『タイムスリップ体験布団 – 夢工房製』
健太「夢工房…?」
骨董品屋に電話をかけました。
健太「あの布団って…」
店主「ああ、あれね。実は最新のVR布団なんだ」
健太「VR布団!?」
店主「寝ると、江戸時代の夢を見られる体験型布団。でも試作品で失敗作だから安くしたんだ」
健太「じゃあ、全部夢!?」
店主「そう。リアルすぎて区別つかないでしょ?」
健太「だから骨董品屋で新品の布団が…」
まとめ
タイムスリップかと思ったら、最新技術のVR布団だったってオチでした。
まあ、江戸時代の人にスマホ見せるなんて、確かに夢の中じゃないと無理ですよね。
自己採点は85点。SF落語って新ジャンル、意外とイケるかも?なんてね。


