世代ギャップ
まくら
若い世代との会話って、難しいですよね。
使う言葉も、考え方も違う。
でも、理解しようと努力すると、かえって空回りすることも。
あらすじ
会社の新入社員と話をしようとする部長の斉藤。
斉藤「新入社員と話してみよう」
新入社員「はい」
斉藤「慣れましたか?」
新入社員「はい、大丈夫です」
斉藤「何かわからないことがあれば」
新入社員「ありがとうございます」
斉藤「君たちの世代は、ITに詳しいでしょう」
新入社員「まあ、普通に使いますね」
斉藤「私はちょっと苦手で」
新入社員「そうですか」
斉藤「スマホとか、全然わからない」
新入社員「慣れだと思います」
斉藤「そうですか」
新入社員「でも、斉藤さんは経験豊富ですから」
斉藤「そうですか」
新入社員「勉強になります」
斉藤「ありがとう」
斉藤「ところで、君たちは何をして遊ぶんですか?」
新入社員「遊ぶ?」
斉藤「休みの日とか」
新入社員「YouTubeを見たり」
斉藤「ユーチューブ?」
新入社員「動画サイトです」
斉藤「ああ、そうですか」
新入社員「面白い動画がたくさんあるんです」
斉藤「そうなんですか」
新入社員「斉藤さんは何をされるんですか?」
斉藤「ゴルフとか」
新入社員「ゴルフですか」
斉藤「君もやりますか?」
新入社員「やったことないです」
斉藤「そうですか」
新入社員「お金かかりそうで」
斉藤「そうですね」
新入社員「私たちの世代は、お金を使わない遊びが」
斉藤「そうなんですか」
新入社員「ゲームとか」
斉藤「ゲーム?」
新入社員「スマホのゲームです」
斉藤「そうですか」
新入社員「無料でできるんです」
斉藤「そうなんですか」
新入社員「斉藤さんもやってみませんか?」
斉藤「ゲーム?」
新入社員「面白いですよ」
斉藤「そうですか」
新入社員「今度教えますね」
斉藤「ありがとう」
でも、斉藤は若者の言葉を使おうとしました。
斉藤「君たちの言葉で言うと、やばいですね」
新入社員「やばい?」
斉藤「すごいという意味でしょう」
新入社員「まあ、そうですね」
斉藤「エモいですね」
新入社員「エモい?」
斉藤「感動的という意味でしょう」
新入社員「そうですね」
斉藤「バズってますね」
新入社員「バズる?」
斉藤「人気になるという意味でしょう」
新入社員「そうですね」
でも、斉藤の使い方が変でした。
斉藤「この資料、やばいですね」
新入社員「やばい?」
斉藤「すごくいいという意味で」
新入社員「ああ、そうですね」
斉藤「エモい仕事をしましょう」
新入社員「エモい仕事?」
斉藤「感動的な仕事という意味で」
新入社員「そうですね」
斉藤「バズる営業をしましょう」
新入社員「バズる営業?」
斉藤「人気になる営業という意味で」
新入社員「そうですね」
でも、新入社員は困った様子でした。
新入社員「斉藤さん」
斉藤「はい」
新入社員「無理して若者言葉を使わなくても」
斉藤「え?」
新入社員「普通に話してください」
斉藤「そうですか」
新入社員「その方が自然です」
斉藤「そうですね」
新入社員「斉藤さんらしくないです」
斉藤「そうですか」
新入社員「でも、気持ちは嬉しいです」
斉藤「ありがとう」
新入社員「理解しようとしてくれて」
斉藤「そうですか」
新入社員「でも、斉藤さん」
斉藤「はい」
新入社員「一つ聞きたいことがあります」
斉藤「何ですか?」
新入社員「なんで『やばい』を連発するんですか?」
斉藤「若者はみんな使うと思ってた」


