【AI落語】ドライブこわい(新作落語)
現代でいうドライブですが、江戸時代なら馬車での外出でしょうか。当時の庶民には縁遠いものでしたが、たまには馬車に乗って遠出することもあったようです。
今回は、そんな馬車での外出を嫌がる男の話を作ってみました。
まくら
江戸時代の交通手段といえば、徒歩が基本でした。でも、たまには馬車や駕籠を使って、ちょっと贅沢な外出を楽しむこともあったでしょう。
馬車に揺られながら、いつもとは違う景色を眺める。現代のドライブと似たような楽しみがあったかもしれませんね。ただし、中には馬車を嫌がる人もいまして…
あらすじ
馬吉「今度みんなで馬車を借りて、隣町まで出かけないか?」
牛次「いいねえ。たまには贅沢もいいもんだ」
驢馬蔵「俺も馬車に乗ってみたいと思ってたんだ」
そこに、困った顔をした騾馬公がやってきた。
馬吉「騾馬公も一緒に馬車で出かけないか?」
騾馬公「え?馬車?」
騾馬公の顔が青ざめる。
騾馬公「と、とんでもねえ!俺は馬車が大の苦手なんだ」
牛次「なんでだよ?」
騾馬公「あの馬の鳴き声を聞くと、頭がくらくらするんだ。それに、揺れるのが怖くて仕方がない」
騾馬公「馬車ほど恐ろしいものはねえよ」
翌日、三人は騾馬公を馬車に慣れさせようと、馬車を借りてきた。
馬吉「騾馬公、大丈夫だから一緒に乗ってみないか?」
騾馬公「うわああああ!」
ところが、御者の運転を見て、騾馬公はつい指摘してしまう。
騾馬公「その手綱の握り方が間違ってる!馬への指示も下手だ」
牛次「詳しいじゃないか」
騾馬公「道の選び方も悪い。こんなんじゃ馬が疲れちまう」
気がつくと、騾馬公は見事な手綱さばきで、馬車を完璧に操縦していた。
馬吉「プロの御者みたいだ…」
騾馬公「実は俺、元は馬車の御者をやってたんだ。でも、あまりに上手すぎて、お客が他の御者を信用しなくなっちまう。それで仲間を困らせるのが怖いんだよ」
まとめ
馬車恐怖症を装った騾馬公は、実は元御者でした。技術が高すぎて同業者に迷惑をかけるのを恐れていたとは、職人気質な理由でしたね。
確かに、あまりに上手な御者がいると、他の御者の評判が下がってしまうかもしれません。騾馬公の気遣いも理解できます。
これからは適度な腕前で、みんなで楽しく馬車に乗れるといいですね。


