【AI落語】洗濯こわい(新作落語)
洗濯が面倒という人、現代でも多いでしょうね。江戸時代なら川で洗濯板を使って手洗いですから、なおさら大変だったでしょう。それでも清潔な衣服は生活の基本でした。
今回は、そんな洗濯を嫌がる男の話です。
まくら
昔は洗濯も重労働でした。川端で洗濯板を使って、ゴシゴシと手で洗う。冬は手がかじかんで、夏は暑さで汗だくになりながらの作業です。
それでも、きれいな着物を着るためには欠かせない仕事。洗濯上手な人は、汚れの落とし方から干し方まで、様々な技術を持っていたものです。ただし、中には…
あらすじ
蛙吉「そろそろ着物の洗い時だな。みんなで一緒に川に行かないか?」
蝉次「いいねえ。一人でやるより、みんなでやった方が楽しいもんな」
蜻蛉蔵「天気もいいし、今日は洗濯日和だぜ」
そこに、嫌そうな顔をした蛙公がやってきた。
蛙吉「おう、蛙公。洗濯に行こうぜ」
蛙公「え?洗濯?」
蛙公の顔が引きつる。
蛙公「と、とんでもねえ!俺は洗濯が大の苦手なんだ」
蝉次「なんでだよ?」
蛙公「あの洗濯板の音を聞くと、頭が痛くなるんだ。それに、石鹸の泡を見ると目がちかちかする」
蛙公「洗濯ほど恐ろしいものはねえよ」
翌日、三人は蛙公を手伝おうと、汚れた着物を持参した。
蛙吉「蛙公、みんなで手伝うから大丈夫だ」
蛙公「うわああああ!」
ところが、三人の洗い方を見て、蛙公はつい指摘してしまう。
蛙公「その洗い方じゃ汚れが落ちない!石鹸の使い方も間違ってる」
あっという間に、蛙公は見事な手際で全ての洗濯物を完璧に仕上げてしまった。
蛙吉「職人みたいだ…」
蛙公「実は俺、元は洗い張り屋の職人だったんだ。でも、仕上がりが良すぎて、お客が他の店を馬鹿にするようになる。だから洗濯が怖いんだよ」
まとめ
洗濯嫌いを装った蛙公は、実は洗濯のプロフェッショナルでした。技術が高すぎて同業者に迷惑をかけてしまうという、職人ならではの悩みでしたね。
確かに、あまりに上手すぎると他の店の評判を下げてしまうかもしれません。蛙公の気遣いも理解できます。
これからは適度に手を抜いて、みんなで楽しく洗濯ができるといいですね。


