電話の話
まくら
電話って、声だけだから間違いやすいですよね。
特に知らない人からの電話は、誰だかわからない。
でも、適当に相づちを打っていると、とんでもないことになります。
あらすじ
田村の家に電話がかかってきました。
田村「はい、田村です」
相手「お疲れ様です」
田村「はい」
相手「昨日の件ですが」
田村「昨日の件?」
相手「覚えてませんか?」
田村「えーと」
相手「会議室の予約の件です」
田村「ああ、そうですね」
相手「15時からでよろしいですか?」
田村「はい」
相手「参加者は何名ですか?」
田村「何名って」
相手「だいたいでいいです」
田村「5名ぐらいで」
相手「わかりました」
田村「よろしくお願いします」
相手「資料の準備はいかがですか?」
田村「資料?」
相手「プレゼンの資料です」
田村「ああ、準備してます」
相手「何部必要ですか?」
田村「10部ぐらいで」
相手「わかりました」
田村「ありがとうございます」
相手「プロジェクターは使いますか?」
田村「使います」
相手「設定しておきますね」
田村「お願いします」
相手「お客様はいらっしゃいますか?」
田村「お客様?」
相手「他社の方です」
田村「来ると思います」
相手「わかりました」
田村「よろしくお願いします」
相手「では、明日お待ちしています」
田村「はい」
電話が切れました。
田村「何の会議だったかな」
翌日、田村は会社に行きました。
同僚「田村さん、どこ行くんですか?」
田村「会議室に」
同僚「会議ありましたっけ?」
田村「15時からです」
同僚「知りませんでした」
田村「昨日電話で」
同僚「誰からですか?」
田村「知らない人から」
同僚「変ですね」
田村「まあ、行ってみます」
会議室に行きました。
田村「すみません」
係員「はい?」
田村「15時からの会議です」
係員「予約ありませんが」
田村「昨日電話で」
係員「お名前は?」
田村「田村です」
係員「田村さんの予約はありません」
田村「おかしいな」
係員「どちらの田村さんですか?」
田村「営業の田村です」
係員「営業の田村さんは2人いますが」
田村「え?」
係員「田村和夫さんと田村一郎さん」
田村「私は田村和夫です」
係員「田村一郎さんの予約がありますね」
田村「あ、間違えた」
係員「よくあることです」
田村「でも、どうして電話に出ちゃったんだろう」
係員「『はい、田村です』って言ったからじゃないですか」


