【AI落語】園芸こわい(新作落語)
園芸が苦手という人、結構いますよね。水やりを忘れて枯らしてしまうとか、虫が苦手だとか、そもそも植物の世話の仕方が分からないとか。
江戸時代にも植木鉢や花壇で花を楽しむ文化がありました。今回はそんな園芸を嫌がる男の話です。
まくら
江戸の人々は花を愛でることが好きでした。朝顔、菊、桜草など、季節ごとに様々な花を楽しんでいたようです。
長屋の庭先にも、ちょっとした花壇があって、住人たちが競うように美しい花を咲かせていました。ただし、中には植物を嫌がる人もいまして…
あらすじ
桜吉「今度みんなで花壇を作らないか?春になったら綺麗だぞ」
菊次「いいねえ。俺は朝顔の種を持ってるよ」
梅蔵「俺は菊を育ててみたいと思ってたんだ」
そこに、嫌そうな顔をした柳公がやってきた。
桜吉「柳公も一緒に園芸をやらないか?」
柳公「え?園芸?」
柳公の顔が引きつる。
柳公「と、とんでもねえ!俺は植物が大の苦手なんだ」
菊次「なんでだよ?」
柳公「あの土の匂いを嗅ぐと気分が悪くなるんだ。それに、虫を見ると卒倒しそうになる」
柳公「園芸ほど恐ろしいものはねえよ」
翌日、三人は柳公に園芸を教えようと、花の苗を持参した。
桜吉「柳公、簡単な花から始めてみないか?」
柳公「うわああああ!」
ところが、三人の植え方を見て、柳公はつい指摘してしまう。
柳公「その土の配合が間違ってる!水はけも考えてない」
菊次「詳しいじゃないか」
柳公「植える深さも間隔も全部だめだ」
気がつくと、柳公は見事な手際で美しい花壇を完成させていた。
桜吉「職人みたいだ…」
柳公「実は俺、元は植木屋の庭師だったんだ。でも、美しすぎる庭を作ると、お客が近所の庭師を見下すようになる。それで商売仲間を困らせるのが怖いんだよ」
まとめ
園芸恐怖症を装った柳公は、実は元庭師でした。美しすぎる庭が同業者に迷惑をかけるのを恐れていたとは、職人らしい気遣いでしたね。
確かに、あまりに立派な庭を作ると、他の庭師の仕事が霞んでしまうかもしれません。柳公の思いやりが伝わります。
これからは適度な腕前で、みんなで楽しく園芸ができるといいですね。


