酒屋八百屋其の二
前回、商品が入れ替わって「逆さ商売」になった二軒の店の続編です。
今度は正式に「酒野菜セット」として商品化することに。
でも、酒と野菜を一緒にすると、思わぬ化学反応が起きてしまいます。
酒と野菜の新しい組み合わせ
酒と野菜を組み合わせた新商品の開発。
でも、発酵という予想外の現象が起きてしまいます。
あらすじ
前回の騒動で「逆さ商売」として話題になった権助と与兵衛が、新しいアイデアを考えていた。
権助:「逆さ商売も慣れたな」
与兵衛:「そうだな。でも、もっと面白いことはないか」
権助:「酒と野菜を組み合わせて、新商品を作ろう」
与兵衛:「新商品?」
権助:「酒に野菜を漬けるんだ」
与兵衛:「野菜の酒漬け?」
権助:「そうだ。酒野菜セットとして売る」
与兵衛:「面白そうだな」
—
権助と与兵衛は早速、酒に野菜を漬け始めた。
権助:「大根を日本酒に漬けて」
与兵衛:「人参は焼酎に漬けよう」
権助:「白菜は清酒がいいな」
与兵衛:「いろんな組み合わせを試そう」
権助:「これで新しい味が生まれるはずだ」
与兵衛:「客も喜ぶだろう」
—
一週間後、酒野菜セットができあがった。
権助:「どんな味になったかな」
与兵衛:「試食してみよう」
権助:「大根の酒漬けから」
与兵衛:「いただきます」
権助:「うん、これは…」
与兵衛:「すごい味だな」
権助:「すごいって、美味しい?」
与兵衛:「いや、なんというか…」
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与兵衛:「人参の焼酎漬けも」
権助:「こっちも強烈だ」
与兵衛:「発酵してるのか?」
権助:「発酵?」
与兵衛:「泡が出てる」
権助:「本当だ。野菜が発酵してる」
与兵衛:「これは予想外だった」
権助:「でも、面白い味かもしれない」
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二人は勇気を出して、白菜の清酒漬けも試した。
権助:「白菜は…」
与兵衛:「酸っぱい」
権助:「酸っぱいというか、刺激的だ」
与兵衛:「舌がしびれる」
権助:「これは強烈だな」
与兵衛:「でも、病みつきになりそうな味だ」
権助:「病みつき?」
与兵衛:「変な味だけど、また食べたくなる」
—
二人は酒野菜セットを店頭に並べた。
権助:「酒野菜セット、いかがですか」
客:「酒野菜?」
権助:「野菜を酒に漬けた新商品です」
客:「珍しいな。試してみよう」
権助:「どうぞ」
客:「これは…なんだこの味は」
権助:「発酵してるんです」
客:「発酵?」
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客:「すごい味だな」
与兵衛:「どうですか」
客:「美味しいのか不味いのか分からない」
権助:「それは困った」
客:「でも、なんか癖になる」
与兵衛:「癖になる?」
客:「変な味だけど、また食べたくなる」
権助:「それは病みつきの味ですね」
客:「病みつき?面白い商品だ」
—
噂が広まって、酒野菜セットは話題になった。
料理人:「これは珍しい食材だ」
権助:「料理人さん?」
料理人:「高級料理店で使いたい」
与兵衛:「高級料理店で?」
料理人:「この独特な味は、珍味として価値がある」
権助:「珍味?」
料理人:「はい、一樽いくらで売ってもらえますか」
与兵衛:「一樽?」
—
結局、酒野菜セットは高級珍味として大成功した。
権助:「まさか、発酵した野菜が珍味になるとは」
与兵衛:「想像もしなかった」
権助:「今じゃ、江戸中の料理店から注文が来る」
与兵衛:「酒屋と八百屋の組み合わせが、こんな結果になるなんて」
権助:「失敗も成功の元だな」
与兵衛:「今度は何を発酵させようか」
権助:「魚も酒に漬けてみるか」
与兵衛:「それも面白そうだ」
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一年後、二人は「発酵専門店」として有名になっていた。
権助:「発酵の権助です」
与兵衛:「発酵の与兵衛です」
客:「今日は何が発酵してますか」
権助:「今日は魚の酒漬けが完成しました」
与兵衛:「三日間発酵させた特別品です」
客:「楽しみです」
権助:「発酵って、面白いな」
与兵衛:「酒屋と八百屋から始まって、発酵専門店になるとは」
権助:「人生、何が起こるか分からない」
まとめ
酒に野菜を漬けたら発酵して、想像を絶する味になってしまいました。
でも、それが珍味として評価され、高級料理店で使われるように。
失敗も発想の転換で成功に変わるという、発酵のような話でした。


