【AI落語】セフレンドの正体(新作落語)
最近の若い人の使う言葉というのは、我々中年にはなかなか理解しがたいものがございまして。
特に息子を持つ父親としては、変な言葉を覚えてこないか心配になるもんです。
今日はそんな親の心配から始まる騒動を一席。
私も息子がおりませんが、人の心配なら得意でございます。
息子の言葉遣い
大阪に住む田中、大学生の息子健太郎との会話。
健太郎「お父さん、今度セフレンドと遊びに行くわ」
田中「セフレンド?」
健太郎「仲良しの友達やねん」
田中「仲良しって…どんな?」
健太郎「一緒におると安心するねん」
田中「安心って…」
田中の頭に不安がよぎる。
田中「そのセフレンドって、男か?女か?」
健太郎「女の子やで」
田中「女の子…」
健太郎「めっちゃ可愛い子やねん」
田中が心配になる。
田中「どんな関係なんや?」
健太郎「特別な関係かな」
妻への相談
田中が妻に相談する。
田中「おい、健太郎がセフレンドとか言うとるで」
妻「セフレンド?セクシーフレンドの略?」
田中「たぶんそうや。女の子と特別な関係やって」
妻「えー!まだ大学生やのに」
田中「可愛い子やとも言うとった」
妻「心配やなあ」
田中「一緒におると安心するとか」
妻「それって…」
田中「親として、ちゃんと話せなあかんな」
妻「そやね、きちんとしとかな」
近所への相談
田中が近所の佐藤に相談する。
田中「うちの息子、セフレンド作ったらしいわ」
佐藤「セフレンド?最近の若い子は大胆やな」
田中「女の子と特別な関係やって」
佐藤「大学生にもなると、そういう付き合いもあるんやろな」
田中「親として注意せなあかんやろか?」
佐藤「節度は大事やけど、大人やからなあ」
田中「でも心配やねん」
佐藤「相手の子はどんな子や?」
田中「可愛いとは言うとったけど」
佐藤「見た目だけやなくて、中身も大事やで」
息子への追及
田中が息子に詳しく聞く。
田中「健太郎、そのセフレンドについて詳しく聞かせてくれ」
健太郎「セフレンド?何が知りたいん?」
田中「どんな付き合い方してるんや?」
健太郎「一緒に勉強したり、相談したり」
田中「相談って、どんな相談?」
健太郎「将来のこととか、悩み事とか」
田中「夜遅くまで一緒におることもあるんか?」
健太郎「うん、泊まりで勉強会することもあるで」
田中「泊まりで…」
健太郎「みんなでやで。一人やないから安全や」
友人への聞き込み
田中が息子の友人に聞き込みをする。
友人A「おじさん、健太郎のこと?真面目な子ですよ」
田中「セフレンドって知ってるか?」
友人A「セフレンド?ああ、あの子のことですね」
田中「どんな子や?」
友人A「めっちゃ優しい子で、みんなの相談役みたいな」
田中「相談役?」
友人A「困った時に頼りになるんです」
田中「頼りになる…」
友人B「セフレンドがおると心強いですよ」
田中「心強い?」
友人B「危ない目に遭いそうになった時も助けてくれるし」
田中「危ない目?」
大学での調査
田中が大学まで様子を見に行く。
健太郎と女の子が図書館で勉強している。
田中「あの子がセフレンドか」
女の子が健太郎に何かを説明している。
田中「真面目に勉強してるやないか」
健太郎「分からんところ教えて」
女の子「この問題はこうやって解くのよ」
田中「勉強を教えてもろてるんか」
健太郎「ありがとう、助かった」
女の子「また分からんことがあったらいつでも聞いて」
健太郎「頼りになるなあ」
田中「なんや、普通の友達みたいやな」
カフェでの目撃
田中がカフェで息子たちの会話を盗み聞き。
健太郎「セフレンドがおってくれて本当に助かる」
女の子「私も安心よ。一人やと心細いもん」
健太郎「夜道とか危ないしな」
女の子「一緒に帰ると安全やもんね」
田中「安全…?」
健太郎「変な人に絡まれそうになった時も助けてくれたし」
女の子「お互い様よ。困った時はお互いに助け合う」
健太郎「セフレンドって呼び方、気に入ってるわ」
女の子「私も。みんなにも教えたろ」
田中「みんなにも…?」
真相の一端
田中が大学の掲示板で気になるポスターを発見。
「セーフティフレンド募集」
「お互いの安全を見守り合う友達関係」
「夜道の帰宅や一人での外出時の安全確保」
田中「セーフティフレンド…?」
ポスターを読み続ける。
「略してセフレンド」
「男女問わず、健全な友人関係でお互いを守り合いましょう」
田中「略してセフレンド…」
さらに読むと。
「犯罪防止のための学生同士の見守り活動」
「大学公認のサークル活動です」
田中「大学公認…」
息子への確認
田中が息子に確認する。
田中「健太郎、セフレンドってセーフティフレンドのことか?」
健太郎「そうやで。なんで知ってるん?」
田中「大学でポスター見た」
健太郎「セーフティを略してセフやねん」
田中「安全を守り合う友達関係か」
健太郎「女の子は一人で歩くの危険やからな」
田中「それで一緒に帰ったり…」
健太郎「お互いに守り合うんや」
田中「真面目な活動やったんか」
健太郎「当たり前やろ。何を想像してたん?」
妻への報告
田中が妻に事情を説明する。
田中「セフレンドの正体分かったで」
妻「どんな?」
田中「セーフティフレンドの略や」
妻「セーフティフレンド?」
田中「お互いの安全を見守る友達や」
妻「健全やないの」
田中「大学公認のサークル活動やった」
妻「そやったんか。安心したわ」
田中「俺らが勘違いしてただけや」
妻「最近の若い子もしっかりしてるのね」
田中「息子を疑って悪かった」
妻「親の心配も分かるけどね」
サークルの実態
健太郎がセフレンドサークルの活動を説明する。
健太郎「月一回、防犯講習もあるねん」
田中「防犯講習?」
健太郎「危険な場所の情報共有とか」
田中「真面目な活動やな」
健太郎「警察の人も講師で来てくれるで」
田中「警察まで?」
健太郎「女性一人の夜道は本当に危険やからな」
田中「社会貢献してるんやな」
健太郎「みんなで助け合うのは当然やろ」
田中「立派やと思うで」
健太郎「セフレンドって名前も親しみやすいやろ?」
田中「親しみやすすぎて、誤解したわ」
近所への訂正
田中が佐藤に事情を説明する。
田中「セフレンドの件、誤解やった」
佐藤「誤解?」
田中「セーフティフレンドの略やった」
佐藤「安全の?」
田中「学生同士で安全を見守る活動や」
佐藤「健全やないか」
田中「俺らが変な想像してただけや」
佐藤「親は心配するもんやからな」
田中「息子に謝らなあかん」
佐藤「でも心配する気持ちは分かるで」
田中「略語って紛らわしいなあ」
佐藤「最近の若い子の言葉は難しいわ」
最後の会話
田中と健太郎の最後の会話。
田中「健太郎、セフレンドのこと誤解しててすまんかった」
健太郎「何を誤解してたん?」
田中「セクシーフレンドの略やと思てた」
健太郎「セクシーフレンド?アホか!」
田中「セーフティやったんやな」
健太郎「当たり前やろ。お父さん、頭どうなってるん?」
田中「年寄りの早合点や」
健太郎「でも気持ちは分かるで。略語は紛らわしいもんな」
田中「真面目な活動で安心した」
健太郎「セフレンド、他にも意味があるって知ってる?」
田中「他にも?」
健太郎「セーフティのセフやなくて、セックスのセフもあるねん」
田中「えー!」
健太郎「冗談やって。お父さん、心配性すぎや」
まとめ
というわけで、セフレンドの正体はセーフティフレンドの略だったという、親の心配が杞憂だった逆さオチでございました。
最近の若い人の略語は本当に紛らわしくて、我々中年には理解が大変です。
でも息子を心配する親の気持ちは、いつの時代も変わらないもんですね。
略語一つで大騒動になる現代社会、皆様もお気をつけください。


