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【AI落語】読書こわい(新作落語)

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【AI落語】読書こわい(新作落語)
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【AI落語】読書こわい(新作落語)

古典落語の名作「まんじゅうこわい」、ご存知でしょうか。あの「饅頭が怖い」と言って逃げ出した男が、本当は饅頭が食べたかっただけという、落語の定番中の定番ですね。

今回は、その構造を借りて現代版にアレンジしてみました。テーマは「読書」です。まあ、現代人らしいといえばらしいでしょうか。果たしてどんなオチが待っているか、お楽しみください。

まくら

最近の若い人は本を読まないなんて言われますが、実際のところどうなんでしょうね。電子書籍なんてものも出てきて、読書の形も変わってきています。

昔は本屋に行けば、文学青年風の人たちが真剣な顔つきで本を選んでいる光景をよく見かけたものです。今はネットで簡単に本が買えますから、そんな光景も珍しくなりました。

まあ、本を読むのが好きな人もいれば、苦手な人もいる。それは昔も今も変わらないでしょう。ただ、中には変わった理由で本を敬遠する人もいるようで…

あらすじ

怖いもの自慢

ある日の夕方、長屋の若い衆が集まって、怖いもの自慢をしていた。

熊吉「俺はなあ、雷が一番怖いよ。あの音を聞くだけで震え上がっちまう」

金太「雷なんざ、まだましじゃねえか。俺は蛇がだめなんだ。あのにょろにょろした動きを見ると、腰が抜けるぜ」

銀次「おめえら、まだまだだな。俺は火事が怖くてたまらねえ。あの燃え盛る炎を見ると、足がすくんじまう」

松公「なんだ、みんなありきたりなことばっかりじゃねえか。俺はもっと恐ろしいものがあるぜ」

みんな興味深そうに松公の方を向く。

熊吉「おう、何が怖いんだい?」

松公「それはなあ…」

松公は大げさに身震いをして見せる。

松公「読書だ」

金太「え?読書?」

松公「そうよ、読書ほど恐ろしいものはねえ。あの真っ黒な文字がびっしりと並んでいるのを見ると、もうだめだ。手が震えて、冷や汗が出て、息が苦しくなっちまう」

銀次「ばかばかしい。本なんて、ただの紙じゃねえか」

松公「違うんだ!あの文字の列を見ると、まるで蟻の大群が這いまわっているように見えるんだ。考えただけでも、ぞっとする」

そう言うと、松公は本当に青い顔をして震え始めた。

松公「ああ、だめだ。読書のことを考えただけで、もう気分が悪くなってきた。俺は先に帰るぜ」

松公は慌てたように立ち上がり、足早に自分の部屋へと逃げ込んでしまった。

仲間たちの相談

熊吉「あいつ、本当に読書が怖いんだな」

金太「信じられねえや。本なんて、何も怖くねえのに」

銀次「よし、松公をからかってやろうじゃねえか」

三人は顔を寄せ合って、悪だくみを始めた。

熊吉「どうやって?」

銀次「簡単さ。本をたくさん買ってきて、松公の部屋の前に積み上げるんだ」

金太「面白そうだな。きっと松公は腰を抜かすぜ」

熊吉「でも、本って結構高いんじゃねえか?」

銀次「古本屋に行けば、安いのがたくさんあるさ。みんなで金を出し合おう」

三人は早速、近所の古本屋に向かった。

本の調達

古本屋の主人「いらっしゃい。今日は珍しいお客さんだね。普段、本なんて買わない連中じゃないか」

金太「へへ、実は友達をびっくりさせたくてね。本をたくさん欲しいんだ」

古本屋の主人「ほう、面白いことを考えるねえ。どんな本がいい?」

銀次「なんでもいいや。とにかく、たくさん」

古本屋の主人「それなら、この辺りの本はどうだい?返品で戻ってきた本だから、安くしておくよ」

古本屋の主人が指差した棚には、小説、実用書、雑誌などがぎっしりと詰まっていた。

熊吉「これで十分だな。全部ください」

古本屋の主人「全部って、これ全部かい?随分と太っ腹だねえ」

三人は持てるだけの本を抱えて、長屋に戻った。

松公への仕掛け

夜が更けて、長屋が静まり返った頃、三人は松公の部屋の戸口に本を積み上げ始めた。

金太「これでもか、これでもかってな」

銀次「明日の朝、松公がこれを見たら、どんな顔をするかな」

熊吉「きっと卒倒するぜ」

三人は山のように積み上げられた本を見て、満足そうにニヤニヤしながら自分の部屋に戻った。

翌朝の出来事

翌朝、いつものように松公が戸を開けると…

松公「うわあああああ!」

松公の悲鳴が長屋中に響き渡った。三人は慌てて飛び出してきた。

熊吉「どうした、松公!」

金太「大丈夫か?」

松公「た、大変だ!本が、本がこんなに!」

松公は本の山を指差して、ガタガタ震えている。

銀次「心配するな、松公。俺たちが片付けてやる」

松公「だ、だめだ!触っちゃいけない!」

熊吉「なんでだよ?」

松公「実は俺、読書が好きで好きでたまらないんだ。これを見ちまったら、全部読みたくなって、他のことが手につかなくなっちまう」

まとめ

古典落語「まんじゅうこわい」の構造を活かして、現代風にアレンジしてみました。読書恐怖症を装った松公の本当の狙いは、実は大の読書好きだったという意外な展開です。

「読みたくてたまらない」から「怖い」と言って逃げる。なかなか巧妙な作戦ですが、結局はバレてしまいましたね。現代でも通用しそうな手口かもしれません。

本を読むことの魅力を逆説的に表現した、知的なオチになったでしょうか。読書好きの方には共感していただけるかもしれませんね。

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