【AI落語】CRISPR遺伝子床屋(新作落語)
最近はCRISPRという技術で、遺伝子を自由に編集できるようになったそうです。
これを床屋さんに応用したら…髪の毛の悩みを遺伝子レベルで解決できる時代が来るかもしれませんな。
まくら
昔の床屋さんは、ハサミとバリカンで髪を切るだけでしたが、今度は遺伝子をチョキチョキ切って編集するっていうんですから、時代も変わったもんです。
本編
下町の老舗理容室「田中理容」の三代目、田中マスター(55歳)。
息子でバイオテクノロジー研究者の田中ジュニア(30歳)が、革新的な提案を持ってきました。
ジュニア「父さん、CRISPR技術で床屋を進化させませんか?」
マスター「CRISPR?何だそりゃ」
ジュニア「遺伝子をカットして編集する技術です」
マスター「遺伝子?髪の毛を切るんじゃないのか」
ジュニア「髪の毛の遺伝子を編集するんです」
マスター「根本的な解決ってことか」
ジュニア「そうです!薄毛、白髪、くせ毛、全部遺伝子で治せます」
マスター「それは魅力的だが…安全か?」
遺伝子床屋開業
「CRISPR田中理容」として新装開店。
看板には「遺伝子レベルでスッキリ!」
最初のお客さんは、薄毛に悩むサラリーマンの佐藤さん(45歳)。
佐藤「本当に髪が生えるんですか?」
マスター「遺伝子編集で毛根を強化します」
ジュニア「CRISPR装置で薄毛遺伝子をカットして、発毛遺伝子を挿入します」
佐藤「遺伝子の植毛みたいなもんですか」
マスター「そんなところだ」
ピピピピ
特殊な装置で髪の遺伝子を分析。
装置『薄毛遺伝子を複数検出しました』
佐藤「やっぱり遺伝だったのか…」
初回治療
CRISPR編集開始。
ジュニア「薄毛遺伝子を削除して、発毛促進遺伝子を挿入します」
レーザー光線が頭皮に照射される。
佐藤「痛くないですね」
マスター「分子レベルだからな」
30分後、治療完了。
ジュニア「2週間で効果が現れます」
佐藤「2週間?普通のカットなら10分なのに」
マスター「永続的効果だからな」
佐藤「確かに。一生ものだ」
驚異の効果
2週間後、佐藤さんが再来店。
佐藤「先生!すごいです!」
フサフサの黒髪が生えている。
マスター「おお、大成功だ」
佐藤「20代の髪に戻った感じです」
ジュニア「遺伝子年齢を若返らせました」
でも、予想外の変化も。
佐藤「でも…なんか体毛も濃くなってきて」
マスター「体毛?」
佐藤「髭とか腕毛とか、全部濃くなりました」
ジュニア「あ、副作用かもしれません」
佐藤「全身毛むくじゃらになりそうです」
白髪治療の問題
次のお客さんは白髪に悩むおばさん。
おばさん「白髪を黒髪にしてもらえますか?」
ジュニア「メラニン産生遺伝子を活性化します」
治療後、確かに真っ黒な髪になったが…
おばさん「髪は黒くなったけど、眉毛も真っ黒」
さらに、
おばさん「まつ毛も鼻毛も真っ黒」
マスター「全身の毛が影響されてる」
おばさん「パンダみたいになっちゃった」
ジュニア「選択的編集に失敗しました」
くせ毛治療の暴走
くせ毛に悩む女子高生も来店。
女子高生「ストレートヘアにしてください」
ジュニア「髪質遺伝子を編集します」
治療後、確かにストレートヘアになったが…
女子高生「髪は真っ直ぐになったけど、性格も真っ直ぐになった気がします」
マスター「性格?」
女子高生「嘘がつけなくなりました」
母親「あら、それは良いことじゃない」
女子高生「でも建前が言えないので、友達関係が大変です」
ジュニア「精神的な遺伝子まで影響してしまったようです」
システム暴走
ある日、CRISPRシステムが暴走。
システム『全遺伝子編集モード開始』
マスター「全遺伝子?やばいぞ」
店内にいた全ての客に影響が。
客A「髪が虹色になった」
客B「髪が光ってる」
客C「髪が歌ってる」
マスター「歌う髪?」
客C「♪サラサラさらさら〜♪って聞こえます」
ジュニア「音響遺伝子まで編集されました」
保健所の調査
保健所が調査に来る。
保健所員「違法な遺伝子操作をしているという通報が」
マスター「美容目的です」
保健所員「遺伝子編集に許可は取ってますか?」
ジュニア「あ…許可が必要だったんですか」
保健所員「無許可遺伝子操作で営業停止です」
マスター「廃業か…」
でも、お客さんたちが署名活動を開始。
客たち「CRISPR床屋を救おう!」
佐藤「人生が変わったお店です」
おばさん「パンダ状態だけど、個性的で気に入ってます」
正式認可
遺伝子治療認可を取得して、正式営業再開。
保健所員「医師免許も必要です」
ジュニア「医学部に入り直します」
5年後、医師資格を取得したジュニア。
ジュニア「Dr.田中理容として再開業します」
マスター「医師の床屋か。格が上がったな」
でも、副作用対策も万全に。
ジュニア「遺伝子編集のアンドゥ機能を追加しました」
マスター「アンドゥ?元に戻すのか」
ジュニア「Ctrl+Zみたいなものです」
新サービス展開
副作用を楽しむ新サービスも登場。
ジュニア「期間限定遺伝子編集はいかがですか?」
客「期間限定?」
ジュニア「1週間だけ金髪になったり、カールになったりします」
客「リスクなしで楽しめるのね」
マスター「お試し遺伝子だな」
人気メニュー:
– 1日だけ白髪体験
– 週末限定アフロヘア
– 月曜日だけストレート
客「気分転換にぴったり」
オチ
1年後、CRISPR田中理容は大繁盛。
でも、予想外の客がやってきた。
宇宙人「地球の遺伝子技術を体験したいです」
マスター「宇宙人?」
宇宙人「髪の概念がないので、作ってもらえますか」
ジュニア「ゼロから髪を作る?究極の挑戦ですね」
特殊な遺伝子編集で、宇宙人に人間の髪を生成。
宇宙人「おお!フサフサです」
でも、宇宙人の髪は金属質で、
宇宙人「アンテナの役割もしています」
マスター「機能的な髪だな」
宇宙人「これで地球の電波をキャッチできます」
そして、宇宙人が料金を支払おうとすると、
宇宙人「宇宙通貨で支払います」
差し出されたのは光る石。
マスター「これ、価値はいくらくらい?」
宇宙人「地球の貨幣価値で約1億円です」
マスター・ジュニア「「1億円!?」」
宇宙人「宇宙では安いです」
でも、税務署がやってきて、
税務署員「宇宙通貨にも税金がかかります」
マスター「宇宙にも税金?」
税務署員「地球で得た収入ですから」
結局、宇宙税務処理で大騒動に。
マスター「遺伝子より税金の方が複雑だ」
ジュニア「宇宙時代の床屋も大変です」
宇宙人「宇宙税理士を紹介しましょうか?」
親子「「お願いします」」
まとめ
というわけで、どんなに技術が進歩しても、想定外の問題は必ず起きるという話でした。
CRISPR技術で髪の悩みは解決できても、新しい悩みが生まれるものですね。
ただし、宇宙税理士という職業は、なかなか未来的でいいかもしれません。


