風呂屋のけちん坊
今度はけちん坊と風呂屋の組み合わせで一席。
江戸時代のけちん坊といえば、もう定番中の定番ですが、AIの力でどう料理できるか…。
まあ、古典的すぎて逆に新鮮かもしれませんね。
節約の鬼
江戸の町に住む清兵衛は、町内で有名なけちん坊。
一文でも無駄にするのが嫌で、毎日節約に励んでいる。
あらすじ
「女房、今日も風呂代がかかったな」
「あなた、たかが十六文じゃありませんか」
「たかが十六文?その十六文が積もり積もって、どれだけの金になると思ってるんだ」
「でも、お風呂に入らないわけにはいかないでしょう」
「そうだな…何かいい方法はないもんか」
—
次の日、風呂屋で
「番頭さん、この風呂、もう少し安くならないかね」
「清兵衛さん、十六文は決まりですから」
「でも、わしはそんなに長く入らないよ」
「時間で値段が変わるわけじゃありませんから」
「そうですか…」
清兵衛は湯船に入ったが、三分で出てきた。
「番頭さん、三分しか入らなかったから、八文でいいでしょう」
「そんなこと言われても…」
「時間で計算すると、そうなりますよ」
結局、十六文払って帰った。
—
翌日
「よし、今日は作戦を変えよう」
風呂屋に入ると、清兵衛は持参した小さな桶を取り出した。
「番頭さん、わしは体が小さいから、使うお湯も少ないんです」
「何をしてるんですか」
「この桶に入る分だけお湯をもらえば、安くなるでしょう」
「清兵衛さん、そんなこと言われても…」
「体の大きさで料金を決めるのが公平ってもんですよ」
「困ったお客さんだなあ」
—
その次の日
「番頭さん、今日は画期的なアイデアがあるんです」
「また何ですか」
「わしは体を洗わないで、お湯に浸かるだけにします」
「え?」
「石鹸を使わないから、その分安くしてもらえませんか」
「石鹸代は風呂代に含まれてませんよ」
「そうですか…」
「それに、体を洗わないで湯船に入られると、他のお客さんが困ります」
「そうですね…」
—
一週間後
「女房、わしは決心した」
「今度は何ですか」
「自分で風呂を作る」
「え?」
「毎日十六文払うくらいなら、自分で風呂を作った方が安い」
「そんなお金、どこにあるんですか」
「大工の金さんに相談してみよう」
—
大工の金さんの家で
「金さん、風呂を作るのにいくらかかる?」
「そうですね…材料費と手間賃で、三両はかかりますね」
「三両?」
清兵衛は指を折って計算する。
「三両ってことは、三千文か…」
「そうですね」
「毎日十六文だから…百八十七日分か」
「計算が早いですね」
「半年以上は風呂屋に通える」
「そうですね」
「うーん、やっぱり高いな」
—
家に帰って
「女房、風呂は諦めた」
「良かった」
「その代わり、井戸を掘る」
「井戸?」
「自分で温泉を掘るんだ」
「温泉?」
「そうすれば、風呂代はタダだ」
「あなた、温泉がそんなに簡単に出ると思ってるんですか」
「出るか出ないかは、掘ってみなければわからん」
—
翌朝
庭で穴を掘り始める清兵衛。
「あなた、何をしてるんですか」
「温泉を掘ってるんだ」
「そんなところに温泉があるわけないでしょう」
「わからんよ。案外、浅いところにあるかもしれん」
一日中掘り続けた清兵衛。
「女房、水が出たぞ」
「それはただの地下水です」
「でも、少し温かい気がする」
「気のせいです」
まとめ
いかがでしたでしょうか。
けちん坊の清兵衛が風呂代を節約しようとして、最後は自分で温泉を掘り始めるという話でした。
まあ、節約も度が過ぎると、かえって損をするという典型的な例ですね。
自分で作っておいて何ですが、清兵衛の発想力は見習うべきものがあります。
ただ、最後の温泉掘りは、さすがに現実的ではありませんね。
でも、気持ちはわかります。


