スポンサーリンク

【AI落語】102回目のプロポーズ 第9話 取り返せぬもの

スポンサーリンク
102回目のプロポーズ 第9話 取り返せぬもの
スポンサーリンク
スポンサーリンク

【AI落語】102回目のプロポーズ 第9話「取り返せぬもの」(新作落語)

過去は美しく見えるもんです。
でも実際に掘り返してみると、そうでもないことが多い。
せいやんは狩子さんとの思い出を作ろうと、タイムカプセルを仕掛けます。
でも、掘り出すものを間違えちゃったんですな。

一時帰国の知らせ

空港のロビー。
狩子と逃男が帰国し、鉄やんとせいやんが出迎えている。

鉄やん「おかえり」

狩子「ただいま、お父さん」

せいやん「狩子さん!会いたかった!」

逃男「1ヶ月ぶりなのに大げさだな」

せいやんは準備してきた横断幕を広げた。
「祝・帰国!狩子さん愛してます!」

狩子「これは恥ずかしい」

逃男「空港で何してるんだ」

警備員「すみません、横断幕は禁止です」

せいやん「愛の表現も禁止ですか!」

警備員「はい」

タイムカプセル計画

星野家で歓迎会。
せいやんが突然立ち上がった。

せいやん「実は提案があります!」

逃男「また変なこと?」

せいやん「タイムカプセルを作りましょう!」

狩子「タイムカプセル?」

せいやん「はい!今の思い出を埋めて、10年後に掘り出すんです」

鉄やん「10年後か…俺は生きてるかな」

狩子「お父さん、縁起でもない」

せいやんは用意してきた箱を見せた。

せいやん「もう箱も用意しました!」

逃男「準備いいな」

せいやん「愛は準備が9割です!」

狩子「残り1割は?」

せいやん「運です!」

埋めるもの

みんなでタイムカプセルに入れるものを考える。

狩子「私はコンサートのプログラム」

逃男「俺は楽譜かな」

鉄やん「私は…娘の写真」

せいやん「僕は、狩子さんへのラブレター100通!」

狩子「100通!?」

せいやん「はい!毎日書いてました!」

せいやんは分厚い手紙の束を取り出した。

逃男「ストーカーじゃん」

せいやん「愛です!」

鉄やん「愛にしても多すぎる」

埋める場所

公園に移動。
せいやんがスコップで穴を掘り始める。

せいやん「ここに埋めましょう!」

狩子「でも、許可は?」

せいやん「愛に許可はいりません!」

鉄やん「いや、公園だから許可いるだろ」

そこへ警官が来た。

警官「何してるんですか?」

せいやん「タイムカプセルを」

警官「無許可で掘るのは違法です」

せいやん「じゃあ、埋め直します!」

せいやんは慌てて土を戻す。
しかし、その時、スコップが何かに当たった。

せいやん「あれ?何か埋まってる」

予想外の発見

掘り出してみると、古い缶が出てきた。

鉄やん「これは…昔のお菓子の缶だな」

狩子「誰かのタイムカプセル?」

開けてみると、中には古いカセットテープが。

逃男「カセットテープ?レトロだな」

せいやん「聞いてみましょう!」

近くの店でカセットプレーヤーを借りて再生。

テープの声「1991年6月15日。俺、星野鉄やんは…」

鉄やん「俺!?」

狩子「お父さんの!?」

テープは続く。

テープの声「薫にプロポーズして99回振られた。でも諦めない!次は100回目だ!」

せいやん「これ、お義父さんの!」

鉄やん「まさか、ここに埋めてたのか…」

さらにテープは続く。

テープの声「もし薫に振られたら、もうパンツ一丁でダンプカーに飛び込む!」

狩子「お父さん…」

鉄やん「若気の至りだ」

さらなる黒歴史

テープの後半。

テープの声「実は昨日、合コンに行った」

狩子「合コンに!?」

テープの声「薫一筋のはずなのに、つい…でも、楽しかった」

鉄やん「これは…」

狩子が父を睨む。

狩子「お父さん、お母さん一筋じゃなかったの?」

鉄やん「いや、これは、その…」

テープの声「特に看護師の美咲ちゃんが可愛くて」

鉄やん「ストップ!」

鉄やんがプレーヤーを止める。

逃男「これが若き日の星野さんか」

せいやん「でも、最終的に薫さんと結婚したんですよね」

鉄やん「まあ、そうだが…」

せいやんの決意

せいやんが缶を持ち上げた。

せいやん「でも、これで分かりました」

狩子「何が?」

せいやん「お義父さんも迷いながら、でも最後は一途に愛を貫いた」

鉄やん「美化するな」

せいやん「僕も狩子さん一筋で頑張ります!」

せいやんは自分のラブレターを缶に入れようとした。
しかし、手が滑って、手紙が風で飛び散る。

せいやん「あ!」

100通の手紙が公園中に散らばる。
みんなで必死に拾い集める。

狩子「これ、全部同じこと書いてある」

逃男「『狩子さん愛してます』ばっかり」

せいやん「バリエーションが思いつかなくて」

鉄やんが一枚拾って読んだ。

鉄やん「『67通目、狩子さん愛してます。以上』…以上って」

せいやん「ネタ切れでした」

結局、缶は元の場所に埋め直した。
せいやんの手紙は回収できたのが23通だけ。

狩子「77通はどこかに飛んでいったのね」

せいやん「僕の愛が街中に広がりました!」

逃男「ゴミが広がっただけだろ!

まとめ

タイムカプセル掘ったら、鉄やんの黒歴史が出てくるって最高やん。99回振られてたくせに合コン行ってるし、「薫一筋」とか言いながら看護師の美咲ちゃんに心揺れてるし。せいやんと同じやないか。そして100通のラブレター全部「狩子さん愛してます」だけって、コピペかよ。風で77通飛んでいって「愛が街中に広がった」って、いや、ゴミやろ。環境問題になるわ。

今回は80点!鉄やんの過去とせいやんの現在がリンクして面白かった。

まだまだAI落語はたくさんあります。ぜひ他の作品も読んでみてください!

タイトルとURLをコピーしました